2015年3月11日水曜日

写真とトリミング 傾き補正 [初心者向け]

写真とトリミング、この切っても切れない両者には、ひとつ、大きな落とし穴が存在します。
そう、画像画質の劣化 と言う問題。
四辺と平行に切り出せば、画像サイズの切り捨てで、後は、保存方法(ソフト上のアルゴリズム)での問題ですが、
斜めに切り出す時は、別の根本的な問題があります。
撮影時のフレーミングには、時間的に余裕があれば、十分に気を付けたいものです。


写真はデジタルになって、随分と、便利で手軽になりました。
でも、このデジタル化は、どうしても、避け得ぬ問題を持っています。
それは、縦横に隙間なく張り巡らされた四角い枡を、単色で塗り潰す事で、画像が成立っていると言う事実です。
先ずは、私のプロフィール写真を例に取って説明します。
下の2番目(下の下)の図の様に、部分拡大すると、四角い枡が並んでいるのが分ります。
そう、皆さまの撮影なさった画像も、もっともっと高解像度ですが、理屈は同じです。





元画像が 縦横に張り巡らされた四角い枡の集合 なら、
斜めに切り出した編集画像も、また、 縦横に張り巡らされた四角い枡の集合(傾いていない、別の集合) です。
杓子定規に並んでいるものを、傾ける事によって、 どうしても、誤差が生まれます。

正確に言えば、傾けた時点で、既に、トリミングしなくても、誤差が生じています。




この例は、元画像を 800 % で、拡大表示させています。
右は傾けたもの、 分り易い様に、傾けてトリミングした後もう一度 画面の傾きを戻していますので、
誤差は2回分で、更に、強調されている筈ですが ... 。  左の元画像とは違う事がお分かり戴けるのではないでしょうか。
   薄くてギザギザになっているオレンジ色の四角い部分の内側が左のと同じ位置です。  見比べて見て下さい。.


別の見方をすれば。

オレンジ色の線に注目して下さい。
これをピントの合った被写体のエッジ部分と見立てます。(左の枠部分)
折角、シャープな線を描いていた部分は、 回転(傾ける事)によって、
アンチエイリアスで(遠目で見て、それらしく見える様に)、ジャギー補完(斜線補正)されてしまいます。
まぁ、実際には、 写真の画像で4辺どれかと水平な輪郭部分なんて、そうは無くて、
写真はアンチエイリアスの塊なのが本来の姿でしょうけれど ... 。
それでも、回転(傾ける事)で、狂って来るのは、 紛れも無い 事実!。



とは言うものの、 そう、大きな変化になる訳ではありません。  ありがとう、画像編集ソフト さん。 感謝。.
よ~く、よ~く、細い目を見開いて、細部を覗き込むと、違いが分る程度です。  通常は、まぁ、同じ様なものですが。
でも、細部のディテールは、異なっています。


つまり、撮影時の傾きは、修正前と後とで、 どうしても、画像の変化が付いて廻る とだけ、覚えて置いて下さい。

やはり、撮影時のフレーミングは重要です。



デジタル化を別の視点から見た投稿が既にあります。  以下も参照下さい。.

    写真とデジタル [初心者向け] 



2 件のコメント:

  1. こんにちは、hoto_imu です。
    実に耳に痛い記事です。私の写真のほとんどが右上がり。そう、カメラを構えた時、グリップ側が下がっていることになります

    前々から気になっていたので、ファインダーに格子線を表示したりしていますが、どうも直りません。画像編集で簡単に直せちゃいますが、こう思っていてはいけませんね。
    デジタルだからこそ、オリジナルを大切にしたいと思います。

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    1. hoto_imu さま コメントありがとうございます。

      あっ、私も やはり 曲がってます。 それに、常時 格子線表示 も同じです。  えへへ。
      今は亡き父から、お前は根性曲がってるから って言われました、大昔。  ははは。
      それから、随分と経つのですが、変わんないですね、人間って ... 。  ぐすん。

      ですから、この投稿は、自分への戒めのつもり です ... 。  気を付けましょ、 フレーミング。

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