写真と構図って色々な解説がありますね。
正直言って、私は、全然、無意味だと思っています。
良く、この場面は主題がこれでこうこうだからこういう風にフレーミングして ... 。
そんなの考えてたら、良い写真なんか、撮れません! と断言したいです。 [初心者向け]
よく言われる喩えに、写真は時間を切り取る ってありますよね。
構図なんか考えてるうちに、被写体はどんどん変わってっちゃう。 人物に限らず、風景でも。
条件反射じゃないですけど、瞬間的に判断して、無意識にフレーミングしている ものではないでしょうか。
それを、後から、理屈付けして、位置変えをしても ... 。
訓練としては有効かもしれません。 訓練 もしくは 練習。
訓練と言えば、普段から、他人さまの撮った作品、映画、テレビ、雑誌、等の画面構成を気にしていると、良い訓練になるかも。
よく言われる、 よいものをたくさん見ろ! です。
よいもの イコール 好いもの です。
大事なのは、出来上がる画面の端から端まで 注意して見る事。
余計な物が写り込んでいないか、
写したいものを邪魔するものはないか、
きっちり水平垂直を気にした方が良いか・敢えて傾けた方が良いか、
カメラを水平のまま撮るか・縦が良いか、
迷ったら、カメラを上下左右に振ってみる、
無論、時間的な余裕があれば、 です。 頭で考えてはいけません。
動く被写体では、収めるのが一番。 撮れなきゃどうにもなりません。
構図とは直接関係ありませんが、どうしても、いつも目の位置で撮ってしまいがちです。
また、立ち位置を変えてみたることで、思わぬ良いアングルが発見できたりします。
それと、どうしても、前ばかり気になりますが、横や後そして足元にも、気遣って下さい。
さらに、テーマを決めて撮っていると、その他のものを見落としがちです。 「 発見 」 を心掛けて。
構図に戻りましょう。
突然ですが、人の目は横に長くて横にふたつ付いてますよね。 そして、絶えず視点を動かして、認識しています。
私たちが被写体を見つめる時もそうです。
出来上がった写真を見る時もそうです。
言葉を変えましょう。
切り取られた写真で考えます。
横位置の写真は視野的には自然で、縦位置は違和感を感じる筈です。
普段の視線の動きで、頻繁に上下動する時って、初対面の方を見定める時くらいでしょうか。
あるいは、見慣れぬ いでたちの良く知る人を 眺める時とか。
ですから、人物写真には 専ら 縦位置が多用されます。
他にもあるでしょうが、あまり、多くはない筈です。
もっぱら、視野は横に長いため、視点も横に動きがちです。
ブローニーサイズ ( 120 ) の 6x6 のカメラを使った経験のある方はご存知でしょうが、
真四角の画面は難しいです。
上下左右の広がりが無いので、画面の外に出て行く動きを期待できません。
画面の中で完結してしまい、外への流れを表現し難いのです。
それ故、独特の雰囲気を醸し出したとも言えますが ... 。
( 熱烈な愛好者が多いのも事実です。 縦横考えずに済みますし。 )
切り取られた画面の中で、無意識に、ポイントを探し、あっちを見たりこっちを見たり。
横位置では、左右の拡がりを無意識に感じ取り想像し、
縦位置では、写ったものに集中して行く。
ですから、同じ位置から撮った写真でも 横位置と縦位置では 随分印象が異なります。
撮影時にどちらを選ぶかは臨機応変に、心のままに ! 。
良い写真って、所謂、くぎづけ。 視線が固定されてしまいます。
少し見ているうちに、色々な事を考え出します。
連想ゲームの始まり。
でも、色々な写真の全てに連想ゲームしてたら、疲れちゃいますよね ... 、
つまり パス! 次に行こっ と。
だから、良い写真の条件は、記憶や感情に訴えるものがあるか否か です。
構図ではありません。
そりゃ~、良い構図に越した事はありませんが ... 。
[2013/07/23] タイトルに [初心者向け] を追加
[2016/02/03] URL 変更 誤字を訂正
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