2016年9月29日木曜日

GIMP 合成時に輪郭を黒く縁取る

素材をかなり選ぶ気もしているのですが、
GIMP で、 合成するレイヤーの透明背景の輪郭を浮き上がらせる方法を書いて置きます。
黒く縁取られるので、 被せるレイヤー(主題)を強調したい場合に有効かも です。
漫画チックな仕上がりは、アニメを見慣れた目からは、然程、違和感はないのかも です。


合成時に頭を悩ませる問題は、その輪郭に背景色が溶け込んで、なかなか上手に切り抜けない事でしょうか?。
映り込みやボケが絡んで、明確な境界が無い場合が多いですから。
合成後に、 遠目に見れば、馴染んでいる様に見えても、 拡大すれば、ボロが出て来ます。

偶然ですが、四苦八苦しているうちに、今回の方法を見付けました。  
   参考投稿 : MGT#0089 やぁ げんき?

透明背景のレイヤーを被せる事で合成する訳ですが、
合成レイヤーの画像(主題)と 透明背景の間に 黒い縁取り を作ります。
結果的に、合成した主題は黒く縁取られた形になります。

簡単に書いてしまえば、
レイヤーマスク作成時に、アルファチャンネルを移転 して、マスクをぼかし、その他 ごにょ ごにょ する、
事で実現します。
でも、以下の説明の通りに行かないケースもあります。  予め、お断りして置きますね。.

但し、主題部外縁もボケてしまうので、通常の合成レイヤーの下に、このレイヤーを重ねます。
こうする事で、 主題の外側が黒く もやっと 縁取られます。



では、手順を。

1.合成用レイヤーを準備
2.合成用レイヤーを複製
3.複製レイヤーを合成レイヤーの下へ(順番入れ替え)
4.複製レイヤーにレイヤーマスク(アルファチャンネルを移転 マスク反転)を追加
5.レイヤーマスクで編集 ぼかし適応
6.再度、マスクを反転

少し補足しますね。


1.合成用レイヤーを準備

  極普通に、透明背景の合成用レイヤーを準備します。
  縁取りはこの画像の透明部分に出来ますので、 それを配慮して、丁寧に切り取りや繰り抜きををして下さい。


2.合成用レイヤーを複製
3.複製レイヤーを合成レイヤーの下へ(順番入れ替え)

  GIMP では基本操作ですので説明は省きます。


4.複製レイヤーにレイヤーマスク(アルファチャンネルを移転 マスク反転)を追加

  レイヤーマスクを利用(追加)して作業します。
  通常は、 レイヤーマスクを被せると、 透明背景に主題そして白無地のマスク の構成になります。
  ダイアログで、弄れる項目は、 マスクの初期化方法と、 マスクの反転 と言う項目です。
  この、 マスクの反転 がチェックされた状態で、 アルファチャンネル を移転 を選んで実行 します。
  すると、 画像は 透明背景が黒に塗り潰され、 マスクは透明だった部分が黒 その他が白 のレイヤーなります。
  このままなら、結果的に、何の変化もありません。
  さぁ、次へ。


5.レイヤーマスクで編集 ぼかし適応
6.再度、マスクを反転 

  5.と6.は順番が変わっても (入れ替えても) 大丈夫です。
  レイヤーマスクを編集に変え、 白黒画像(マスク)に ぼかし を入れます。
  ある程度の量を与えないと効果が出ませんので、 数値は大きめにして下さい。  10 - 30 px 程度。  要、調整。
  これで、追加した合成レイヤーの境界はぼやっと薄れて行く形になっている筈です。


少し手順が違うのですが、各作業を下から上へとレイヤーを重ねた場合の レイヤー構成 と 画像部分拡大 を。


縁取る事で随分と雰囲気が変わるものです。



尚、 この手法は、再現性が低く、 場合によっては、上の説明通りに行かないケースがある様です。
レイヤーマスクの追加結果が異なる ... ?。 ?。
対象レイヤーの条件によって、操作結果に違いが出て来てしまいます。 .
何が原因なのか掴めていないのですが、
  輪郭をぼかす前の状態のレイヤーで、 画像の周辺の透明領域を黒く塗り潰し、
  レイヤーマスクの状態が 透明領域を黒、不透明領域を白にしてから、 ぼかしを適応すれば、
狙った効果が再現します。


もっと早く公開する予定でしたが、 遅くなった理由が上述の件です。



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