白黒写真 ... 何となく懐かしい響き!
つい最近、白黒写真を焼きました。
焼いたと言うより、カラーの素材から白黒に加工した訳ですが ... 。
そこで、白黒写真について、私見を。
基本的に、写真は、止まったある時間での画像の情報です。
カラーであろうと、白黒であろうと、同じ写真です。
白黒って、色の情報がないだけ。
デジタルの場合、三原色に分けて情報を持ちますので、単純に考えれば、カラーは白黒の3倍の情報量ですね。
しかし、違いはそれだけでしょうか。
同じ素材のカラーと白黒の写真を並べて見較べて見ると、面白いですよ。
カラーは、その情報量の多さから、より現実に近いイメージを 簡単に 伝えられます。
白黒は、色情報がなく、明暗の階調のみです。 見る側が足らない色を勝手に補っています。
白黒は、抽象的であるが故、不足情報を、見る側に委ねているのです。
正確さでは、白黒はカラーには勝てません。
見る人任せになってしまいます。
しかし、白黒はそこからイメージを勝手に膨らませ易いとも言えます。
そう、連想ゲームのようなもの。
因みに、フィルム・銀塩写真の時代は、退色の問題から、長期保存用に白黒を選択したりしました。
その更に昔は、白黒しかなかった ... 。
そんな経緯から、白黒イコール懐古的なイメージが定着しています。
今は、カラーが当たり前で、白黒はかなり特殊な位置付けになってしまいました。
しかし、写真が白黒から出発・発展してきた事は、もっと着目して良い気がします。 (脱線)
一枚の写真から、色々な思い出を、グルグルと引き出したい ... そんな時は、是非、白黒写真をご検討下さい。
特に、人物写真!
話は変わりますが、写真の腕を上げたいと思っているあなたへ。
撮った作品を、白黒化して見て下さい。
色彩と明暗階調が、別のものである事が分れば、きっと、別の世界が見えて来ると思いますよ。
カラーの写真で良い作品、イコール、良い白黒作品ではありません。 でない場合が多いです。
カラーでないと伝わらない写真と、白黒にした方が印象深い写真。
写真って面白いですね。
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