2014年8月6日水曜日

GIMP 範囲指定とコピーそして貼り付け

GIMP を写真加工の道具として見た時、最も重要なのは、レイヤーと範囲指定だと思っています。
自由度の高い編集をするには、複数のレイヤーに分けた作業が便利です。
ここで、基本的な操作である、範囲指定と そのコピー そして 貼り付け を おさらい して見ましょう。
範囲指定の方法については、ここでは説明を省いて、
指定した 範囲を どの様に 利用するのかを 書いて見ます。


勿論、レイヤーを分けずに、直接、画像そのものを弄繰り廻してもいいのですが、
後々、微調整をしたり、更なる加工を加える場合は、レイヤーを重ねた方がいいですね。
  レイヤー数が増えれば増える程、ファイルサイズは増加して、作業が重くなる訳ですが、
  その見返りとして得られるメリットを選びたいと思っています。

さて、今回、この投稿を纏めて見ようと思ったのには、訳があります。

GIMP を触り出した当初は、範囲指定した部分から別のレイヤーを作る場合に、
  範囲指定した 可視部分の コピー > クリップボードから レイヤーを生成 > レイヤーを移動(位置合わせ)
といった一連の作業をしていました。
これでも、一応、、目的は達成出来るのですが、位置合わせは 面倒 です。
これとは別に、
  範囲指定した 可視部分の コピー > 新規レイヤーを準備 > 選択範囲内に貼り付け(フローティング選択範囲を生成) > レイヤーを固定
という手順もある事は知ってはいました。
  唯、 フローティング > 固定 の操作に失敗して、可笑しくなる事があって、いまひとつ、利用しませんでした。
  これは、単に、作業順序を理解していなかっただけで、 ... 。  最近は、専ら、これを活用しています。
慣れてしまえば、大変、便利な機能なのです!。   是非、是非、マスターして下さい。


範囲指定した 可視部分の コピー > 新規レイヤーを準備 > 選択範囲内に貼り付け(フローティング選択範囲を生成) > レイヤーを固定


そんな事はもう十分承知の上 と言う方は、読み飛ばして下さい。


では、絵の一部をそのまま残し、他の全体の色を薄くする例で説明します。
  ここでは、画面左下の花の蕾を指定します。
  説明用に、選択部分は未加工とし、また、元画像は透明度の数値を下げて薄くしています。
  通常の利用では、逆に、選択部分に加工を施し、元画像はそのままのケースが多いと思います。
  説明用には、この例がわかりやすいと思いましたので。

範囲指定までは、色々な方法がありますが、ここでは割愛します。




これを別レイヤーに保存するには、幾つか方法があります。  冒頭に書いた2種類もその方法ですね。

範囲指定した 可視部分の コピー > クリップボードから レイヤーを生成 > レイヤーを移動(位置合わせ) の例 です。
元の位置に戻さない、つまり、コラージュや画像合成では便利です。
この方法で作成されるレイヤーは、選択範囲が収まる最小のサイズで自動作成され、左上の原点座標に置かれます。
従って、縦横共に目一杯に拡がった選択範囲で無い限り、キャンバス(元画像)より小さなレイヤーとなります。
  因みに、四辺に接する幾つかの楕円を 選択範囲に加える(左から2番目) で追加して 上記の様にレイヤー作成すると、
  キャンバス(元画像)サイズと同一のレイヤーとなります。
 


でも、写真の補正として見た時には、元の位置にピタッと揃えるのは、なかなか、至難の業です。
そこで、今回、ご紹介する方法を取れば、寸分違わず、同じ位置に貼り付けが可能です。
この方法では、 キャンバス(元画像)サイズと同一のレイヤーが得られますので、位置合わせは不要です。




その手順を以下に。
  1. 範囲指定(方法は様々)
  2. 編集(E) > 可視部分をコピー(V)
  3. レイヤー(L) > レイヤーを追加...(N)  必要に応じて、レイヤー名変更。 塗り潰し方法は 透明 を確認。
  4. 編集(E) > 選択範囲内に貼り付け(I)  選択されているレイヤーは上で追加したもの。
  5.   フローティング選択範囲(貼り付けられたレイヤー) が出来る  (左図参照)
  6. レイヤー(L) > レイヤーを固定(A) 
  7.   選択されていたレイヤーにフローティング選択範囲が固定される  終了♪  (右図参照)

貼り付ける前に、新規でレイヤーを準備し(既存のものでも可)、これを指定しておく事がポイントです。
また、フローティング選択範囲は、謂わば、作業途中の状態ですので、必ず、固定します。


今回の例では、2. - 3. の間に元画像の透明度の数値を下げて、 全体の色を薄くしています。
つまり、レイヤーの選択にさえ注意すれば(間違えなければ)、
可視部分をコピー でクリップボードにデータを送ってしまえば、元の画像は弄っても大丈夫 という事ですね。
勿論、全ての作業を終えてから、元画像の色を薄くする手順でも大丈夫です。  最初はこの方が分り易いでしょう。

  この後 の注意点です。
  無論、トリミング前提の写真がキャンバスより大きい場合で、後から、 写真を移動する様な場合には留意が必要です。
  折角、この方法で、位置合わせが出来ていても、元画像が単独で動いてしまっては、また、位置調整が必要ですから。
  この場合には、位置関係が重要な双方のレイヤーを連結(鎖マーク / 目の印の 可視化 の 隣)してから動かして下さい。




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