2015年11月9日月曜日

第55回 秋と来れば紅葉 紅葉に想う

さぁ、皆さん のお住まいの地域も、紅葉の季節なのではないでしょうか?。
時恰も、 秋 盛り !。              まだですか?、 それとも、過ぎましたか?。
綺麗に、赤や黄色に染まった樹木を愛でるのは、それは、楽しいですね。
紅葉について、思うまま 気ままに 綴って見たいと思います。


先ず、その言葉。
単に、 紅葉 と書くと、 樹木の状態だか 樹木の種類だか 分らないですねぇ。
紛らわしい言葉です、紅葉。

大抵は、その文脈から、どちらだか無意識に判断している訳ですが ... 。

樹種の紅葉(もみじ)は、一般に、赤く染まると思われていますが、 必ずしも、そうとは限りません。
黄色く染まる品種もありますし、 その時の環境で 斑に染まったり、 時間の経過と共に 色が変わったりします。

狭義の黄葉 も 紅葉 と呼ばれます。
黄色くなろうと 赤くなろうと、 皆、ひと纏めに、 えいやぁ~ と、 紅葉 です。
中には白く脱色する様な 変わりもの もあったりします。
随分と いい加減な 言葉 ですね、 よくよく考えて見ると。


さて、その赤くなる紅葉の仕組みは?。
こうです。
秋になって、気温の低下と共に、樹木は冬越しの準備に取り掛かります。
越冬するに充分でない 葉っぱ を切り離すのですね。
           それ故、常緑と そうでない種類に分けられています。
           更に、秋に葉を更新する針葉樹にも、 紅葉に似た 鮮やかな色を呈する 樹種があります。
切り離しは、まだ気温が高い 秋 に始まります。
眠る前に切り離し箇所の修繕をして置こう と言う次第です。
だって、葉っぱを落とせば、そこには切り口が露出してダメージがあるから。
そこで、枝と葉の間に 離層 と言う 謂わば 傷口が出来る前に瘡蓋(かさぶた)を作ってしまえ! と言う離れ業が登場します。
   尤も、これは、紅葉に限らず、葉の更新で古葉を篩う(ふるう)仕組みそのものですが。
この 離層 が出来た状態は 生かさず殺さず です。
昼間は光合成で養分を蓄積しますが、 離層 のせいで 養分は葉に残ったまま です。
そして、寒気(夜温)で 緑色 が分解されると、 あの 鮮やかな色が浮かんで来る と。


さて、皆さんは  見事な紅葉は10 年に 一度 と言う様な 話を聞かれた事がありませんか?。
あるいは、 一気に寒気が押し寄せる 高所の紅葉は見事 とか、 北や高地に行く程 紅葉の名所が多い とか。

最低気温 8 ℃ が紅葉時期の目安 とか。

見事な紅葉は 気候に左右されます。
北や高地 は、紅葉の気候条件が整っている反面、 気候の変動も大きく、 突然の大寒波で 霜や雪が降ってしまいます。
そうすると ... 。
先に書いた、 10 年に 一度 と言う事に ... 。
これに較べ、 低地(里)は 気温の変化が穏やかなので、 時期さえ間違わなければ、 そこそこの紅葉 が楽しめる と。

実際、はるばる出掛けた場所で紅葉は冴えず、暫し経って、地元の紅葉は見事だった なんて事も しばしば。
特に、最近のデジタルカメラは色が派手目に残りますので、一層、このパターンが多いですね。


これに類したお話で、こんな事を聞いた事もあります。
  
  見事な紅葉のもみじの盆栽を南国に持って行くと 紅葉が冴えない 酷いと 紅葉しない。

でも、南国と言っても、冬に雪が積もる地域も多いので、一概には言えないとは思いますが。



話はさて置き、  立派な紅葉 に出会いたいものです。

そして、 そんな紅葉を見付けたら、 自分の運を 愛でたい (目出度い!) ものですね。


  ただし、そんな 10 年 に一度と言う位に見事な 紅葉 を見てしまうと、 頭の中に棲み付いてしまって、
  感動のアンテナが狂ってしまいますが ... 。  (良いのか 悪いのか)



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