2016年2月21日日曜日

写真とフレーミング [初心者向け]

写真 特に 風景写真 では、 構図 そして フレーミング が話題になります。
大昔から、 写真と構図 の類の書籍は ベストセラー なんでしょうね ... 。
単に、 見ている光景を 四角い枠の中に入れるだけ なのですが。
少し偏見たっぷりに 個人的な 想い を綴って見ますか。   [初心者向け]


実は、画面中央に被写体を収める 所謂 日の丸 構図 は、極、自然な配置です。
肉眼でものを見る場合に、視野中央で被写体を捉えるのが 日常で 且つ 高精度 なのですから。
態々、詳細を判別し難い 視野端部で見る方 は少ないでしょう。
でも、写真の構図と言うと、 この 日の丸 構図 は 避けるべき構図 のひとつとして紹介されてしまいます。
どうして?。
        ありふれているから?。
        印象が弱いから?。
        素人っぽいから?。
本当でしょうか。

少し、脱線しますね。

 大昔のカメラは、ファインダーが 単なる すりガラス でした。
 そこに、合焦精度を高める為の、プリズムが組み込まれます。  中央に。
 この時代が、相当、長く続きます。
 アナログ(フィルム)からデジタルに移行し、顔認識機能の拡充等と共に、
 合焦確認は、ファインダー中央から任意の場所で、行える様に代わって来ています。

 つまり、嘗て、
 カメラ操作に慣れない方が撮った写真は 合焦確認位置を画面中央に合せたままで記録している そんなものが多かったのです。
 ピントが合った状態でカメラを振れば、より良い写真に出来上がった筈なのに ... と言う事の 裏返し ですね。

さて、元に戻ります。

この 日の丸 構図 は 決して 悪くない 構図です。  敢えて書けば、 理想! ですら あります。
問題は、 その中央に写っている もの です。
画面中央は認識のレベルが高く、 写っているものの アラ さえクローズアップしてしまいます。
つまり、 なぁんだ そんなもんかぁ と見る方に 呟かせてしまうのですね。

これが、画面の端に寄ってしまえば、印象は ガラッ と変わります。  誤魔化されてしまうのですね。
作者の 端に寄せた意図 を無意識に感じ取り、 被写体そのものに対する注意力を拡散します。


次に、画面分割。

よく、 画面に線を引き、写っている被写体がこの線に乗っていると言う説明を書きます。
でも、感受性の高い あなた は、そこに、嘘を見抜きます

被写体が 丸い円や 四角い枡 なら まだしも、 普通の場合は、複雑な形状をしています。
形も様々な上、隙間から背景が見えたりします。
密な集合の場合は稀で、 疎な空間のある 斑(まだら)な 集合 である場合が殆どです。
この場合に、重要なのが、 重心 です。
無意識に、その分布を分析し、重みを配分しているのでしょうね。  それも、瞬時に。

そこまで計算して、構図を、決めるなんて ... 大変な事です。
でも、 私たちの 脳味噌 は これを いとも簡単に やっています。
そして、この分布計算は個人個人で微妙に異なっています。   個性。


教科書に書いてある事は 稀有 の例で、 大抵は 例外 なんですね。

構図に悩み出すと、 何か 教科書的なものが 欲しくなる > 書籍の販売増 の連鎖なのでしょう。
でも、幾ら本を読んでも、答えは見付からない。
実は、答えは あなた 自身が持っているのです。  その 頭の中に。


被写体の分布を 撮影しようとする画面の中で捉える。
重心を意識する。  重心 と言う言葉が そぐわない なら バランス でしょうか。

このふたつがキーワードでしょうか。

言い換えれば、 もし、撮影時に時間が許すのなら、 ファインダーなりモニターなりの 端から端まで 隈なく見渡す 事です。
そして、カメラを振って見る事です。
そこで、 これだぁ と、 頭の中の 天使 が囁いた位置が あなたの構図 です。

       決して、教科書の様な、単純な計算をしようとしては いけません。  寧ろ、逆効果です。.
       相手は、もっと、複雑です。
       被写体を 注意深く 見て 下さい。
       そして、相手と自分との相互関係が、きっと、あなたに最適な もの を教えてくれる筈です。
       他の方とは違う あなた だけの 構図を。



と ここ迄 書いて来て、 昔、同じ様なテーマで 書いた事を思い出しました。.
    写真と構図 [初心者向け]
    写真と縦フレーム横フレーム [初心者向け]
こちらも ご覧になって見て下さい。.


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