2017年1月30日月曜日

第73回 語呂合わせの縁起物 植物

お正月、 めでたい、めでたい、 と。  もう、そんな時期では ... ないか ... 。  でも、まだ、1月!。
その めでたさ に、 縁起物の植物があります。
ゲンを担ぐ と言うか、 名前の発音から 別の 物事を想起し 願いを掛ける ... 。
皆さん、良くご存じの 縁起物の植物。


古より、 日本人は 言葉の遊び 語呂合わせ が大好きです。
それが、 数多に拡まり、 多くの方の知る 処 となった 言葉 いいえ もの が沢山あります。

例えば、

南天。
南天(なんてん) は 難転(なんてん) に通じる として、
厄を払う植物として、重宝されますね。

この、冬に赤い実を天辺にたわわに着け、住宅の傍らに植栽された姿 を見掛けると思います。
そう、 赤い実で、 庭に植えられるものと言えば ... 。

最も 語呂合わせが 顕著なのが、
藪柑子。
藪柑子(やぶこうじ) は 藪に好事(やぶにこうじ) と掛けて、
良い事が訪れる 事 を願います。

背が低くて、匍匐して行く その 性格から、
樹木の 根じめ (グラウンド カバー) として良く利用されます。

藪柑子の別名は 紫金牛(しきんぎゅう)。
斑入り植物の仲間で、この名前を聞いた方もおいでと思います。
漢方薬の材料としても利用されるので この名前ですが、
更に、別名があります。

十両。  藪柑子 の別名。

十両 と聞いて、 幕内や関脇や大関や横綱 を思い出した方。  惜しい!。
相撲の番付表 の形式 は 古典斑入り植物 の世界では 常套句 見たいなもの です。
おっと、 脱線 ... 。

十 は数ですね。
何と、 一 から 万 迄、揃っています。

 一両     蟻通 アリドオシ    (アカネ科低木)
 十両     藪柑子 ヤブコウジ
 百両     唐橘 カラタチバナ
 千両     草珊瑚 センリョウ
 万両     藪橘 マンリョウ

皆、冬に赤い実を着け、 中には、白い実を持つ変わり者もあります。
一両を別にすれば、 数が増えるに従い、実の数も増えて行きます。
増やす、或いは、入手の容易度が、その数に反映されているとも言えますが。
そして、 一様に 常緑!。
緑に赤や白の小さくて丸い実が映えて、 如何にも! の風情です。


一般的な洋物や園芸素材と異なり、 日本の気候や風土に合っていますので、
丈夫で お手入れ簡単 です。  根付いてしまえば。

どうですか?、
お庭の片隅や ご家庭の 鉢植え に  これらの 縁起物!。
お勧めです。



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