2023年7月19日水曜日

PC etc 連絡先のぐちゃぐちゃ加減 其の弐

前回 の続きです。
難問になりそうな予感を感じ乍ら、
少し、足掻いて見ましょうか。
先ずは、インポートファイルについて。


連絡先 で、対策するとなれば、
自分で操作可能な方法を模索する訳ですが、
OS を跨いだり、ファイル渡しになったりするとなると、
ファイルがどの様な構造なのか、見当を付け無いと、ですね。


以下のファイルを用意して実験して見ました。
PC 版の 連絡先 で、対象者を選択し、vCard で吐き出したものと同等で、
FN 分を削除した状態です。
Email は、解説用の例示番号 にしています。
電話番号には 説明用の仮番号 は無さそうなので、省略しています。

此れなら、漢字も Encode され無いので説明にはピッタリ。
何故なら、
Android 版の vCard では Encode され ピンとは来なさそうだから。
漢字のままなら、直感的にどうなるのか? が分かるでしょう。
名前の各パーツ 5項目 がどう表現されるかも確認出来ます。

BEGIN:VCARD
VERSION:3.0
N:日本;太郎;次郎;三郎;四郎
X-PHONETIC-LAST-NAME:にほん
item1.EMAIL;TYPE=INTERNET:nihon.taro@example.com
item1.X-ABLabel:Private
CATEGORIES:test,myContacts
END:VCARD

結果、
PC 版で Import すると、
日本次郎太郎四郎三郎 と表示されました。
N:日本;太郎;次郎;三郎;四郎 で入れた訳ですが、
姓:日本 ミドルネーム:次郎 名:太郎 名の前敬称:四郎 名の後敬称:三郎 。
姓:日本 ミドルネーム:次郎 名:太郎 名の後敬称:四郎 名の前敬称:三郎 。

通常、 N:姓;名;;; と解説される事が多く、
日本では、一般的には 其れで 事足りる訳ですが、
敬称の前後に絡んでは、日本では ほぼ 名前の最後部に付加する為、
各項目から合成される 名称(名前) はローカライズ上で問題がある訳ではありませんが、
欧米圏を対象とした項目名(説明)が 少し 混乱を招き兼ね無いかも。

  殊に、 敬称(名前の前) が実際には後に来る為

vCard での N: の各項は、
N:姓;名;(ミドルネーム);敬称(前);敬称(後)
なので、
日本では、
普通は、 一般的な説明通り、 N:姓;名;;; で良いのでしょうね。

でも、意外と N: 全項目 を解説した例は少なくて ... 。
恐らく、至極当たり前の事柄が故なのか、
説明は省かれている事が多く、
試して見て、確証を得たのでした。






因みに、
最初の vCard の例は vCard(iOS用) となっていた訳ですが、
PC 版で Import させても、概ね、問題無く入りました。

CATEGORIES(PC 版では ラベル)も、ちゃんと 処理されています。
更に、Import:mm/dd が追加されていますね。
此れは、事後の 統合や編集 で 良い目印 になりそうですね。


更に、同ファイルを Mail に添付し、
Android で Import すると、
結果 が 異なり、
三郎 日本 次郎 太郎 四郎 と表示されました。
敬称(名前の前) は 項目名の通り、冒頭に配置されています。
此の項目のみ、OS に依って 位置が変わる可能性大 ですね。
また、FN: 未指定でしたから、自動で項目値を生成しますが、
PC では 半角空白 無し、
Android では 半角空白 有り、
と少し挙動が変わります。  (2023/07 現在)

本来なら、
FN: の値も 入れて置く事で 思った通りの動きになる筈です。

また、
item1.X-ABLabel:Private の部分は活きておらず、
TYPE=INTERNET で 登録されています。

更に、
CATEGORIES(PC 版では ラベル)は 無視 されて仕舞っている様ですね。

iOS 用 とされたファイルを Android で扱った訳ですから、
ちぐはぐ な点が紛れ込むのは 止むを得ない でしょうね。



[2023/07/20] 間違い訂正 誤記部分

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