2015年4月8日水曜日

GIMP 写真の編集 色目を自由に (2) 作業の要点

さて、前回 の 前置き から、具体的な作業について、触れて見ます。
写真の編集で、自分の思った色に調整する方法です。
作業は、色フィルターの中にある サンプル色付け を使います。
勿論、対象は、写真全体ではなく、可笑しい あるいは ここをこう変えたいと思った 部分(選択範囲) です。


兎に角、元の写真を良く よぉ~く 見て、 色を操作したい 部分 を 選択範囲 にします。
様々な、選択用のツールを駆使して、足したり引いたりを繰り返しながら、丁寧に作業します。
最終的な仕上がりのレベルを左右しますから。    根気良く。  細かい部分は画像を拡大表示に切り替えて。

さて、選択範囲の指定が終わったとしましょう。

先ずは、選択範囲から新規のレイヤーを作って置きます。  ここがポイント。  (後述します。).
    編集(E) > 可視部分をコピー(V) > クリップボードから生成(P) > レイヤー(L)
    必要に応じて、レイヤー名を変更して置きます。  (お勧め。).
あっ、そう、選択範囲は、解除せずに、 そのままで。


いよいよ、サンプル色付け になります。



メニューから、その項目を押して見て下さい。
     色(C) > マップ(M) > サンプル色付け(S) と辿ります。
こんなダイアログが出て来ます。  右の画像はケースバイケースで異なります。.



左の画像が、対象のレイヤー(画像 / 選択範囲があれば、それに接する矩形)を、白黒のトーンで置き換えたもの。
右の画像が、色情報を取得する対象のレイヤー(同上)です。

初期状態では、操作しても変化は ありません。
  因みに、この状態で、(解像度が)大きな画像を弄繰り回すと、クラッシュする場合があります。
                (ソース色を取得 を操作すると  メモリ不足からか 作業が完了しない? Win7 x86 32Bits).
  その時には、 指示に従って、 GIMP を一旦閉じて、再度、開き直して下さい。.


右の画像の 上にある リストボックスの矢印▼ から、レイヤーを選択 します。  その状態が上の図です。.

  参考迄に、 初期状態で、この選択肢には、両方向の グラデーション があります。
  背景色と描画色を弄っていなければ、各々、白と黒の状態にある筈で、 その色での グラデーション に変換出来ます。
  つまり、 背景色と描画色とで、明暗をグラデーションしたものが作れます。
  各々の色を変えれば、モノトーン もしくは 2色間(実際には多色)のトーンで変換出来ます。  後述。


今回の例では、選択範囲に 置き換えたい 色 が含まれている 状態にしましたので、 問題ないのですが、
通常のケースでは留意すべき点があります。
それは、選択範囲がある時には、 右の画像も 選択範囲の同じ位置と大きさの情報を取得する と言う点です。
これについては、また、改めて、投稿する予定です。


さて、兎も角、左の対象レイヤーと 右の色情報レイヤーとを 指定した とします。

次に、 ダイアログ下にある ソース色を取得(S) を選び(押し)ます。
すると、右下の スライダー部分 に 取得された 色域 が グラデーション 表示されます。
この例の場合、左から、 黒 こげ茶 淡いブルー系 白 の グラデーション が現れます。
今回の例では、青みを消して茶系の色目に変えたいので、
     右 スライダー部分 下 の右側の ▲  だけを左にずらして、 黒 から こげ茶 だけにします。



もし、これと逆に、淡いブルー系 から 白 だけにすれば、 少し青みがかった グレー の単色になります。

また、先に書いた、レイヤー選択肢の 両方向の グラデーション を使った場合を以下に示します。
左は 描画色:青 背景色;白、 右は 描画色:青 背景色;ピンク、 の例です。
この場合、サンプル色付けの ダイアログ を開く前の  描画色 と 背景色 に対応します。
これらの設定色を変える場合には、一旦、ダイアログ を閉じ、色を変えてから、再び開く 必要があります。




この様に、選択範囲内に、変更したい色目の範囲を加えておけば、割と簡単に、色操作が可能になります。
これは、処理する画像内に、目標の色がある、 言い換えれば、他の部分の色目と揃える場合に便利です。


さて、 最初に触れた レイヤーにコピーして の意味ですが、
こういう作業は、試行錯誤の繰り返しになります。
レイヤーコピーせずに、元画像をいきなり操作しても勿論 OK な訳ですが、もう一度 試して見る事が出来ません。
本来のお勧めは、選択範囲からレイヤーを作成して それを更に複製して 複製したものを弄る 事です。
選択範囲が残っていれば、直前に書いた コピーの複製 を弄らなくても、もう一度、元の画像からトライが出来ますから。
つまり、何時も、後から、 複数の結果を比較出来る また やり直せる 方法を取る事が お勧め です。



[2015/04/10] 前回 の表記をリンクへ変更

4 件のコメント:

  1. 難しそうですね~~。
    写真を撮るようになって数年。最近ようやく自分の記憶の中にある色と、実際の色はかなり違うのだと気がつきました。

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    1. Tomoko さま コメントありがとうございます。

      申し訳ありません。 難しそうに書いちゃってますか?。

      実際には、案ずるより生むが易し で、やって見ると、面白いですよ。
      最初は、簡単に(ラフに)選択範囲を作って(色域を選択 で モード:加える )、
      変えたい色の部分をこれに加えて、
      試して見ると いいかも です。
      要領が飲み込めたら、再度、拡大しながら正確に選択範囲を作り直して再トライ。

      さて、ご指摘の色ですが、これこそ、難しいですね。
      微妙に違っちゃって撮れちゃう のが、写真の面白く悩ましい処でしょうか。

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  2. とんでもありません。

    とにかく自分でごちゃごちゃいじくりまわして、とんでもなく時間かかって、やっとの事でなんとか扱える様になる方ですので
    いつも苦労してます。初めからちゃんと説明を読んで取り組んでたら早く出来たのになあ~~と、毎回反省するのですが......。

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    1. Tomoko さま コメントありがとうございます。

      とんでもありません は、こちら です。
      実は、私は、 スロースターターで 物覚えが悪く 人一倍消化に時間の掛かる 口です。
      童話、うさぎとかめ で言ったら、かめの体で うさぎの心 ... 。   サイアク ... 。
      ですから、出来た時の嬉しさも 人一倍。  ルン。

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