一般的に、普遍と思われる自然。 そんな事はありませんね。
刻々と姿を変えて行きます。 季節の移ろいではなく ... 。
梅園に写真撮影に出向き、感じた事を、ふたつ、程。
良く撮れなかったら、また、来年に 挑戦 ... は、 適わぬ夢 かも 知れません。
今年は、晩冬の気温が低めで、梅の開花が遅れている様です。
咲いたかなあ と、期待を胸に、出向いて見ました。 ちょっと、早かった様ですが。
そこで、目にした事柄と、帰って新聞に目を通していて飛び込んだ事件的な事柄とを。
先ず、雪の害。
関東では、2月の雪の被害が記録的で、ご他聞に漏れず、枝や幹が裂けている樹が沢山あります。
この梅園では、枝先が折れるのではなく、かなり太い幹が根元から裂けている樹が相当数ありました。
耐えられない程、重かったのでしょうね。 可哀想に。
梅は、水吸いを切り替えて息を繋ぐのが 得意な部類の 樹木です。
つまり、幹枝を裂いても繋がっていれば枯れ難い のです。
ですから、折られ裂かれた状態の枝に 花を纏い咲かせている樹が結構ありました。
でも、大傷を負っている訳ですから、勢いは、やはり、ありません。
綺麗に咲くというよりは、やっとの事で咲いていると言う状態で、シャッターを押す気にはなれません。
兎に角、頑張って、息を繋げよ っと声を掛け、 梅園を後にしました。
次に、梅の木ウィルス。
著名な梅園のひとつである青梅の梅園。 残念ながら行った事はありません。
ここの樹が、世界的に流行している 「 ウメ輪紋ウイルス (プラムポックスウイルス) 」 に感染し、
国が伐採を決めたと言う記事ですね。
青梅以外にも、大阪や兵庫でも確認されているそうです。
穂木や種木そしてアブラムシに拠って感染が拡大して行くそうです。
葉にウィルスによる斑紋が現れ、早期落果や果実に傷が発生するなどの被害を生じる とあります。
但し、感染した果実を食用しても害は無いとの発表です。
丹精した樹を、ウィルス感染で、抜き去る 悔しさや無念さは 想像を絶しますね。
採果事業や観光資源なら、尚更の事。
ウィルスというと思い出すのが、オランダで17世紀に起こったチューリップ・バブルです。
モザイク病が原因の変異が、希少価値と捉えられ、投機行動に繋がり、やがて、崩壊。
チューリップ狂時代とも言われる有名なお話ですね。
ウィルスに罹患した株は、やがて、樹勢が落ち開花すら出来なくなって行きますから、当然の結末ですね。
梅の木の場合は、状況が違いますが、ウィルスが根絶し難いのは 有名なお話。
全国の梅の木を伐採 等と言う 恐ろしい事態 を招かない事 を祈りたいです。
雪害に ウイルス罹患。 今年は、梅の木の 受難の年ですね。
梅に限った事じゃぁない! と、どこかから突っ込まれそうですが。
願わくば、 梅の樹の花が 来年も また その来年も そして ずっと 見続けられます様に。
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