2014年6月17日火曜日

写真と選択 [初心者向け]

写真好きな方々の楽しみと言えば、撮った写真を見ている時、も、その ひとつ ですね。
おぉ上手く撮れてる とか、あいやぁ駄目じゃん とか、きゃははぁ何これぇ とか。
そして、お気に入りを選択したりする訳ですけれど ... 。
選ぶって難しいですよね。



昔々の事ですけれど、サークルに所属していた頃に、本当の初心者のフィルムから、
展覧会の作品をセレクトした事があります。
皆で寄って集って、これが いい だの、いやぁ こっち の方が いい だの、それは 駄目 だの。
まぁ、今考えると、言いたい放題ですね。  きっと、ひどい事も言っていたのでしょう。 ごめん ... 。 もう、時効 ? 。

何が言いたいのか。

そうです、選ぶ人によって、答えが違うのです。
時と場所が変われば、同じ人でも、選択結果が変わる事だって充分に考えられます。

今、自分の写真の Blog を持つ様になって、同じ事を感じています。


選択って、難しい。
自分が いい と思っても、他人さまも いい と感じて戴けるかどうかは、...  分らないからです。

撮って直ぐの時と、暫く時間が経ってからの時と、結果が違ったりします。
撮って直ぐの時は、撮影時のイメージが鮮明に頭に残っていますから、
こりゃぁ苦労して撮ったんだぞ、どうだぁ、凄いだろぉ 的な 押しが どうしても入り込んでしまいます。
でも、ご覧になる方は、そんな背景はご存知の筈は無く、単に、ひとつの絵として、見ています。

快心の作 の筈が 反応が鈍い 事もあれば、流れを変える為に選んだ絵が 好評 なんて事もあります。

う~ん、他人さまの事は良く分らない。
いやいや、自分の事だって 、良く分っている訳ではありませんけれど ... 。

十人十色。

であれば、その時の 心の赴くまま、自分で いい と思ったものを選びましょう。

但し、私のお勧めする注意点は、撮った時とは別人になって選ぶ です。
撮る時も 選択 なら、選ぶ時も 選択 です。
もう一回、撮っている感覚で、既にある絵の中から選ぶ様にしています。
ですから、余計、その時の感覚や環境や感情に左右されるのですが ... 。
でも、この2回の選択によって、 その人の写真らしさが生まれている と信じたいと思っています。


良く、写真は その人の鏡 と喩えられます。
その絵には、その人の考え方や感情や環境が反映されている という意味ですね。

しかし、その絵を見ている私たちも、何らかの感想や印象を持ちます。
いいなぁと共感して見たり、自分でも撮って見たいと欲望を感じたり。
そうです。 見ている自分を反映した感想を抱くものです。

じっくりと細部まで見たり、何回も見直してみたり、 そんな絵に出会う一方で、
さらっと見流してみたり、目を背けたり、 そんな絵もありますね。   大抵はこちらなんでしょうね。悲しいかな。


ですから、写真は 撮っている人の鏡でもあり 見ている人の鏡でもある のですね。

つまり、撮る時も選ぶ時も見る時も 更に 他人さまのものを見る時も、常に、選択している と言う事ですね。



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