2014年11月22日土曜日

GIMP 写真撮影用の名刺を作ろう (2)

写真撮影用の名刺 ですね。  前回、揃えた材料を お料理 して行きましょうか。
お手製の家庭用プリンタで作る名刺。
さあ、ひとつ、 GIMP で作ってみましょうか。
今回は、調整作業なので、少し、作業は煩雑です。  説明、頑張ろう っと。


さぁ、前回 の続きで行きますよ。

先ず、手順の おさらい です。

1. GIMP を開き、新規の画像を作成する
2. 名前や URL 等を入力する
3. プロフィール写真 を貼り付ける
4. 地模様を入れる
5. 走り書き用の罫線を一本入れる
6. 各レイヤーの位置調整
7. 試し刷り(印刷用のファイルを作成)
8. 再調整
9. 本刷り


それでは、各項目を順に見て行きましょうか。      2回に分けました。  3.以前は 前回 を参照下さい。.
以降は、GIMP での操作が、少し、複雑です。
上手く説明出来ていないかも知れませんが、頑張って下さい。



4. 地模様を入れる
   通常は、レイヤーを 背景 に切り替えて、地模様を入れます。
   ここでは、一例として、 プロフィール写真 を極薄くして、画面一杯に引き伸ばす方法で説明します。
     前の項目のレイヤーをコピーします。   レイヤー(L) > レイヤーを複製(U) .
     レイヤー順を入れ替えておきます。  レイヤー,チャンネル,パス,... で画像コピーをクリック・ドラッグして 背景の直上でドロップ .
     レイヤー名を変更します。  レイヤー,チャンネル,パス,... でレイヤーを右クリック、レイヤー名の変更(E) > 地模様 .
     レイヤーを拡大します。  ツールボックス から 拡大・縮小 をクリック > 幅 高さ の 右の鎖が繋がっていなければ 鎖をクリック >.
                      画面で対角線の四角をドラッグ .  (鎖が切れていると 縦横比が狂う) .
                          幅に数値 1075 を直接入力すれば、横幅一杯に。  もう少し大きめの方が後の操作は楽。.
     表示倍率を下げます。  表示(V) > 表示倍率(Z) > 50 % .
     レイヤーを移動します。  ツールボックス から 移動 (+) をクリック > アクティブなレイヤーを移動 を選択 >
                      画面で画像をドラッグ .
     不透明度を下げます。  レイヤー,チャンネル,パス,... で 不透明度 の数値を ここでは 15 % に

5. 走り書き用の罫線を一本入れる
   走り書き用の罫線を入れて置きましょうか。  あると便利そうですから。
   GIMP は画像の編集ソフトなので、罫線などの図形は苦手な分野です。
   そこで、罫線の高さを持つ横一杯のレイヤーを作り、 適切な色で塗り潰して、罫線としてしまいます。
   勿論、図形や線を描く機能もあるのですが、今回の場合、この方法が一番 簡単で確実です。
  
   但し、移動の際、画面一杯の幅で作ると、片方が画面端からずれて仕舞い易いです。
   そこで、 幅は 画像サイズより大きめ(w+100)、高さは 3 (1~8) 位にします。
     描画色を変更します。   ツールボックスで描画色を罫線の色に変えておく > .

     レイヤーを追加します。   レイヤー(L) > レイヤーを追加(U) > 幅・高さ・塗り潰し方法:描画色・レイヤー名:下線 > OK .
     レイヤーを移動します。  前項参照。

6. 各レイヤーの位置調整
   複数のレイヤーを移動する場合、便利な機能があります。  ガイド です。
   GIMP の文字の場合、ベースラインやディセンダ・アセンダラインではなく、 指定した文字レイヤー外枠で吸い付きます。
   兎も角、このガイドを設定して、使って見ましょう。
     画像(I) > ガイド > 新規ガイド > 適当な数値で > OK  これを2回 縦横で.
     ツールボックス から 移動 (+) をクリック > つかんだレイヤーまたはガイドを移動 を選択 >
     画面外側(余白部分に飛び出た)ガイドをドラッグ .   お好きな位置に
   ガイドに合わせて、文字や画像のレイヤーを移動します。
     ツールボックス から 移動 (+) をクリック > アクティブなレイヤーを移動 を選択 > 画面で文字や画像をドラッグ .
        移動対象が違っていると思わぬものが動いてビックリします。
        その時は、慌てず、 レイヤー,チャンネル,パス,... で 黄色い矢印のアイコン(操作履歴) から 前の状態に戻れます。 

   さて、困った事が起きました。  プロフィール写真の背景が白で、名刺の背景も白なので目立たないのですね。
   では、枠取りしましょう。

     プロフィール写真のレイヤー選択  レイヤー,チャンネル,パス,... で該当レイヤーをクリック
     プロフィール写真のレイヤー複製  該当レイヤーを右クリック > レイヤーを複製(U)  
     レイヤー順を入れ替え  レイヤー,チャンネル,パス,... で複製をクリック・ドラッグして プロフィールの直後でドロップ.
     複製レイヤーの拡大(枠にする為)  レイヤー,チャンネル,パス,... で複製を右クリック > レイヤーの拡大 > 150 を 156 に.
     複製レイヤーの塗り潰し色を指定  ツールボックス で描画色を指定 (これが枠取りの色になります) 
     複製レイヤーを塗り潰し  ツールボックス で 塗り潰し をクリック > 塗りつぶし範囲 を 選択範囲に > 複製レイヤーをクリック.
     複製レイヤーを連結  レイヤー,チャンネル,パス,... で プロフィール写真 と 複製 の2レイヤー に 鎖のアイコンを.
        鎖のアイコン : 下の図の様に、鎖がある場所をクリックすると 付いたり消えたりします。 付いていると一緒に移動可能.
 
7. 試し刷り(印刷用のファイルを作成)
   GIMP の画面で見ているのと、実際に、印刷物を見た時は、印象が変わります。
   モニタの透過光と 紙(マットか光沢か) と では、雰囲気が変わってしまいます。
   特に、薄くした地模様は用紙やプリンタによって出方が違うので、 試しに、1枚刷って見ましょう。
   その為に、一旦、jpg ファイルとして、別途保存します。
   プリンタに付属するソフトは、印刷の細やかな指定が可能ですので、そちらから印刷されるのをお勧めします。
           GIMP でも印刷可能ですが ... 。  まぁ、止めて置いた方が ... 。
           そう、プリンタの設定によっても結果が変わりますので、要注意ですね。
   そうそう、今回は私にしては珍しくファイル名を指定して保存していませんでしたね。
   大元の作業を繰り返して、試行錯誤出来る様に、xcf 形式の GIMP ファイルでも保管しましょう。
   そして、印刷用の jpg 形式のファイルを 別途 保存します。
     ファイル(F) > 名前をつけて保存(A) > ファイル名を指定・フォルダを指定  jpg のみ ファイルタイプを選択 > 保存(S)  .

   さあ、 プリンタ付属の印刷ソフトを開いて試し刷りして見ましょう。
   この時、 全画面で縁なし を選定しないと、折角のレイアウトが崩れてしまいます。  ご注意を。
   また、プリンタの色の自動補正が有効化してあると、色調も変わってしまいますね。  ご注意を。
   
8. 再調整

9. 本刷り


以下に、最終段階での GIMP の画面を載せておきます。





参考までに、同じ条件で、地模様を替えたものを3種類、上の例と併せて4種類、並べて見ました。
緑色の字で書いたのが、地模様の作り方です。





はい。  お疲れ様でした。         ふぅ、 ボリュームがあるので ちゃんと 見直していないのですが ... 。.
                           もし、 可笑しかったら。コメント書き込んで下さい。  と、お願いしたり。.

初めての方や慣れてらっしゃらない方は、さぞかし、大変だった事と思います。
慣れてらっしゃる方には、なぁ~んだ、レベルですね。  失礼。.
まぁ、お茶とか珈琲とかお酒でも煽って、そのご苦労を労って下さいませ。   セルフサービスで、どうぞ。



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