先だって、Microsoft の Answers で、可笑しな状況を見付けました。
Windows 7 系で、ネットワーク上で公開された 日本語名の 共有フォルダに対して、
Explorer ネットワークの場所の追加 から、ショートカットを作成した場合に、
英語名の時と異なる挙動を示す とのご質問です。
結局、現象の確認のみで、原因や根本的な解決方法は判らず仕舞いです。
もし、本件に関し、何かご存知の方はコメントを入れて戴けると幸いです。
尚、暫定的な対応策として、 一旦、数文字の短い日本語名に換えて、 一文字ずつ追加して行けば、対処可能 との報告もあります。
また、大元のリンクを以下に挙げて置きます。 興味のある方はどうぞ。
Windows 7 日本語名ネットワークショートカット内のtargetショートカットについて
本筋から離れますが、
以前より、一部の欧米圏のソフトで、日本語のフォルダ名をまともに扱えない事象がある事は知っていました。
また、自分の環境では、Windows Home Server 2011 を稼動していますが、 本件の様に、別途、リンクを張る事もせずに来ましたし、
フォルダ名は、特殊な例外を除き、ほぼ全て 英数半角 で運用しています。
ですから、このご質問を見付けた時、へぇ~ と言うのが正直な感想でした。
先ず、再現して見ます。
Windows Home Server 2011 (Windows Server 2008 R2 と同じ時期の製品) の標準公開フォルダ 名称:ドキュメント に対して、
Clinet の Windows 7 から、Explorer の機能を使って、ネットワークの場所の追加 から、ショートカットを作成します。
通常であれば、ネットワークフォルダのアイコンを持つものが作られ、ここをクリックすれば、目的のフォルダが開かれる筈です。
しかし、実際には、フォルダがひとつ作られ、そのサブフォルダの中に target という名のリンクが作られます。
この target をクリックして初めて通常と同じ動作になります。
この時、作業中に、表示名称を 短い日本語名 に換えてやると、 あら不思議、ちゃんとネットワークフォルダのアイコンに。
では、フォルダになってしまったものの、名前を短く変更してやると、... 。
サブフォルダも消え、普通の ネットワークフォルダのアイコン として機能します。
その後、1文字位ずつ、文字を増やしながら、訂正して行くと、長い名前でも、 普通の ネットワークフォルダのアイコン として機能します。
更に、 フォルダになってしまったものをデスクトップにドロップすると、ネットワークフォルダのアイコンに変わり、
これを、本来保存されている Roaming の既定の場所に移動すると また フォルダに逆戻りです。
一体、どうなってるんだろう!
さて、 ネットワークフォルダのアイコン は、かなり、特殊な扱いです。
コンピュータの画面で、他のドライブと並んで示される様に、ドライブを割り当てたものと同じ扱いになります。
しかし、 ファイルシステム上は、特殊なフォルダの中にフォルダ・ファイルとして収められ、Explorer の実行時に別扱いされます。
ファイルシステムの話が出ましたので、脱線しますが、
Windows 7 のファイルシステムは、NTFS で NTFS 3.1 ( Windows Xp 以降 )、その源は、 NTFS 1.2 ( Windows NT 3.51 ) です。
1.2 と 3.0 ( Windows 2000 / 旧 NT 5.0 ) とには互換性がない訳ですが、既に、随分と歴史がある状況です。
NTFS に乗る形で OS としての Windows があり、その根幹を支える形で Explorer は機能しています。
語弊を恐れずに書けば、Explorer もひとつのソフトの一面がある一方、Windows そのもの とも言えます。
フォルダ・ファイルの扱いが、デスクトップと Roaming との間で異なっている可能性があります。
古い情報 ( 1998 ) ですが、以下に、NTFS 3.0 の記述を見付けました。
ASCII のみの半角英数の命名と異なり、シフトコードが入る日本語の文字数で挙動が変わる この 状態 は、
どうも、MFT ( Matser File Table ) との関連があるのでは と勘繰っていますが、推測の域を出ません。
1 KB で収まれば MFT に入ってしまうショートカットの類 という記述が妙に気に掛かります。
http://www.microsoft.com/msj/1198/ntfs/ntfs.aspx
尚、参考までに、Windows Home Server 2011 では、共有フォルダに対してのアクセスは、
スタートパッド と呼ばれるソフトに 機能搭載されており、
クライアントからのアクセスでは Explorer を積極的に活用していない点に注目です。
OS 毎に扱いが異なる、首記の方法を避けたのは、単に汎用性重視や煩雑回避が理由かも知れません。
Microsoft 純正 家庭用サーバーで、この様な、方法が取られている事は、何かを示唆しているのかも知れませんね。
先にも書きました通り、暫定的な対処法はある様ですが、どうしてこうなるのかが、気になりますね。
もし、ご存知の方がいらっしゃったら、後学の為に、お教え戴ければ幸いです。
[2014/11/27] 暫定公開。 後程、修正の可能性があります。
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