さて、溜まった写真を使って、何か、記念的なものを、渋く、加工してみませんか。
ここでは、集合写真2枚を使って、加工例を説明して見たいと思います。
用途は色々。 あなたの発想次第です。
年末の慌しい時期に何ですが、 お正月休み辺りに、如何でしょうか。
集合写真の寄せ集めで、加工等。
用途は色々と書きました。
動画に加工するもよし、 パソコンの壁紙にするもよし、 印刷物やアルバムのトップを飾るもよし。
記念写真ですから、 ご家族の集合写真や、会社の集合写真、グループの勢揃いや、愛おしい方のスナップでも いい ですね。
カラーそのままですと、色が喧嘩したり、面白みに欠けますから、
白黒化して、更に、お気に入りの色を被せて見ましょう。
お気に入りの色は、単に好きな色ばかりか、会社のテーマカラーや、学校ならスクールカラーも いい ですね。
渋く、決めてみましょう。 モノトーンで。
今回は細々の作業手順ではなく、GIMP 操作上のポイントを中心に、書いて見ます。
基本的な事柄には あまり 触れませんので、ご勘弁を。
では、以下の例での材料を。
記念写真 2枚。
文字を 幾つか。
ここでは、記念写真は肖像権の問題から、顔 と 全体 に ぼかし を入れたものを使います。
また、これらの 著作権 は私にはありません。 勝手に使いました。 ご覧でしたら お許し下さい。
編集の方針は、
中央に文字を入れ、上下に2枚の記念写真を入れて、モノトーン化する。
作業の大まかな流れは、
中央にキーとなる文字を据え、
単色使いのグラデーションした背景を用意し、
更に、白黒化した写真を取り込み、レイヤーをスクリーンに換えて、色を被せる、
です。
1. 画像のサイズを決める (キャンバスサイズ)
2, 文字を中央へ配置する
3. 背景を作る
4. 写真のコラージュサイズを決める
5. 別画像で記念写真を整形(トリミング)する
6. 整形後の写真をレイヤー取り込む
7. 写真レイヤーのモードを切り替える
8. 用途別のファイルで別途保存する
1. 画像のサイズを決める (キャンバスサイズ)
用途に応じて、適切なキャンバスサイズは 異なります。
写真(紙焼き)で残すなら、 300 dpi で計算して (例 A4 縦:2480x3508 以上) 、
パソコンの壁紙にするなら、モニタの解像度に合わせて (例:1920x1080) 、
ここでは、1800 x 1200 で説明します。
2. 文字を中央へ配置する
別に中央でなくてもいいのですが、
ここで使う2枚の記念写真の大きさを同じにして配置したいので ... 。.
文字を作って下さい。 この例では、 フォント:Sans サイズ: 80 および 38
また、半角の文字間隔が広いので、日付では これを 詰めています。
ガイドで、左右に配置する文字の横方向の位置決めをします。
ガイドの使い方は、 GIMP 写真撮影用の名刺を作ろう (2) の 6.各レイヤーの位置調整 を参照して下さい。
整列で、文字の縦方向の位置決めをします。 中央の文字については、同様に、横方向の位置決めもします。
整列の使い方は、( 縦方向の位置決め )
ツールボックス > 整列(四角に上下左右の矢印) > 基準 を 画像 に >
画像の対象レイヤーをクリック(四隅が黒い四角に) > 整列の 中央揃え(垂直... をクリック.
尚、全て、ガイドを使わずに、整列 のみで操作も可能です。 オフセットの数値を弄る事で 任意の位置に 配置が可能です。
3. 背景を作る
今回は、ツールボックスの中の ブレンド で背景を作りました。 背景とは別レイヤーです。
グラデーション を 透明から描画色 にして、形状を 線形から 双線形 にして作っています。
中央に配した文字を中心に、上下でに向かって濃くなる様にしています。
後々、この背景が白黒化した写真の濃さを決めますので、その辺を考えながら作業します。
また、いきなり、背景に加工してもいいのですが、 新規のレイヤーを作って そこで 手を加えました。
この例と同一サイズの場合には、以下をダウンロードして、レイヤーとして開いて ご利用下さい。
png ですから、多少の拡大縮小は OK な筈。
被せる色を変える場合には、以下の手順を実行して下さい。 *1.
a. レイヤーに取り込む
b. 色(C) > 脱色(D) > OK(O)
c. 色(C) > 明るさ・コントラスト(R) > コントラスト(T) を +30 > OK(O)
d. このレイヤーの直上に 新規レイヤー を追加
e. ツールボックス > 塗りつぶし > 選択範囲を塗りつぶす > 色指定 > 画像クリック
f. 新規レイヤー の モード を スクリーン に
g. これで、黒い部分が指定色のグラデーションに変わります。
4. 写真のコラージュサイズを決める
矩形選択 もしくは 新規レイヤーを作って、写真のサイズを決めます。
サイズや縦横比が ばらばらなのは 見た目にちぐはぐな 印象を与える場合が多いです。 揃っていた方が ... 。
今回の例では、同一サイズの写真を、中央・上下 に配置しますので、
基準にする大きさは ひとつ です。
もし、違う大きさの写真を幾種類か置く場合には、サイズ毎に作ってもいいでしょう。
この 選択範囲 もしくは レイヤー から、新規画像を生成します。
背景に白が写真部分です。白を色域選択>可視部分コピー>クリップボードから画像。 *4. |
5. 別画像で記念写真を整形(トリミング)する
6. 整形後の写真をレイヤーに取り込む
写真をそのままのフレームで、トリミングせずに、使う場合には、 いきなり、レイヤーとして取り込んで いい のですが、
調整作業を挟む場合には、 この方法が便利です。
張り込むサイズを決め、そのサイズで白無地背景の別画像を作成する。 (上述 4. 参照)
写真をレイヤー別に開く。 (複数の写真なら複数のレイヤーに。)
元の写真をレイヤーコピーする ( トリミング作業用。 元画像は弄らない。)
別画像のサイズに上手く収まる様に、拡大・縮小する
決まれば、一旦、別画像の背景を選択した上で、可視部分コピーして、 本画像にペーストする
本画像 もしくは 別画像 の段階で、脱色 して、白黒画像に変換しておきます。
更に、本画像で、写真のレイヤーの モード を スクリーン に切り替えます。 これで、モノトーンになります。.
尚、ツールボックス内の 切り抜き(カッターのアイコン) を使っても、トリミングが出来ます。 *2.
但し、この場合、元画像はなくなってしまいますので、 レイヤーコピーしてから を、お忘れなく。 *2.
7. 写真レイヤーのモードを切り替える *3.
レイヤーのモードを スクリーン に換えて、色を被せる。 *3.
8. 用途別のファイルで別途保存する
一枚の画像として使う分には、これで、jpg ファイル等で保存すれば おしまい です。
但し、壁紙で使う場合に、高輝度部分(明るい所)で眼が疲れる という方は、
背景の直後に無地の同一色レイヤーを加え、これを 不透明度: 20 % 程度にすると、緩和出来ます。
動画( gif アニメ )にする場合には、これを素材に、レイヤーの可視を切替ながら、コマ作りをして行きます。
参考までに、今回の例での レイヤー 構成 を載せておきます。
尚、冒頭で、ご覧戴いた 完成 絵 は、高輝度対策したものです。
如何でしたでしょうか。
[2014/12/09] 3. 背景を作る の色の変更の仕方を追記 *1.
[2014/12/22] 5. 別画像で記念写真を整形(トリミング)する で 切り抜き ツールの利用を追記 *2.
[2014/12/22] 7. 写真レイヤーのモードを切り替える の項目(説明文)を追補 *3.
[2017/06/01] 画像が Google Photos Album Archive から削除されたので再作成 (全部真っ白と判断された?). *4.
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