2015年1月2日金曜日

GIMP トリミング (3) 傾き調整

トリミングと言うと、何も、各辺と並行に、切り出すばかりとは限りません。
例えば、水平線が傾いて写ってしまった写真を まっすぐに 直したい とか。
斜めに切り出さないと余計なものが画面から消えない とか。
傾き調整は、トリミングで、割と頻繁に、出番がありそうです。


でも、実際に、いざ実行!となると、結構、面倒です。
と言うのは、一度に、傾けた形でトリミングをする機能が無いからです。  GIMP では。
        或いは、私の知らない スクリプト や  ソフト が存在するのかもです。

つまり、2回に分けた 操作 が必要です。
  1. 画像の傾き調整 (回転)
  2. トリミング
ちょっと、脱線。
 デジタル画像は、斜めは 苦手 です。
 水平垂直は得意ですが、少しでも傾けば、補間や補正をしないと、まともに見られないから ですね。
 現在の技術では、これを忘れさせてくれる様な、錯覚に捕らわれますが、
 傾き調整をすれば、 幾分かの (多少なりとも) 画像劣化が 起こる 事を忘れてはいけません。
     端的に現れるのが、画面の4辺です。  画面の端部を拡大して見ると、良く分る筈です。

トリミングの前に、 傾きや歪みを 直すべきです。
画像処理的には重いものとなりますが、 縮小を伴う場合にも、原寸で実行した方が精度的には 有利と思います。

さて、前置きはこれ位にして、  傾けてトリミング。


傾きの調整は、ツールボックスの 回転 を使います。
                        他にも、メニューバーの レイヤー(L) >  変換(T) > 任意の回転(A) でも、可能です。.
目見当で えいやぁ~ と、 画像の上で 左 もしくは 右 廻りに、ドラッグすれば、
画像が回転してくれます。
お気に入りの 角度 に、廻せれば、 そこで、回転ダイアログ の 回転(R) をクリックすれば、 実行(確定)されます。

もし、正確に、回転させたければ、
ツールボックスの 定規 (コンパスのアイコン)  で角度を測って、 その値を使って 回転 を指示すれば楽です。
  2.6.11の例
  定規 を クリック > 情報ウィンドウを使用 > 画像上をクリック > Ctrl キー > 先程の点をダブルクリックし そのままドラッグ
  情報ウィンドウ の角度の値を記憶。
  回転 で、先程の値の -値 (マイナスの値) を入力。  (通常は 45°以下 概ね 15°以下 だと思いますので。)

何れの方法を取るかは、その目的に拠ります。
感覚的で良いのなら前者、 精度を要求されるなら後者、 です。
また、前者で、 目の錯覚による誤差を減らしたいなら、 ガイド を活用するといいでしょう。
   ガイドの使い方が苦手であれば、 透明背景の新規レイヤーに 水平線 を入れてもいいですね。
   もっと、簡単に済ますのなら、
   適当な色で塗り潰した新規レイヤーの 不透明度を 60% 位に下げて、 レイヤーを 移動 させて、目安にするって手も。.


以下に、今回の作業イメージを載せて置きます。
こんな感じで、傾きを調整して、トリミングしたいとします。  何で、その切り方なの って 突っ込み は置いておいて ... 。.



こんな感じで、GIMP で作業します。





分り易い様に、補助線を引いたレイヤーを用意し、 このレイヤーも一緒に回転させ、傾きの具合が分る様にしました。
赤い線が原画、青い線が補正時のもの。  青が少し見辛い色目ですね。 作業時には感じませんでしたが。.

まぁ、こうして、書いた後で読み返して見れば、 当然と言えば当然の作業なのですけれど ... 。



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