例えば、水平線が傾いて写ってしまった写真を まっすぐに 直したい とか。
斜めに切り出さないと余計なものが画面から消えない とか。
傾き調整は、トリミングで、割と頻繁に、出番がありそうです。
でも、実際に、いざ実行!となると、結構、面倒です。
と言うのは、一度に、傾けた形でトリミングをする機能が無いからです。 GIMP では。
或いは、私の知らない スクリプト や ソフト が存在するのかもです。
つまり、2回に分けた 操作 が必要です。
- 画像の傾き調整 (回転)
- トリミング
デジタル画像は、斜めは 苦手 です。
水平垂直は得意ですが、少しでも傾けば、補間や補正をしないと、まともに見られないから ですね。
現在の技術では、これを忘れさせてくれる様な、錯覚に捕らわれますが、
傾き調整をすれば、 幾分かの (多少なりとも) 画像劣化が 起こる 事を忘れてはいけません。
端的に現れるのが、画面の4辺です。 画面の端部を拡大して見ると、良く分る筈です。
トリミングの前に、 傾きや歪みを 直すべきです。
画像処理的には重いものとなりますが、 縮小を伴う場合にも、原寸で実行した方が精度的には 有利と思います。
さて、前置きはこれ位にして、 傾けてトリミング。
傾きの調整は、ツールボックスの 回転 を使います。
他にも、メニューバーの レイヤー(L) > 変換(T) > 任意の回転(A) でも、可能です。.
目見当で えいやぁ~ と、 画像の上で 左 もしくは 右 廻りに、ドラッグすれば、
画像が回転してくれます。
お気に入りの 角度 に、廻せれば、 そこで、回転ダイアログ の 回転(R) をクリックすれば、 実行(確定)されます。
もし、正確に、回転させたければ、
ツールボックスの 定規 (コンパスのアイコン) で角度を測って、 その値を使って 回転 を指示すれば楽です。
2.6.11の例
定規 を クリック > 情報ウィンドウを使用 > 画像上をクリック > Ctrl キー > 先程の点をダブルクリックし そのままドラッグ
情報ウィンドウ の角度の値を記憶。
回転 で、先程の値の -値 (マイナスの値) を入力。 (通常は 45°以下 概ね 15°以下 だと思いますので。)
何れの方法を取るかは、その目的に拠ります。
感覚的で良いのなら前者、 精度を要求されるなら後者、 です。
また、前者で、 目の錯覚による誤差を減らしたいなら、 ガイド を活用するといいでしょう。
ガイドの使い方が苦手であれば、 透明背景の新規レイヤーに 水平線 を入れてもいいですね。
もっと、簡単に済ますのなら、
適当な色で塗り潰した新規レイヤーの 不透明度を 60% 位に下げて、 レイヤーを 移動 させて、目安にするって手も。.
以下に、今回の作業イメージを載せて置きます。
こんな感じで、傾きを調整して、トリミングしたいとします。 何で、その切り方なの って 突っ込み は置いておいて ... 。.
こんな感じで、GIMP で作業します。
分り易い様に、補助線を引いたレイヤーを用意し、 このレイヤーも一緒に回転させ、傾きの具合が分る様にしました。
赤い線が原画、青い線が補正時のもの。 青が少し見辛い色目ですね。 作業時には感じませんでしたが。.
まぁ、こうして、書いた後で読み返して見れば、 当然と言えば当然の作業なのですけれど ... 。
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