つい最近、SD カードのトラブルに遭遇して、データを救出しました。
使っていたのは、某メーカーのもので、撮影後暫く経過したものです。 著名なものではありません。
撮影機材は一眼で、 RAW データ +JPG データで 同時保存したものです。
いやぁ、焦りました!。
データ転送後、おやっ!? とは思ったのですが ... 。
いざ、閲覧して見て、ビックリ!! です。
で、で、データが こわれてる~ ... 。 絶句。
値段に引かれて安いカードを使ったのが悪いのか、
撮影後直ぐにデータ転送しなかったのが悪いのか、
単に運悪く不出来のカードを引いてしまっただけなのか、
何れにせよ、救出しないと ... 。
結果から書きます。
4GB SDHC で、127 枚(組)のうち、 124 枚(組)救出しました。 以下、枚とのみ記載します。.
JPG も RAW (NEF) も駄目で、泣く泣くお蔵入りになったのは、 3 枚です。
初期状態では、6割近くの JPG が、使い物にならない状態でした。
サムネイルの状態では表示出来ても、展開すると途中から横縞のカラーチャート状になるものや、
サムネイルそのものが いかれて いるもの、
JPG のみ生きているもの、 RAW (NEF) のみ生きているもの、
これらが入り乱れて、もう、頭の中は、カオス(混沌!) です。
因みに、冒頭で、データ転送時の事を書きましたが、
転送は 全く 普通に 何事も無かったかの如く、進みました。
問題発覚は、サムネイルで一覧表示した時からです。
最初は、数枚のエラーかと思いました。
でも、実際は、 もっと、重症。
先に書いた通りです。
ファイル自体は生きていても、内部構造が破壊された状態と説明すればいいのでしょうか。
無論、誤って、削除したりはしていません。 撮影後、ロックを掛けて、暫く、冬眠していたカードです。 使い回しは一切無しです。.
ですから、 転送は普通に出来て、 いざ、蓋を開けると、 ぐちゃぐちゃ ... 。
因みに、同時期に撮影した別のカード(同一品番) は、ご安泰!です。
当初、状況が飲み込めた時点では、 リカバリーソフトの使用を考えていました。
この手のトラブルで、 タチ が悪いのは、
サムネイルではなく、実際に 画像を展開させないと、その安否が確認出来ない事です。
この部分は、痛いですよね。 何とか、ファイル名の一群から異常ファイルのみ検出する手段があるといいのですが ... 。
でも、閲覧していて気付いたのです。
どうも、RAW (NEF) のみ生きていそうだと。 !。 オリジナルの SD カードからではなく、転送後からの復旧です!。.
そこで、普段はめったに実行しない RAW 現像 に取り掛かりました。
最初はランダムに何枚か選んで、試して見ます。 うん!、問題なく生成出来ています。
そこで、フォルダ内の 全 RAW (NEF) ファイルを選択し、 全部 JPG 生成します。 (別フォルダ上)
おっとっ、その前に、 RAW (NEF) ファイル 単独でも、画像が可笑しいものは、きっぱり、諦めて、PC 上から 削除しちゃいました。
動転しての作業なので、確かな記憶ではないのですが、
125 枚の RAW (NEF) ファイル ( ロスレス 14 ビット 16 メガピクセル ) から、
最高画質の JPG (カラープロファイルなし) を連続生成するのに、 約 8 分だったでしょうか。
こうして見ると、 カメラ内で、同時記録されている JPG 生成が 如何に 高速か! が良く分ります。
所詮、PC 上のソフトによる現像は、 速度的には、到底、最適化されたカメラの機能には 及ばないのですね。
画像素子から、データを読み込み、画像として処理している 機能 に、 改めて、脱帽です。
ひとつだけ、まともに見えていた RAW (NEF) も破損していたらしく、 生成した JPG は壊れていました。
こうして、オリジナルの RAW (NEF) + JPG フォルダ と、新規作成の JPG フォルダ と から、
まともな RAW (NEF) + JPG のフォルダを作りました。
念の為、先の2フォルダは残して置きます。
気になるのは、ファイルのタイムスタンプ。
Robocopy の /TIMFIX オプションを使って、一気に、修正♪ ... とは いきませんでした。
タイムスタンプを操作するプログラムは書いてあるのですが、こうした状況は想定していない為、
新しく書くか、 地道に ひとつずつ手直しするか、 そのまま 放って置くか、 ですね。
尤も、同時記録の JPG と 後日再現像した JPG とでは、データ内容に 違いがあると思われます。
サイズに違いが生じると言う事は、 画像データの構造や質に違いがあると言う事です。
目視して有意差が認められるほど違うのかと言うと、 これは難しい点です。
類似の設定で、データ量の大小が、直ぐに、優劣の差と結び付くかと言うと、一概には、そうは言えないからです。
更に、全く同じものを後から 作成するのは 不可能です。
カメラで RAW のみを保存したカードから再現像すれば 画像としては 類似 になると考えますが、 タイムスタンプ等の問題が ... 。
これは、時間があれば、試して、バイナリを比較して見たいですね。 でも、面倒だなぁ ... 。 気が向けば ね。.
ひとつ、確実に言えるのは。
JPG や RAW(NEF) だけで撮影していたら、 今回の様な、 トラブル回避は出来なかった と言う事です。
今回は、再現像と言う 手段が かなりの コマ を救いましたが、 RAW (NEF) が壊れていたものもあるのです。
RAW + JPG での同時記録 が救った とも言えるかも知れません。
無論、RAW だけ JPG だけ で、トラブルに見舞われるか否かは、 また、別の問題ですが。.
差し当たり、多くの コマ を救済出来た事から、 リカバリーソフトを動かす事はしませんでした。
経年変化等の物理的な事柄が原因なら、アクセスすればする程、データの破壊が進むのが、デジタルの世界です。
単に読み出すだけでもリスクが大きい事を忘れてはいけません。
参考迄に。
殊に、こうした非常時には、思いもよらぬ行動に出て、事態を悪化させる事が往々にしてあります。
先ずは、メディアは弄らずに、状況把握と対策の調査から始めましょう。 そして、先ず、冷静に戻る事!。
そして、件のメディアには書き込まずに、修復 を進める事でしょう。
最悪なのは、 メディアを Chkdsk コマンドで修復したり、 Defrag を掛けてしまう事です。 これは止めましょう。
救えるかも知れないものをご臨終に追い遣る事になります。
あ~、 疲れたぁ。
少し、時間的に気分的に、余裕が出来たら、 3つの RAW (NEF) をも救済してみますか。 不安!。 どうしようかなぁ.
お疲れ~!!
返信削除hosinoniwa さま コメントありがとうございます。
削除その戴いた ひと言 が、どんな スタミナ回復ドリンク より 効きました!。 :) 。