2015年8月14日金曜日

第52回 オルフェ Orphée

オルフェ (Orphée) と聞いて、何を思い浮かべますか。
オペレッタの主人公ですか、 映画ですか、 ギリシャ神話ですか?。
恐らく、大元は、ギリシャ神話 からだと思うのですが、 様々な 題材・命名 に採用されていますね。
それだけ、魅力的な お話 と言う処でしょうか。


冒頭から、脱線しちゃいますが ... 。

夏の星座 こと座 (Lyra) も オルフェ (Orphée) 絡みの逸話が残る 星座です。
そう、夏の大三角 の ひとつ ですね。
最後に惨殺された オルフェ (Orphée) の 琴 を、天空に祀り挙げ、星座になった と伝わる あれ ですね。
  この中の ベガ (Vega) こそ、七夕のおりひめ星 で、
  1年に一回 ひこぼし(けんぎゅう) に巡り会える ロマンチックな お星 さま ですね。
  おりひめ・ひこぼし は 古代中国の 行事 で、 女の子の日 ひいては 愛情を確かめる日 と言った位置付けみたいです。
  不思議な事に、織姫 も、 オルフェ (Orphée) と、 似た匂いを感じます。  結果は全く違うのですが ... 。


さて、オルフェ (Orphée) に戻りましょう。



出典 あるいは 原典 とも言える、 ギリシャ神話 から.、行きましょう。

オルペウス (Orpheus) と表記される事もあります。  英語みたいですね。  Orphée はフランス語。

オルペウスの妻エウリュディケーが毒蛇にかまれて死んだとき、オルペウスは妻を取り戻すために冥府に入った。彼の弾く竪琴の哀切な音色の前に、ステュクスの渡し守カローンも、冥界の番犬ケルベロスもおとなしくなり、冥界の人々は魅了され、みな涙を流して聴き入った。ついにオルペウスは冥界の王ハーデースとその妃ペルセポネーの王座の前に立ち、竪琴を奏でてエウリュディケーの返還を求めた。オルペウスの悲しい琴の音に涙を流すペルセポネに説得され、ハーデースは、「冥界から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」という条件を付け、エウリュディケーをオルペウスの後ろに従わせて送った。目の前に光が見え、冥界からあと少しで抜け出すというところで、不安に駆られたオルペウスは後ろを振り向き、妻の姿を見たが、それが最後の別れとなった[3]。


竪琴を持つ件や 星になる件は、(つまり 上の引用の前後は)、ここでは省略します。

ここでの お話は 悲話 ですね。



では、
天国と地獄 、 有名な あの 曲。
ただし、オペレッタ(operetta) の序曲。
あれも、テーマは  オルフェ (Orphée) です。
と言うか、 そのもの です。

そう、全体のタイトルは Orphée aux Enfers 地獄のオルフェ !。
まぁ、あの お馴染み深い曲で 始まる お話 の、 何と ハチャメチャな事か。
ストーリーは ほぼ そのまま ですが、 設定や尾ひれ の凄い事!。

『地獄のオルフェ』誕生

劇場規則から自由になったオッフェンバックだったが、劇場の赤字が解消されることはなかった。赤字解消にはヒット作がますます必要となっていった。そこで彼は、当時リヴァイヴァル・ブームが起きていたグルックの『オルフェオとエウリディーチェ』(ギリシア神話のオルペウスの悲劇)のパロディをテーマに、初めての長編作品を作曲することにした。エクトル・クレミューとリュドヴィック・アレヴィの台本は、グルックの作品に第二帝政期のフランス社会が抱えていた偽善性や矛盾の風刺をすることで当時の世相を取り入れ、本来は死んだ妻を愛するあまり地獄に赴くという感動的な夫婦の物語を、互いに愛人を作り、決して愛し合っているわけではないのに体面だけを気にして仕方がなく妻を取り戻しにいく、という偽善に満ちた夫婦の滑稽さを風刺した作品を生み出した。

こうして作品は完成し、1858年10月20日初演を迎え、大成功を収めた。翌10月21日付の『フィガロ』紙はこの成功を以下のように評した。

    前代未聞 素晴らしい 見事としか言いようがない あかぬけていて 聴衆を魅了してやまず 気が利いていて とにかく楽しい 大成功だ 非のうちどころない 心地よく響くメロディ

下線 および 文字色変え は ShiroYuki_Mot

何か、奥様方の 井戸端会議に 出て来そうな その 設定!。
不倫・愛人・欲望のまま・殺人計画・三角関係・褪めた愛・体裁保持。
そして、有名な あのオリジナルのストーリー を踏襲して、 大円団!。

そして、この曲は、有名になったが故に、
小学校等の運動会や 嘗ての 某 B 堂さんの TV コマーシャル ソングで、 皆さまの お耳 と お友達!。
ご存知ですよね、 この曲。
序曲の第3部 カンカン (ギャロップ)。
あの フレンチカンカン が それ そのもの です。

この曲の 背景を 知っていて 採用しているとしたら、 それは それで、凄い事ですね。



さて、最後に、
どうも、私は、 Orphee と Ophelia とが ごちゃごちゃです。

薔薇の高芯剣弁咲きの祖 オフィーリア (Ophelia)
そして、この花の 恐らく 命名の元、
Shakespeare の Hamlet の登場人物 オフィーリア (Ophelia)。

Hamlet の Ophelia も、 ギリシャ神話の Orphee も、 共に、女性の死が 共通のテーマ だからでしょうか 。
どうも、区別が付きません ... 。
尤も、 片や 女性、 片や 男性、 位の区別は付くのですが ... 。


大昔の お盆 の 喩え、 地獄の釜の蓋が開く の 地獄 からの 発送 (あっ、誤字!) 発想 でした。  マル。



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