2016年5月10日火曜日

GIMP レイヤー名の命名規則

GIMP 使いの皆さん!。  普通、あまり気にする事は無い レイヤー名の命名規則 について書いて見ます。
レイヤー名が重複する場合、 その末尾に コピー の文字列を追加して、区別していますよね。
でも、実際には、そんな簡単な事ではありません。
ある法則性に基いて、GIMP はレイヤー名を決めています。


まぁ、図でご覧戴きましょうか。  おっとぉ、今は亡き 懐かしの Windows 7 上での画像です。 如何に昔に準備していた素材か ... 。.


左は 各色に塗り潰したレイヤーを準備し、これを複数回 レイヤーコピー した状態です。
右は 左の状態で ファイル保存して これを最上部に レイヤーとして開く で追加した状態です。


通常、レイヤーは 下から 上へ 順番に加えられて行きます。
勿論、その位置を 途中に取り 挿入も可能です。

ここで、レイヤーの名前に 重複を避ける為の仕組み が用意されているのですね。

内部的には、恐らく ですが、 レイヤー番号で管理されていて、 それに結び付く形で 名前が 管理されているのだと思います。

複製による重複を避ける基本は コピー 文字の追加です。
更に、重複する場合には #1 #2 #3 と番号が順次に振られて行きます。
通常は、追加する毎に名称変更すると思うので、 この場合、 下から上に向けて 数字が増える 並び方になります。

ランダムに名称変更すれば、 その作業順序に応じる形で番号が並びます。

さて、複雑さを増しているのが、 レイヤー名が # 数字 で終わる 名称の場合です。
この場合、コピー 文字 の追加を省き、 いきなり、数字が増える 変更 で対処します。

更に、 図左の例では、 追加レイヤー #1 ~ 3 がある状態で、 追加レイヤー #1 を新規作成すると、
追加レイヤー #4 が現れます。   図では、() 書き した部分が 当初の命名です。

途中に # 数字 があっても、命名規則上は、無視されます。  普通の文字扱いですね。


これに対して、 図の右です。
同じファイルを2回レイヤーとして開いた状態ですね。
当然、レイヤー名の衝突がある為に、 命名規則に準じて、 変更されています。
この時の処理は 上から下へ なのです。
    Script-Fu で、レイヤーを扱われた方はご存知と思いますが、
    画像のレイヤーを取得 ( > (gimp-image-get-layers 1) ) すると、 (13 #(2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14)) 。
    この場合のレイヤー ID は上から振られています。

図右の 緑色(及び 黄色)のレイヤー群 を見て下さい。
#1 #2 #3 を複製した状態が、 #4 #5 #6 ではなく、 #6 #5 #4 と番号が逆転して並んでいます。
レイヤーの位置(順番)が入れ替わっている訳ではないのです。
番号の 振り方 が変わっただけです。

アニメーションの様に、 下から上へ 振られた番号 で 位置を把握している場合、
これは困った事を呼び起こしてしまいます。
番号が めちゃくちゃ に なる のですね。

実際のアニメーションの作成再生に於いては、何ひとつ、不具合はありません。
単に、名称の番号が 部分的に ひっくり返っているだけ なのです。

でも、作業直後ならまだしも、後日、このファイルを覗いてレイヤー名を見た時、錯覚しそうなのは否めません。
う~ん ... 。
悩ましきかな、 命名規則 ... 。


参考までに、 
# 数字に続く () 書き は無視されて 命名規則が適応されます。
しかし、 () 書き そのものは省かれる事はありません。



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