GIMP でこれを作業したのですが、 色と補色 等を経験する 良い機会 と思いますので、
ここに、その作り方を纏めて見ます。
RGB と CMY との関係が分って、面白い かも知れません。
GIMP を開き、レイヤーを重ねたり、画像モードを変えたりしながら、 光の三原色 と 色の三原色 の2枚を作りましょう。
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ひとつのファイルに 画像 2枚分のレイヤーを積み重ねます。
背景が 2枚、各原色用のレイヤーが 3枚 x 2組 になります。 締めて、8レイヤー です。
4レイヤー から 1枚 の表示用の画像を 別ファイル拡張子(例 : jpg)で切り出しますね。
ここからは、別投稿 で採用した図の作り方を解説します。 画像サイズは 640 x 400 です。 細かい位置等が食い違うかも。.
使うテクニックは、 レイヤーの画像モードを 標準 から 差の絶対値 に変える、 それだけです。
使う色は、RBG の 3色 だけで、これから CMY を表現します。 CMY の色は 一切 使いません。
因みに、覚えていて欲しい事は、三原色の各要素は 他の三原色の 補色 である と言う事です。
光の三原色 で 赤の下の白を越した位置にシアンがあります。 これが 補色 です。
それでは、行ってみましょう。 煩雑ですが、実に、簡単です。.
作業手順です。
- 新規画像を作成する キャンバスサイズ: 640 x 400
- レイヤー名を変更し、黒く塗りつぶす レイヤー名: 背景 Bk 黒 塗り潰し色:HTML色:#000000
- レイヤーを追加する レイヤーサイズ: 640 x 400 レイヤー名: 背景 Wh 白 塗りつぶし方法:白
- レイヤー 背景 Bk 黒 を選択する レイヤー 背景 Wh 白 を不可視化
- レイヤーを追加する レイヤーサイズ: 300 x 300 レイヤー名: R 赤 スクリーン 塗りつぶし方法:透明
- 範囲指定で円を書き、それを赤で塗り潰す 円開始座標:30,30 円サイズ:240,240 塗り潰し色:HTML色:#ff0000
- このレイヤーを2回複製し、それを青と緑とで塗り潰し、レイヤー名を変更 塗り潰し色:HTML色:#0000ff / #00ff00
- 選択解除
- 各色のレイヤー RBG を移動し、モードを 標準 から スクリーン に変更する
- 各色のレイヤー RBG をコピーし、レイヤー名: 背景 Wh 白 の上にレイヤー順序を移動
- 下の4つのレイヤーを 不可視化
- 青と緑のレイヤーの色を入れ替える レイヤー名も変更(入れ替え) つまり、 青と緑の座標を入れ替える
- 各色のレイヤー RGB の レイヤー名を変更する 例:R 赤 スクリーン > R 差の絶対 C シアン 以下 M と Y
- 各色(CMY)のレイヤーモードを 標準 から 差の絶対値 に変更する これで、.xcf ファイルは完成
- 下から4枚(上から4枚)を可視状態にし、それ以外は不可視にし、 別ファイル ( .jpg ) に保存する
追加解説
9. 各色のレイヤー RBG を移動し、モードを 標準 から スクリーン に変更する
移動 のコツ
3レイヤー共、整列 を使って、中央揃えにします。 (レイヤー上辺がキャンバス上辺に接する)
青と緑のレイヤー を移動させます。 相対移動量は 青: 50,100 緑: -50,100 です。
移動を数値指定出来るスクリプトをお持ちでない方は、レイヤー下辺がキャンバス下辺に接する様にして下さい。
12. 青と緑のレイヤーの色を入れ替える
青と緑のレイヤーを移動する方法もありますが、 塗り替えた方がきっと楽です。 後述する問題はありますが。
色域を選択で円の中をクリックして、選択範囲を作り、該当色で塗り潰します。
但し、閾値の数値を上げておかないと、円の境界部分が綺麗に処理出来ませんので、ご注意を。
いや、恐らく、 水平で鏡像反転 が一番楽かな。 レイヤー名も弄らずに済むし。 *1.
13. と 14.
このままでは、真っ白に変わってしまうので、 順番を入れ替えたほうが いい かも ですね。
尚、各レイヤー名は R 差の絶対 C シアン G 差の絶対 M マジェンタ B 差の絶対 Y イエロー です。
こうして作った画像のレイヤー構成を。
上下の4レイヤーで夫々の三原色を表します。
但し、使っている色は RBG の3色だけです。
CMY が RBG の補色になっている事を利用した訳です。
尚、上の手順は、簡易的なもので、
実は、円の境界部分が綺麗に処理されません。
選択範囲で色を塗った為、 アンチエイリアス部分が ... 。
移動の方が正確です。
でも、一般的には、移動のスクリプトは準備されていない為、
この手順を紹介しましたが、 そんな問題があります。
まぁ、実験のおつもりで、お試し下さい。
正確に作りたい方は、塗り替えでなく、移動で。
更に、 CMY の順番に拘らないのならば、
12. の作業を抜いて作れば、 簡単ですね。
この場合は、CYM の順番になる筈です。
さて、 この投稿の冒頭の図と 少し 位置がずれています。
真ん中の3色が重なる部分を大きく取っています。
[脱線]
検索していると、極稀に、光の三原色の背景が白いものを見掛けますが、 本来は、光が当たっていない 黒 であるべきです。
実際に、白背景で作ると、可笑しなものが出来上がります。
上の作業手順は、三原色が混ぜ合わさる、その過程も分る為、 原理を 体感出来る良い機会となります。
また、RGB の補色が CYM であって、 ふたつの三原色が 各々の 裏返し である事も経験出来ます。
上の作業では、 CMY の順に変える為、色を入れ替えましたが、 CMY の色を直接指定していない 処 が面白いですね。
[参考]
因みに、 写真と三原色 (其の弐) [初心者向け] で、表示した図は、
各三原色にレイヤーマスクを追加し、 ここに同じ白黒の地模様をコピーして行ったものです。
地模様は ブレンド と フィルタ > マップ > 並べる を使って作っています。
もし、興味のある方はトライして見て下さい。
[2016/05/23] 編集方法に追記 *1.
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