日本古来のデザインに多用される もみじ。
自然から 意匠 を借りて、 流れ や 揺らぎ を表現するものも多いです。
散らし とか、 霰 とか、 そう呼ばれる 乱配置 が 日本らしさ を醸します。
さぁ、 作って見ましょう。
先の例、 青海波 と異なり、 かっちり していないものを作ります。
同じ、 線描画 になりますが、 幾何学的な配置にせず、 ランダムに置いて行きます。
そこに生まれる 空間の隙間 が、 日本らしさ を 表現します。
私は、決して、そのセンスが有る とは思っていない! ので、
単なる見本としてご覧下さい。
きっと、 その辺りに長けた方 がレイアウトすれば、 素晴らしいものが出来ると思います。
本題に入る前に、 脱線。
GIMP で画像編集する時に、 回転 は 画像の劣化を齎し易い 事は ご存知ですか?。
例えば、 透明背景に 黒で 線描画 したとします。
このレイヤーを 複製移動し、 回転を複数回掛けた場合、 どうなるでしょうか?。
答え は 滲む です。 線の色が次第に薄らいで行きます。
試しに、 このレイヤーに対し + 30 °- 30 °+ 30 °- 30 °+ 30 °- 30 °と 6回 回転を掛けて見て下さい。
元の位置に戻るのですが、 線が ボケて いるでしょう!。.
そうです。 劣化しているのです。
でも、 これを 効果 と捉えて、 応用する事にします。
今回のデザインで、 もみじ を 散らし ますが、
少しずつ傾けて配置したいと思っています。
そして、 一部は 他の もみじ に隠れて 見えない様にします。
この時、 重なりを 遠近感 として 表現するのに、
この 劣化(ボケ)を応用します。
最前列にあるものは はっきり、 その後ろに重なって見えるものは 少し ぼんやり、 です。
後々、応用が効く様に、 最初の もみじ は、 例によって、 パス で描いて行きます。
絵心のある方は いきなり 線を書き出しても 結構です。
では、行きます!。
もみじ。
最初に、 ひとつ、 もみじ を描画、 透明背景レイヤー に 黒線、 これが 最前列、 .
レイヤーをコピー、
コピーを 回転 縮小 移動、
重なった 線 を 削除 ( 消しゴム or 選択範囲 + Del )、
繰り返し。
なのですが、 ちょっと待った!。
連続模様にしたい訳です。
少しの工夫が要ります。
試しに、
右の辺を 跨いで 編集したレイヤー を配置して 見て下さい。
連続模様にする為には、 左に この 飛び出した部分の続き が 正確な位置に来ないといけません。
マウス等を使って、目視で、位置出し をするのは 大変!。 ずれるのが 当たり前 です。
数値を指定した レイヤー移動 スクリプト が お手元にあれば、 楽勝です。
参考 URL : GIMP Script-Fu (5) レイヤー移動を座標値で (GIMP 2.6 用) 改
レイヤーをコピーした後で、
左右だけ なら、 画像の横幅分 レイヤー移動 すれば OK 。
上下左右なら、 同様に、 4レイヤーが必要で、 その移動量は 画面サイズ に応じて になります。
一旦、こうして、位置決めしてしまえば、 分割配置されたレイヤーを 連結 して 移動する事で、
レイアウト変更が容易に行えます。
そして、 パターンを繰り返した時に ちゃんと 連続模様 になっています。
この様な感じですね。
そう。
後ろに配置した もみじ が、 回転の操作で 少し薄い色の 線 になっているのが お分かり戴けるでしょう。
前にあるものは クッキリ はっきり、 後ろに来るものは 薄く やや小さく、 です。
さて、 このタイプの 日本古来の もみじ 柄 は、
暗めの背景に 白い線で 表現される 場合 が 多いと思います。
着物や小物に使われる 江戸小紋 等と呼ばれる 意匠 ですね。
これを再現するには、 諧調 を反転させ、 白い線に変更します。
或いは、 季節感を表す為に、
線の色を 若葉や生い茂る葉 の 緑色 にしたり、 鮮やかな紅葉を思わす 黄色 橙色 紅色 にしたり、
スプレー 等を用いて 淡い色彩を吹き掛けても良いでしょう。
透明背景ですから、 塗り潰す前に、 別の色で 単色塗り潰し をして置いてから、 これを使えば、
相当、 凝ったデザインにする事が可能になります。
出来上がった .pat ファイル を配布します。 GIMP 専用です。
以下のページにアクセスして下さい。
Download Page : GIMP pattern もみじ
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