2017年7月8日土曜日

写真加工 文字入れ

最近、テレビを見ていて、その 文字入れ で気付いた事があります。
おっ、ドロップシャドー または 別色のぼかし が入ってる! ... 。
そんなの随分前からよん~ なんて仰らずに。
写真等の画像編集にも活かせますね。


私、 テレビはあまり見ません。
見ても、ぼ~ と です。
ですから、やっと、気付いた のが正直な話 です ... 。

基本、文字入れは半自動化(全自動?)でやっている筈 ... 。
だって、静止画に入れる文字と異なり、画像は刻々と色が変わって行きますから。
フレーム毎に対処していては日が暮れますし、コストの無駄使いにもなります。
手っ取り早い! のは、 文字を別の色で囲んでしまって、画像から浮き上がらせる事!。
ですから、ドロップシャドー または 別色のぼかし が 登場。
少し前は、画像に、淡い灰色とかの 小画像 を被せて、そこに文字が入っていましたね。
これだと、帯が現れるので、より、面積の少ない この手法に辿り着いたのでしょう。

使う色によっては、賑々しくなり過ぎて、目が疲れます ... 。
某局の某番組 等 ... 。
いえ、止めときましょう ... 。

さて、写真の加工に お話 を戻します。

   個人的には、 GIMP を弄り出した 随分と昔から、お世話になっています。
   文字入れは 画像処理の基本のひとつ でもあり、
   遣り出せば、奥が深く、キリがない、 でもあります。


写真に文字を入れる時って、 2種類あると思います。
文字をさり気無く入れる場合と ハッキリ読める様に入れる場合と。

文字の識別 と言う観点からは、
背景と文字とのコントラストが大きい方が視認性が上がります。
端的には、 白地に黒とか、黒地に白とか。
でも、画像は一般的に単色無地ではありませんので、判別の為に、コントラストを上げてやる工夫が必要です。
薄っすらと影を付けたり(ドロップシャドー)、別の色でぼんやり囲んだり(別色のぼかし)、するのですね。

この時、文字を枠取る色が極端に背景と異なれば、先に書いた様に、五月蠅い印象すら与えてしまいます。
度を過ぎれば何とやら です。

これに対して、さり気無く では、
判別可能な最低限のコントラストで構いません。
先の様に、効果を文字に加える必要すらない事も多いですね。
文字色の選定さえ誤らなければ、充分に、目的を達成出来ます。

標準的な色は 約 1677 万色。
これが 複数 組み合わさるので、かなりの選択肢がある事になります。
逆に、効果的な組み合わせは、 そうはない! とも考えられます。
文字と文字装飾の色を2色選ぶ作業は 個人のセンスの見せ処!。
仮に、 背景画像と近似色で文字入れしても、これらの手法なら、浮き上がらせる事が可能です。
先に書いた、 ドロップシャドー や 別色のぼかし ですね。

そうそう、
ドロップシャドー は出番が多いと見えて、色々なソフトで標準搭載されるケースが多いです。
個々のソフトのマニュアルやヘルプをご覧下さい。

以下、 GIMP 前提で書き進めます。


文字全体の周辺にぼかしを入れるのは、 ドロップシャドーで角度を与えず真上から投影する事になります。
或いは、
文字レイヤーを複製して、文字の背部に廻し、文字色を変えて、余白サイズ調整し、文字をぼかす、
と言う手順を踏みます。
最初の方法では、与えた数値の半分でぼける形になるので、薄く感じます。
2番目の方法でも、 文字全体をぼかす為に、これもやや薄めになり勝ちなので、
レイヤー複数複製したり その複製の不透明度を調整したりして、
色の濃度をコントロールすると良いでしょう。
また、文字レイヤーは文字一杯のレイヤーサイズですので周辺に余裕が無く、
このまま ぼかしてしまうと、ぼけの部分が途中で切れてしまいます。
ですから、 ぼかす前に、レイヤーサイズを大きくして余白を確保して置くのも お忘れなく!。

これら以外にも、 文字を縁取る手法は色々とあると思います。

  例えば、
  文字をパスに変換して、 パスの輪郭を別色で描画 ... とか。  所謂、アウトライン化。
  輪郭描画の場合、別レイヤーを用意するのをお勧めします。
  そうすれば、遣り直しが効きますので。.





さて、実際に、 文字の周囲を別色で区別して見ると、
文字に設定した色が、別の色に感じられて来るのが、お分かり戴けると思います。
人間の視覚の錯覚! ですね。
Bold や Heavy や Black と言った太めの文字の場合、 これが目立って来ます。
隣接部の色との差、隣接部の色域ボリュームに影響されますので、 頭の片隅に置いて置いて下さい。


でも、
可能なら、
文字を縁取らず、 単色でスッキリさせて、 尚且つ、判別可能な 色 を選ぶ のが、 目標 です。
色数が、増えれば増える程、 配色は難しくなりますから ... 。


文字に効果を与えずに作成出来れば、 これに越した事はありません。


どうしても、
凝った作例に 魅力を感じてしまい勝ち ですが、
シンプルイズベスト!。

弄り廻し過ぎて、 センスの無さを暴露している、 ... 、そんな自分の姿に気付く事すらあります ... 。



[脱線]
 
昔から写真をやって来た身としては、
写真に文字は入れたくないのです、 本当は。
でも、
Blog に写真を載せる様になって、気付く事があります。
「文字を入れるスペースが無い! 」 です。
折角、出来上がっている絵に 文字が入ると バランスが崩れます。
文字を入れる事で、絵の印象が変わるのです。
その逆に、絵が締まる事も事実です。
今一つ納得のいかない絵 こそ、 文字入れに 「打って付け」 の 素材 に 化け易い のです。
語弊を承知で書けば、
写真の文字入れ は 新たな創造 であると共に、 元の写真の破壊 でもあります。
そんな文字を入れないでよぉ~ と泣き出す 絵 もあれば、
ありがとう、その文字のお陰で私は引き立ったわぁ~ と微笑みを浮かべる 絵 もあります。
にも拘らず、 本心はやはり、
写真に文字は入れたくないのです、 本当は。.



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