2019年2月9日土曜日

GIMP グループ最下でのレイヤーモード

GIMP 2.10 での 面白い 実験 をご覧戴きましょう。
レイヤーモードとグループとの関係です。
ちょっと、意外な結果でしたので、
少し、びっくり! しています。


実は、以前作ってあったスクリプトを実行した後、
レイヤー操作をしていて、妙な事に気付きました。

レイヤーモード Grain Merge を重ねて効果を演出する、そのスクリプトなのですが、
グループを生成し、その中に対象レイヤーをコピーしています。
気付いたのは、 そのグループの中のコピーされたレイヤーの可視を切り替えると、
視覚効果が激変するのです。


原因は、
グループの中で、
レイヤーモードが Normal で無いものが可視状態レイヤー最下にあった場合、
反映する筈のレイヤーが無いのですから、
その時のレイヤーのモードは、恰も、Normal の如く機能する、と言う事なのでしょうか。
これは レイヤーモード Grain Merge での考察ですが ... 。

混乱した原因は、レイヤーの不透明度が 100% で無く、低い値であった事です。

実際、
この状態で、レイヤーモードを Grain Merge から Normal に切り替えても、視覚効果は全く同じです。


直下のグループ外には、全く同じ、コピー前のレイヤーがある筈なのに ... 。
グループ内最下にコピーされたものを不可視にすると、... 。
結果が異なる! と思い込んだのです。   あたふた ... 。



再現して見ましょう。

 先ずは、何か、画像を開きます。
 この例では、最近お決まりの GIMP 2.10 Splash Screen 。


 レイヤーをコピーします。 (図では2回コピーしています。)

 新たにグループを作り、その中に、コピーしたものをひとつ移動します。
 グループ若しくはその中のレイヤーを不可視化します。

 新たなレイヤーを新設し、ブレンドで白から黒へのグラデーションを作り、
 レイヤーモードを Grain Merge に切り替え、不透明度の値を下げます。
   (元画像の左側が、白く霞んでいますね。  図左。)

 グラデーションレイヤーをグループ最上の位置に移動します。  レイヤー順の変更ですね。
 グループ内全てを可視化します。
   (前と全く同じ効果の筈です。)

 グループ内最下のコピーレイヤーのみを不可視に切り替えます。
   (白く霞む度合いが誇張されます!。  図右。) ... これが、今回、あたふたした状態です。



よくよく考えれば、納得の出来事なのですが、
実際に、数多あるレイヤー群で、この操作をすると混乱します。
それは ... 私の理解が不十分だから、なのですが、
グループが重なり複雑になればなる程、直感的な思い込みは、混乱を呼び出してしまいます。
増してや、そのレイヤー構成が、自分で書いた筈の、スクリプトから齎されると ... 。
一瞬、パニック状態でした。 :)


そもそも、グループの中に元レイヤーをコピーしているのも、
こうしたトラブルを避ける目的であった記憶も微かにあるのですが、
すっかり忘れていて、 昨日の自分は別人! を思い知る事になってしまいました。  ;)


この面白い状況を齎しているのは、
Grain Merge 前提の加工作業です。
50% 灰色 を基調とする不完全可視のレイヤーが生む 奇妙な 世界 ... 。
画像処理に於ける 灰色 の 魔術 に嵌まったのでしょうか?。  :O



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