大昔ですが、暗部の救済を書きました。
暗部じゃぁ無く、明部は?。
はい。 可能かも知れません。
でも、 基本は 適正露光 ですよ!。
写真で忌み嫌われる ハイライト部分のベタ化 、所謂、白飛び。
ありゃぁ~ 、 と。
でも、直せるかも知れません。
データとして、白飛び部分に数値的な差異が存在していれば ... ですが。
白と黒の両端部は、識別が困難です。
飛ぶ或いは潰れる様に見えていても、実際には、諧調が潜んでいるかも知れません。
イメージセンサーの許容を遥に超えた部分は、0 若しくは 255(最大値)となって、
諧調も何も無い 均一なもの に化けて仕舞いますが、
そうでなければ、足搔いて見る価値があります。
この手の操作で一番肝心なのは、如何に、自然な繋がり に見せるか! です。
折角、手を入れても、不自然に見えて仕舞っては、効果半減どころか興ざめになり兼ねませんからね。
例は、友人から昔指摘を受けたもの にします。
花弁が白く飛んでいる! 写真です。
失敗の原因は、プラス 1/3 に補正したカメラの設定 ... 。
設定値を弄っている状態なのに、そのまま撮って仕舞った事が、事態を招きました。
(実は、プラスでも飛ばないだろうと高を括っていた自分のミスでもあります。)
さて、直しますよ。
昔とは違い、画像を重ねる事で、その効果を期待しましょう。
原画を複製し、
下の原画レイヤーとの相乗効果を齎すレイヤーモードを選択します。
白い部分を暗くするなら、
乗算系のモードです。
先ずは、白い部分に着目して、レイヤーモード変更で、どう変わるかを探ります。
勿論、画像全体に効果が波及しますので、中間部から暗部迄、化けて仕舞いますが、
其処は無視して見て行って下さい。
効果を確認出来れば、不要な部分への影響をカットします。
そう、選択範囲 の出番です。
色で選択 して行きますが、
感度を上げる事で、容易に範囲を作れます。 上げ過ぎると、他も拾って仕舞いますが ... 。.
感度 イコール しきい値 ですね。
この例では、白い花なので、作業は楽です。 白っぽい部分を選択して行きましょう。
流石に、一回の操作では無理なので、 数回、選択範囲に加えるモードで、繰り返しながら、
範囲を拡げて行きます。
最後に、選択範囲を反転し、白以外の選択範囲 とします。
暫定的に、
白い部分以外を黒く塗りつぶした透明背景のレイヤーを新規作成します。
これが、後々のレイヤーマスクに被さる範囲になります。 下図の無効範囲を参照。
さて、本丸。
簡単に済まそうと思えば、
乗算系モードにしたコピーレイヤーに、
レイヤーマスク(全域白:完全不透明)を追加し、
其のマスクに、先程の白黒レイヤーを貼り付ければ OK です。 下図の乗算限定を参照。
一応、貼り付けたものの位置ずれが無いか、確認して下さい。
ずれていれば、レイヤー端部が可笑しな事になっている筈です。.
実際には、少し、誇張された絵が出て来ます。
もう少し、滑らかな効果を得たいと思えば、
レイヤーマスク新規追加時の選択項目を変えて下さい。
レイヤーのグレースケールのコピー を選びます。
これで、 白はそのまま、灰色はその濃さに応じて、黒は無変化、 となります。
でも、やはり、灰色部分の影響を受けて、白以外の色調が変わって仕舞います。
なので、同じ様に、レイヤーマスク部分に、
先程の白黒レイヤーの黒だけを選択コピーして、貼り付けましょう。
黒は純黒なので、効果を相殺して、元の絵のままとなります。
個人的には、こちらが好みです。
パッと見、 原画と変わらないからですね。
でも、誇張気味のメリハリのある絵が一般傾向だとすれば、
乗算限定 の段階で満足される方が多い気もします。
参考迄に、 もしこれ(乗算限定)で、白の陰影の青みが強いと感じれば、
乗算レイヤー(マスクでは無い方)のカラーを白黒化して仕舞う方法もあります。
恐らく結果は、乗算限定 と 乗算GSマスク限定 との 中間 の効果になる筈です。
お試しあれ!。
比較図を。 原寸部分拡大です。(本文中の表示上、縮小されています。)
こうして、出来上がった 明部救済 の写真 が こちら です。
飛んでいた白が少しは諧調を取り戻しているのがお分かり戴けますでしょうか?。
そして、絵の全体を見た時には、大きな差異が見られないのでは無いでしょうか?。
どうです。
多少の輝部の白飛びでしたら、救済も可能です。
撮って出しの jpg File から、画像編集した訳ですが、
勿論、
RAW と呼ばれるファイルがあれば、そちらから操作する事も可能ですし、
寧ろ、その作業の方が一般的かも知れません。
何かの参考になれば、嬉しいです。
[2019/09/03] 編集後の図落ちを修正
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