2020年1月25日土曜日

GIMP アニメブレンドの落とし穴 (~ 2.10.14)

GIMP が 2.8 系から 2.10 系に代わってから、レイヤーモードに変化が生まれました。
既に、幾つかこれについて書いていますが、
標準搭載機能の中にも、これに配慮出来ていないものがあります!。  (GIMP 2.10.14 現況)
実は2月に公開予定の Animation を GIMP で作っていた時の事です。


おやっ、フィルターのブレンド(アニメ用)が上手く動いていない!。

既定のメニューでの場所は  フィルター / アニメーション / ブレンド です。
上手く無い ... のは、滑らかに推移しない諧調変化です。
諧調にトーンジャンプが現れます。

おやぁ?。  ブレンドのモードは 知覚的(視覚的) Perceptual になっているのに ... 。

直ぐに思い浮かぶのは、
レイヤーモード絡みです。
Legacy Default で大きく2分される設定。
何も考えずにレイヤーを作ると Default ですが、これは Linear による操作が 新しい GIMP の売り!でしたね。
昔の Regacy は視覚的に基づく操作。  Perceptual。  所謂、既定のガンマ曲線を意識した挙動をします。
この辺だね!。
と、レイヤーモードを Regacy に変えると、
ブレンド(アニメ用)が上手く動きます。

と言う訳で、拙い英語で GNOME にバグ報告しました。
https://gitlab.gnome.org/GNOME/gimp/issues/4528


報告して直ぐに、
このメニュー項目が Script-Fu である事に気付き、
PC の中を探し捲ると、ありました、ありました。
blend-anim.scm が件のファイルです。

中を覗くと、 ... 、 げぇ!~、難しそう ... 。
追っ掛ける事、暫し。  ふむふむ。
機能のブレンドじゃぁ無く、レイヤーコピーとマージダウンを使っているではありませんか!。
もろに、レイヤーモードの影響を受けているのですね。
ブレンドの既定の設定は関係がない訳です。

そこで、スクリプトを直して、取り敢えず、目的の結果に近付く様にしました。
報告の次に書き込んだ投稿 に書き添えた 以下のリンク が、そのファイル( .zip 圧縮)です。

  blend-anim.zip (.scm modified by using Legacy mode for test)

展開後、個人用のスクリプトフォルダーに投げ入れれば、
メニューに Blend-test... が追加されます。
新規レイヤー生成中のレイヤーモードを変える事で対応しています。


興味がある方は、
  GIMP2.10.14_AnimationBlend_Compare.xcf
もダウンロードして見て見て下さい。
Default と Legacy との違いを説明するもので、
ふたつのグループがありますので、上のグループの可視状態を交互に切り替えて下さい。
今回の 恐らく 原因再現 と 対策法のひとつと思われる内容 になります。


  脱線しますが、
  2月公開予定のものは、上記の対策前に、別の手法で作成し出しています。 作成中です、 ... か。
  あれが駄目なら、これを試そう、 の精神ですね。

  成果品に辿り着く道は ... ひとつではありませんから。  ;) .



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