2023年3月10日金曜日

Ubuntu LiveUSB の作り方 緊急用 其の壱

Ubuntu LiveUSB ... 。
ちゃんと作るには?。
其れなりの 留意点 がある様です。
単に、インストール用なら別ですけれど。


以前の 投稿、
古~い ノート PC が絶不調! や、
PC HDD から SSD へ換装 ddrescue で、
Ubuntu の LiveUSB では、

 Windows から USB の ラベル が読め無い とか、
 LiveUSB に加えた変更(アプリのインストール)が無効化される とか、

書いた訳ですが、
此れは 正確ではありません でした。

単に、此の LiveUSB を作った時に 配慮 が足り無かっただけ! でした。

其の折には、Ubuntu をインストールする事が目的でしたので、
大きな間違いでは無かった訳ですが、
其の後に、OS Windows の 修復 に 流用 するとなると、
もっと、ちゃんと調べて置けば良かったのですね。

必要に応じて導入した ツール類 も、Ubuntu を終了した時点で消え去ります。
そんな状態のものを 作って仕舞った! が 正確な表現 かも知れません。

しかし、
作り方を変えれば、

 Windows から USB の ラベル が読めるし、
 LiveUSB に加えた変更(アプリのインストール)も永続化される、

のです。

更に、利用対象を 不調時の調査と修復 に限定すれば、
多少は 古いバージョン でも 不都合は無い 共 考えられます。



さて、LiveUSB 作成時の留意点を。

そうそう、私は Rufus を使って作成していますが、
具体的な方法は 「Rufus Ubuntu USB」 等で検索して下さい。
其の方が、図も多いし、分かり易いと思われますので。  ;)

今回は、従前の USB 16GB のものを流用しました。  上書き。

  其の前に、 自分が犯した間違いを。

  Windows に慣れ親しんだ身ですから、
  USB メモリ を使い出す折には、
  態々、NTFS に フォーマットし直して使っています。
  其れが、半ば、習慣となっています。

  此れが、今回のケースでは 間違い!。



フォーマットする時に、
NTFS は選ばず! に、
既定の FAT32 を選択し、アロケーション ユニット は お勧めのまま で進む事!。
此れが 先ず 第一 のポイントです。

NTFS の場合、Ubuntu 既定の File System ext4 に変換され作成される為、
Windows から USB メモリの中身は 覗け無く なるのでした。
恐らく、先の投稿群で書いた状況は 此れ が原因かと。

FAT32 の場合、Windows から、ラベルもファイルの内容も見る事が可能です。


次に重要なのが、
永続的パーティション(保存領域)と呼ばれるものを確保 する事!。
今回のケースでは、16GB のうち 8GB を其れに充てています。

此の部分は、個別に フォーマット が行われ、
Ubuntu 既定 の ext3/ext4 で作成されます。
依って、此方 は Windows からは見えません。
何か、保存したとしても、全く、見えません。
また、
クイック フォーマット を選んで作業を進めても、
方式が異なり、 完全フォーマット で行う為、
時間が掛かる 事になります。

永続的パーティション(保存領域)は casper-rw パーティション と呼ばれ、
変更内容を温存します。
読み書きが可能であるが故に -rw と命名されているのでしょうね。

結果として、
先のパーティション構成を取ると共に、
起動時の挙動を決めるファイルに persistent の文言が自動的に加えられている筈です。

  具体的には、
  LiveUSB の Drive Letter が 'D' の場合、
  D:¥boot¥grub にある ファイル grub.cfg です。

  Ubuntu 22.04.2 LTS の場合、

menuentry "Try or Install Ubuntu" {
set gfxpayload=keep
linux /casper/vmlinuz persistent file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed  quiet splash ---
initrd /casper/initrd
}

  Ubuntu 22.04 ja LTS の場合、

menuentry "Try Ubuntu with Japanese input support" {
set gfxpayload=keep
linux /casper/vmlinuz persistent file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed quiet splash --- debian-installer/language=ja debian-installer/locale=ja_JP.UTF-8 keyboard-configuration/layoutcode?=jp keyboard-configuration/modelcode?=pc105
initrd /casper/initrd
}

  Ubuntu 20.04.1 ja LTS の場合、

menuentry "Ubuntu" {
set gfxpayload=keep
linux /casper/vmlinuz  persistent file=/cdrom/preseed/ubuntu.seed  quiet splash --- debian-installer/language=ja keyboard-configuration/layoutcode?=jp keyboard-configuration/modelcode?=jp106
initrd /casper/initrd
}

  となっていて、
  persistent が入っているのがお分かり戴けるでしょう。

此れが 第二 のポイントです。


  脱線しますね。
  当初、最新の環境、22.04 系で作ったのですが、
  Firefox が動かなかったり、
  日本語環境を入れられ無かったり、と、
  挫折の日々でした。
  インストールした後では無く、お試し環境 (Try Ubuntu) に対して、です。
  やっとの事で、大昔に入手した 20.04.1 ja の .iso ファイルを見付け出し、
  従前と同じ 20.04.1 ja で 作り直した 次第です。


  後から作成時の様子を再現した図です。


さぁ、此れで、
Windows でも、機器の不調時に役立つ USB メモリ となった筈です。
オマケに、
加えた変更は温存されていますので、
何時でも、似た様な 操作手順 を 簡便な順序 で熟す事が可能になりますね。

  但し、最新状態に維持する事は 出来無い 筈 です。
  其れは、別途、インストール しなさい となる訳ですが、
  Boot 種類が BIOS 若しくは UEFI に限定され、
  LiveUSB の様な 柔軟さ は欠落して仕舞います。

  柔軟さを持たせる事は、
  技術的に不可能では無いとは思いますが、
  緊急時用なので、其処迄 手間暇掛けるのも どうかと ... 。


さて、 永続化 されているか?、 確認です。

Try Ubuntu お試し環境 上で、
何か変更(後述参照)を加えた上で、終了し、
最後に表示される
Please remove the installation medium, then press ENTER:
で キーボードから キー を押すと、終了しますが、
USB 自体もマウントから外される為、
再実行(再起動)前に USB の差し直し が必要の様です。

終了に当たっては、 Terminal から shutdown now を、 と説明されている方もいらっしゃいますね。
私の場合、
普通に 電源を切る操作 で問題は起こりませんでした。

PC を再起動し、Bootable Device を選択して、LibeUSB の Ubuntu に入ります。
起動したら、 加えた変更 が 無視されていないか 見て見ましょう。
結果が OK なら、 以下の 作業 を。


と、随分と長くなって仕舞ったので、
別投稿 に分けます。



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