PC 光学メディアとラベル印刷

今回は、ちょっと、気になっている事を。
皆さん、CD や DVD そして BD 等の光学メディアのラベル（レーベル）ってどうしてますか。
私は、プリンタに付属するソフトで、文字や絵を印刷していました。
この印刷の品質って難しいですね。　　特に、保存性。


具体的な組み合わせを提示出来る程の知識はありませんが、考え方や注意点を纏めておきましょう。

メディアメーカーや印刷インクの組み合わせに依って、変わって来る様です。
勿論、その保存環境も重要ですね。
印刷直後ではなく、暫くして、眺めて見ると、滲んで来たり ... 。
特に、凝った絵で作成･印刷したディスク面が、惨めな状況になっているのを発見すると、がっかり。
これは、インクが固定されずに、滲んでしまう為の症状の様です。　恐らく。



先ず、印刷の基本。　　　　　　　

直接印刷が基本ですね。
　　シール等の貼り付けはいけません。　経年変化でディスクが歪むと読み込めなくなります。
インクは純正を使用しています。
　　何年か前に、互換インク使用時に、インクを捨てるプリンタ本体のパッドで、トラぶった経験があります。
　　この時は本体のメーカー修理が必要となりました。　　現在も健在のプリンタですが主力機ではありません。
それ以来、インクと共に、一応、印刷用の紙も純正用紙を使っています。
プリンタは駆動部品のある精密機械ですから、設計上の前提条件である、純正品の利用が安心ですね。
印刷後に、充分に、乾かす！　これも重要です。



しかし、ディスクへの印刷では。

勿論、プリンタメーカーの純正メディアなんかありません。

適当に、製品をチョイスする訳ですが、一番重要なのは、ちゃんとデータを書き込めるか否か　ですね。
Internet 上に書き込まれた様々なレビューや評価を参考にする訳ですが、皆、環境が違いますので、参考にしかなりません。　話半分で。
　　　販売量の多い Amazon や 情報量の多い 価格.com 等のレビューを俯瞰的に眺めると傾向は掴めますね。
　　　その時は時系列で。　　最近のレビューから　で眺めて下さいね。
やはり、入手して、試してみないと、どうも。
印刷対応のホワイトレーベルの質ともなると、更に、情報は少なくなります。

経験則的に、国内のメーカー品は質が良く、安めの海外 OEM 品は質が落ちる傾向でした。
　　書き込みエラーに関して、最近、国内のメーカー品も海外生産品に切り替えが進んでいます。
　　型番のモデルチェンジと共に評判が激変というケースが散見される様になって来ています。
　　海外生産品では、生産ロット毎の差が大きく、（書き込みエラーで）著しく評判を落とした為に、
　　生産工場を変えモデルチェンジしたケースもありますね。
販売価格の低下に伴い、コスト削減で、印刷面の質への影響も疑われますね。



更に、ディスクの保存では。

ディスクが反ってしまうのが、一番、不安です。　　読み取りエラーを誘発。
可能なら、一枚毎にケースへ収めるのがベスト！
裸状態で重ねる場合は重さが逃げる様に！　　枚数は程々に。　ディスクは立てて保存。
　　　未使用のディスクでも、50 枚入りスピンドル等では最下のディスクが書き込みエラーを起こす事あり。
保存には、冷暗所に保管し、高温多湿を避けて下さい。
印刷面の長期保護では、これが一番の注意事項だと思います。　＜ 今回の原因 ?
次の梅雨にはシリカゲル（乾燥剤）を寄り添わせましょう。
そして、通風も考慮しましょう。
仕舞いっぱなしでは空気が動かないので宜しくありません。
印刷面の基材が、湿気を吸い、定着した筈のインク粒子を動かしてしまった様ですね。

尚、バックアップ用のディスク等は、イザって時に読めないと、バックアップの意味ありませんから。
無論、読み取り面の傷には留意です！
長期保存目的のディスクも、必要がなくても、たまには引きずり出して、読み取りを確認した方が良さそうです。



実は、今回、この投稿を書く気になったのは、古いバックアップ・ディスクを探している時に、かなり寝惚けた印刷のディスクを発見！
あれぇ～　こんなに寝惚けた絵だったっけかなぁ　と。
暗めの画像の中に白抜きで文字入れしてあるのですが、白が白でなくなっています。
画像も、退色ではなく、色滲みが見られます。　　所謂、溶け掛かったミックス・アイスクリーム状態？


保存状態にも依りますが、光学メディア（ディスク）の寿命は 数年から 10 年程度という記事も目にします。
今回、正に、数年で印刷面の寿命を迎えつつあるものを見つけた訳で ... 。
ディスク印刷用の画像ファイルが保存してあったので画面表示して、比較してびっくり！　　酷くなるもんですね。
あの時あんなに時間掛けて渾身の絵柄にしたのに、ありゃ～まいったなぁ～状態です。
片や、適当に、文字だけデカデカと印刷しただけのはご安泰。　　早い･上手い･安いを地で行ってます。
世の中、思った通りには行きません！
このディスクは、専業メーカーさんの海外生産の廉価品を使っていました。　特価品って奴です。
ところが、同じディスクを使った別の用途のディスクでは、然程ではありません。　　まぁ、時間の問題でしょうが ... 。

仕舞いっぱなしが良くなかった様で。
人間様と一緒で、適度な運動が重要！　という事で。
大事なディスクには たまには 新鮮な空気を。　　　今日の教訓でした。

　　　PS ： プリンタは BJ-10v の頃から　ずっと　Canon ご愛用で～す。　　今、何台目でしょうか。