2014年5月10日土曜日

GIMP 文字の変形 パスに沿って

GIMP で文字を配置する場合、ちょっと凝って、曲線上に並べたい時って、ありますよね。
今迄は、普通に配置して、精々、画像レイヤーに変換して回転させる位でした。
パスを作成して、そのパスに沿って文字を配置 出来る事は知っていましたが、
やはり、少し、分り辛いですね。  忘れない様に、纏めておきます。


ここで、一から、説明を書いても良いのですが、
既に、先人の方々の 分り易い ご説明があります。
幾つか拝見した中から、個人的に分り易かった、そのリンクをご紹介しておきます。

   いつも参考にさせて戴いている HAL さまのサイト GIMP2の使い方 から
           円に沿って文字を入れる(テキストを輪の形に配置)


分かり難いのは、複数のレイヤーに渡って操作が必要、パス操作の習得、選択範囲を塗り潰して画像として生成、
という複雑な経緯を踏まなければならない点でしょう。

しかし、これをマスターすれば、くねくね状(等)に、文字を配置する事が可能になります。
頑張って、覚えておいて、損は無い ! ですね。



さて、作業です。     自分なりに纏めて見ました。
大まかに、次の流れです。
  1. 透明背景の新規レイヤーを準備  (これが 変形させた文字の画像レイヤー になる)
  2. 文字とパスとを用意
  3. 双方を可視化
  4. 文字レイヤーを選択
  5. 文字レイヤーの パスに沿ってテキストを配置 を実行  (文字が文字形パスになる)
  6. 作成された文字のパスを選択
  7. 作成された文字のパス から パスを選択範囲に を実行  (文字形パスが選択範囲になる)
  8. 新規レイヤーを選択
  9. 塗りつぶし を選択し、選択範囲を塗りつぶす に変更し、色指定
  10. 新規レイヤーを拡大表示に
  11. 選択範囲の文字の内側をクリックして、着色  選択範囲が再度文字になる/これで 変形させた文字の画像レイヤー 完成)
  12. 選択(S) から 選択を解除(N) を実行
  13. 元の文字とパスの非可視化 (もしくは削除)
  14. 必要に応じて、出来上がった 変形させた文字の画像レイヤー を移動
ふうぅ。 お疲れ様でした ... 。     上の図で、灰色系は元の文字、カラフルなのは完成後の文字、パスの線は png なので見えません。




文字やパスについて、詳細は触れません。  これだけでも、すっごい、色々ありますし ... 。
今回の注意点を。


先ず、元となる、文字とパスを用意します。  既にあるものでも OK です。
文字は、ツールボックス の 文字 アイコンで。
パスも、 ツールボックス の パス アイコンで。
  パスは、この方法以外にも、一旦、選択範囲で円等の図形を作り、それをパスに変換しても、作れます。
  図形からの変換では、端点 (アンカー) や 始点 が、任意の場所になりますので、留意です。
  閉じた図形からの場合、敢えて、始点終点部分に端点をふたつ追加作成し、その位置で、線分を切る(Shift+Click)方法も有効です。
     最初の例で示した様に、丸く配置された3種の文字で、文字の出だしが違うのに気付かれると思います。
     薄緑のものは 標準の丸から、 赤いものは、 一部切断した丸から、 オレンジのものは、 半円に分断したふたつから、
     作っています。  同じ位置に生成されますので、後に、移動してあります。
     これらは、パスをコピーして、パスそのものを加工して作っています。  詳細は最後の図の右 パス名 を参照。.


殆どの作業は、レイヤー,チャンネル, ... のパネルで、レイヤーとパスを行ったり来たりして、
対象を選択し、右クリックで、操作して行きます。
時折、ツールボックスのパネルや、メイン画面のアクションバーに行ったりもしますが。


レイヤーと同じ様に、パスに対しても、移動・回転・拡大縮小・剪断変形・遠近法・鏡像反転 等が使えます。
ツールボックスの表示で 対象 を  レイヤー から パス に変更する事で可能です。
 
そう、配置される文字の中心を パスが通る形になりますね。

また、文字の長さと パスの長さを なるべく 合わせる様にしましょう。
文字の 間隔 か 大きさ、若しくは、パスの 延長 切詰め や 拡大 縮小 で、対応して下さい。


それから、元の文字やパスは、削除せずに保存して置いた方が、後々、手直しや調整が可能になるので、いいでしょう。
     あっ、失敗作 迄、取って置く必要はありませんね。 後で 参考になりそうなもの で十分です。
共に、各レイヤーの保存サイズは小さいので、敢えて削除する理由はないと 思っています。


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