いよいよ、本丸。
GIMP から、 システムに登録されたフォントを切り離す 方法です。
でも、 実際には、制限が色々あります。
先ず、 筆頭は、過去の資産。
そう、以前作ったファイルに登録されているフォント情報です。
フォントがなくても表示は可能ですが、文字編集出来ない為、ある程度は残さないと。
今迄、GIMP で 全くフォントを使った事が無い方は 別ですが ... 。
そして、GIMP が用意する(実際は FreeType が用意する でしょうか)、 代表的なフォント名 の扱い です。
熟慮せずにシステム部分を外すと、滅茶苦茶になります。
Sans / Serif / Monospace そして、それらが持たない 日本語部分 のフォント、
つまり、 最低でも 6種類、 実際には Bold や Italic も絡むので、 ttc でない場合は 、もっと数が増えますね。
これを避けるには、自分で、フォントの定義部分を書かなければなりません。
Windows サイドの感覚では、 そんな専門的な事 さっぱり 分かんない! です。
特に、GIMP で標準的に(最初に)選択されている Sans は 是非 その状態を再現しないといけません。
だって、 今迄、 それを使って文字入れをしているケースが意外と多いから です。 皆さんも そうでしょ?。.
仮に、 上記の内容を無視して、 システムフォント無し ユーザーフォントのみ の構成をすると、
Sans / Serif / Monospace は その名前に沿ぐわない とんでもないフォントが割り当てられます。
そして、 その Sans が選択された状態で GIMP は 立ち上がります。
後に、もっと相応しいフォントが GIMP に導入されれば、 それが 取って代わる筈です。
これは 避けたい状況 です。
実は、上に書いて来た内容に対する答えは まだ 出ていません。
目下、奮闘中!。
何方か、情報をお持ちでしたら、是非、コメントをお寄せ下さい。
唯、言えるのは、 利用言語に左右されるであろう と言う事。
あ~、 単純な構成の ラテン系 が羨ましい。
さて、
上記の難問は棚上げして、 差し当たり、 GIMP のフォント候補数を 軽くする 方法を書いて置きます。
試した環境は、 Windows 10 version 1511 build 10586 x86/x64 GIMP 2.8.16 x86 (setup-4.exe) / x64 (setup..exe).
方法の手順
- GIMP が使う システムフォント に対して、 ユーザーフォントとは また異なる フォルダを用意
- そのフォルダに 最低限のフォントをコピー
- GIMP の fonts.conf を書き換え
- GIMP 実行
簡単に説明します。
1. は、 C:¥Windows¥Fonts の替わりに もっとコンパクトにしたフォルダを作る と言う事です。
この時、 GIMP の font.d に収められている .conf ファイル群を弄らないのならば (普通はそうだと思います) 、
Sans / Serif / Monospace の名に相応しいものを必ず用意して下さい。
差し当たり、フォルダのみ存在して、ファイルが無い状態でも動く筈です。.
そのフォルダ名を覚えて置いて下さいね。 以下、GimpBasicFonts と言う名のフォルダとします。
2, は、 追加説明は不要ですね。
注意点を。
Windows にインストールされたフォントをコピーする時は、 他の環境に持ち出さない様に して下さい。
Microsoft の EULA 利用許諾契約 に 違反しますよ。 違法行為になりますので、止めて!。
3. は、 重要点なので少し噛み砕いて書きます。
GIMP の現バージョンでは、
x86/x64 共に C:¥Program Files¥GIMP 2¥etc¥fonts フォルダに fonts.conf と言うファイルを持っています。
x64 では C:¥Program Files¥GIMP 2¥32¥etc¥fonts にも。
このファイルは、 エンコーディング(文字コード) SJIS (ANSI / Ascii)、 改行文字 LF のみ のファイルです。
Windows での標準的な改行文字 は LF CR です。 メモ帳(notepad.exe) 等。
ですから、 コメントを加えたりせず 改行しないで 以下の文字のみ置き換えます。
尚、このフォルダは、システムを管理する特殊フォルダですから、
管理者ユーザーで 且つ エディタ(メモ帳 等) は 管理者として開く 必要があります。
修正前 27 行目から表示 変更行は 29 行目。
<!-- Font directory list -->修正後 27 行目から表示 変更行は 29 行目。 相対パスでなく絶対パスで記載。
<dir>WINDOWSFONTDIR</dir>
<dir prefix="xdg">fonts</dir>
<!-- the following element will be removed in the future -->
<dir>~/.fonts</dir>
<!-- Font directory list -->
<dir>C:¥Users¥UserName¥Documents¥GimpBasicFonts</dir>
<dir prefix="xdg">fonts</dir>
<!-- the following element will be removed in the future -->
<dir>~/.fonts</dir>
さぁ、
4. GIMP を起動して見て下さい。
詰まる処、 GIMP (FreeType) で呼び出す システム フォント フォルダ の替わりに、
別の、 フォント数を最低限に減らした フォルダ を用意して、
これを指定しているだけです。
<dir> をコメントアウトして ... の方法は、 <dir> で指定されるディレクトリ(フォルダ)が無い為、
参照可能なフォントが無くなり、 親が Dot で始まる ユーザー フォント フォルダ をも 無効化 されてしまう模様です。
GIMP 曰く。 ... あっ、この方は GIMP でフォント要らない のね!。 きっと、そんな感じ。
何かしらのディレクトリを参照していないと、現状では、ちゃんと機能しない みたい ... 。
これが GIMP の Bug なのか、 元々 この様な仕様だったのか については 不明 です。 きっと、仕様 の気がします。
また、<dir>. 指定の中にフォント ファイルが収められていなくても、 ユーザー フォルダ内に何かしら入っていれば OKです。 今の処。
この辺りは、危うげなので、 最低でも、何か入れて置かれるのをお勧めします。
うまくいきました!
返信削除ありがとうございました。
匿名 さま ご報告ありがとうございます。
削除よかったですね。
でも、 推奨外の環境になっていますので、 ご注意を。