2017年9月14日木曜日

GIMP どうして 2.10 を待ち望んでいるか?

何回かに分けて、 Unstable の GIMP 2.9.6 について書いている処ですが、
そもそも、 どうして、私が GIMP の次期 に拘るか? を書いて見ます。
必要なのです。
写真の加工 いいえ 編集を行う上で ね。


写真加工をする上で、 GIMP には 大変 お世話になっています。
これのお陰で、如何に ボツ写真 が救われている事か!。
使い熟せば使い熟す程に その ありがたさ! が身に沁みっています。

でも、 Blog 発表がメインの 私の写真加工 。
当然の事 乍、 原寸で加工をする事は無く、
ハンドリングし易い様に、 原画を縮小して、操作しています。
そして、残念な事に、ろくに調整も出来ていないモニターで、
見た目重視の加工 をしている訳です。
勿論、 記憶色に溺れる過剰な色編集や 効果の誘惑に溺れる編集 は 避けて来ました。
個人的には、 最低限の 手を入れるだけ に留めて来た心算です。

でも、やはり、 現在の GIMP 2.8 系には 越えられない山 があります。
それは 色深度!。

結果の成果品 (写真の出来上がり) にそれを求めている訳ではありません。
私の使い道では 現在のもの で 十分! です。

でも、 実は 落とし穴が!。
目に見えない と書くと語弊があるかも知れませんが、
誤魔化している 誤魔化されている もの があります。
それは 滑らかさ!

次の例を見て下さい。





双方とも、 コントラストを 10% 上げ、 明るさを 10% 下げた写真です。
上は、 原画原寸を加工後、再び、.jpg に戻した状態。
下は、 加工直後、 未だ、 .jpg にしていない状態のものです。  (縮小が入っていますが、これは無関係でした。).
  GIMP 2.8.22 を使って、 色(C) > 明るさ-コントラスト(R) で パパッ と仕上げたものです。
  ヘルプ(マニュアル) を読めば、このツールが やっつけ仕事に最適! とありますが ... 。  ん? 私向き!。.
見た目では 然程 その滑らかさは変わりません。


加工後、

トーンカーブ にある ヒストグラム を表示させて ギャッ! ですね。

実際、

ここで 面白いのは、 山のカーブが異なる点です。
書き戻したもの は 窪みが有る 状態 ですが、
加工中のものでは 竪穴 となっている事!。

あらまぁ。

グラフ化すると、違うのですねぇ ... 。
この 凸凹の山 を均すには ... 。
細かく処理すれば良いのでしょうが ... 。

     勿論、主犯 は 非可逆圧縮の .jpg にある訳ですが、 これが成果品の条件なら、如何ともし難い ですよね。
     でも、編集の単位を細分化して行えれば、 編集結果も異なる筈です。
     少しでも、.jpg 化の影響が減少する事を期待する訳です。

恐らく、これを緩和(低減)するには、 新しい GIMP が必要です。
そう、 2.9 なり、待望の 2.10 です。
16 ビット 若しくは 32 ビット で編集加工してやる事で 改善が見込まれます。

各色 0-255 が 0 - 65535 と 256 倍になります。 ( 16 ビット編集時 )
.jpg 等、元が 8 Bit でも、 16 Bit に置き換えて演算する事で、
再び、8 Bit に戻しても、 元の形状を更に反映した結果が得られる 筈 です。

ちょっと、見た目には判断し兼ねる こうした 破綻 の 始まり も少なくなるでしょう。


   尚、
   しばしば、 画像処理を重ねると画像が劣化すると説明されますが、
   上の図で分かる様に、 .jpg に保存、更に、それを開いて、再編集 を重ね なければ、
   影響は最小限で済みます。
   そう。  編集時は、原画から一気に結果迄! です。
   休憩(ファイル経由) を挟むなら、 劣化の少ない形式、 GIMP なら .xcf 、他では .tiff を活用しましょう。

   そう、 GIMP に取り込んだ .jpg レイヤーのファイルサイズが、元に較べ、異様に大きい事に気付かれましたか?。
   恐らく、 .jpg 圧縮を展開した状態で、データとして持っているので、こうした大きさになるのでしょう。
   更に、編集経緯も含めた形になっているので、馬鹿でかい! のです。  編集中の UnDo 対策?。



ただ、 これだけは 忘れないで下さい。
写真編集は 詰まる所 見た目での勝負です。

確かに、 操作を加えれば加える程、情報は欠落し歪んで行きます。
オリジナルの情報量の豊かさ滑らかさには勝てないのです。
仮にそれが失敗のコマであっても です。
意図通りに設定され撮影された オリジナル が最も優秀です。
撮影に最も気を使うべきである のは忘れてはいけません。

他方、 GIF への加工をした経験のある方はお分かり戴けると思いますが、
たった 256 色でも、疑似的に もっともっと 多色であるかの様な表現は可能です。

編集で、 情報が欠落しても歪んでも、ヒストグラムの山が理想的でなかろうと、ノイジーであろうと、
表現 と言う意味においては、 その様な欠点を乗り越して 尚 多くの利点が得られる事です。
近視眼的に、情報解析的に、 写真を見ている訳では無い筈です。
目的と手段で、手段に囚われ過ぎても いけません からね。

でも、 少しでも、オリジナルの雰囲気を残したいなら、
言い換えれば、 オリジナルの雄弁さを大事にしたいなら、
新しい GIMP 2.9 曳いては 2.10 以降 の様な、 
高機能の仕組みは オリジナルからの欠損 を最低限に押さえ込む事が出来るのです。

喩えれば、
病気や怪我で 難しい手術 が必要になった時、
設備の整った場所での名医のオペを選ぶか、顔馴染みの何時もの先生のオペを選ぶか、です。
どちらも 生還出来る! としても、
名医を選ばれる方が多いのと 似ていませんか?。
名医なら縫合の傷跡は殆ど分からなくて、何時もの先生はちょっと攣ってる、 そんなケースに似ていませんか?。
傷跡さえ見なければ、
どちらも完治で感謝!.感謝!なのですが ね。.



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