2017年9月20日水曜日

写真 opRGB 騒ぎ!

前投稿 Nikon Fan Meeting 2017 報告! で出て来た opRGB 。
いやぁ、 参りました、 こいつには。
いえ、 こんな奴を引っ張り出してしまった 私 こそ、 困った奴 (馬鹿!) なのですが ... 。
ここに、 あの件の その後の経過 を書きます。


先ずは、
質問申し上げた Nikon サポートの関係各位に お詫び申し上げます。
更に、私の疑問に付き合って下さった 知人 の I さま にも お詫び申し上げます。
2017/08 東京会場の Nikon ファンミーティング で Nikon D850 にて撮影された プロフィール写真 JPG の件 です。
前投稿 にて opRGB ICC Profile が埋め込まれている旨の その後のご報告になります。



結論 (飽く迄も、仮設の域を出ませんが)。


前投稿 にて opRGB ICC Profile が埋め込まれているとした 記述 には間違いがありました。
恐らく、adobeRGB で撮影された この写真 には プロファイルが 埋め込まれていません。
それを、自作のプログラムが 誤認識 していたのだと思います。



経過と理由を以下に示します。

その前に、
個人的には、sRGB の設定で撮影し、プロファイル埋め込みを意識した事はありません。
印刷時に、正確な色情報を伝える目的で、編集用に組み込む事はありますが、
sRGB で完結する環境で過ごして居ました。
他人さまの撮影なさった adobeRGB のファイルを戴く事はあります。
その場合、撮ったままの状態でも、.jpg ファイルには そのカメラ既定の adobeRGB ファイルが埋め込まれているのを確認してはいました。
Nikon Df で撮って戴いたものなら Nikon adode RGB ... が埋まっています。
sRGB 撮影ならまだしも、adobeRGB のものには、当然、プロファイルが入っている、と言う錯覚を持っていたのです。
その理由は、正確な色情報を伝えるのに、
sRGB が基本の PC では adobeRGB の色空間を sRGB に置換(変換)しなければならないからです。

印刷時にプロファイル埋め込みを確認する目的で作ったプログラムがあります。
それが 前投稿 の opRGB が表示されていたスクリーンショット です。
Microsoft さまの Visual Studio 2013 を使って、
WPF のSystem.Windows.Media.ColorContext(fileUri) を使い、
.OpenProfileStream() を用いて、
ファイルが画面表示された時の desc タグ から プロファイル の名称を取り出しています。
通常のケースでは、この値は、ファイルに埋め込まれた ICC Profile になります。
平たく言えば、

  ファイルを捜査してプロファイル名を取得するのではなく、
  画面表示させた時のプロファイル名を捕まえています。
  この時、プロファイル不在なら Nothing が返る仕様になっています。

sRGB の場合、 この機能には問題はありませんでした。
今回の opRGB は?。



私としては、ファイルに埋まっている と思っていました。
発売前機種を使っているのだから、新機種用のプロファイルが間に合わず、暫定を入れたのではないか? と仮定していました。
しかし、 その旨を Nikon さまの サポート さまにお問合せしても一向に解決に向かいません。
プログラムが誤認識して、そう表示しているのではないか、 と言うご指摘です。

つまり、
私は、 adobeRGB なんだから 何らかのプロファイルが関与している と思っていましたし、
Nikon さま は、 身に覚えの無い opRGB は分からない、
この状況 だったのです。



ここで、ある 仮定 が頭を過ります。

ファイルには、
本来あるべきプロファイルが存在していなくて、
( WPF で )画面表示する際に、.Netframework が不足のプロファイルを補い、
正確に表示させようとしているのではないか?
と言う疑問です。

.Netframework での基本は sRGB であった筈です。

  そこに、プロファイルを持たないファイルを表示させる命令が来た。
  adobeRGB なのだから、本来、それにマッチするプロファイルが必要だぁ。
  でも、何もない。  困ったなぁ。
  ICC IEC の opRGB プロファイル を流用しちゃぇ!。

そう言う流れでの opRGB と考えると、 全ての辻褄が合うのです。

OS が不足のプロファイルを補う様に機能し、 その結果、opRGB が湧いて来た と。



そして、 opRGB は何ぞや? ですが、
平たく言えば、 opRGB = adobeRGB の様です。
adobeRGB をハンドリングする為に 別団体が既定したプロファイル とでも言って置きましょうか。
類似ですが、恐らく、sRGB 等と同じで、
各カメラメーカーさまのご提供のものをお使いになるのが、
一般的で良策だと思っています。

逆の見方をすれば、
opRGB が表面に出て来る場合には、 本来あるべきものが抜けている状態であるかも知れない、
と疑って掛かれ! と言う事です。



正直に書きます。
sRGB 環境上で、ファイルを拡大すると分かりますが、
ViewNX-i や CaptureNX-D では色が転んでいると思わせる部分があります。
新しい D850 対応のバージョンを使って、
NEF ファイルからプロファイルを埋め込み直して再現像すると、
ViewNX-i や CaptureNX-D では然程の変化は認められないものの、
GIMP 等、プロファイル変換機能を持つソフトでは、これが緩和されます。
プロファイルが無い状態では、sRGB としてしか処理出来ませんからね。
sRGB の環境でも、
プロファイルを sRGB に変換する事で、 DLSR D850 の真価が発揮されます。


これをお読みで、もし、東京の Nikon ファンミーティング の プロフィール写真 をお持ちの方で、
sRGB 環境でご覧になって細部が汚いとお感じなら、
是非、再現像なさることをお勧めします。

その際、 Nikon さまが、この会場での撮影に NEF ファイルを付けて下さっていた事に感謝しましょう。
RAW の ありがたさ! です。
.jpg だけであれば、そうは簡単には行きませんからね。


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