2017年11月15日水曜日

Nikon D810 Comes! 3

Nikon DSLR D810 。
高精細な描写能力を 売り にしている ... していた FX 機種です。
DX の古いモデルを使っていた人間が 弄る と ... 。
数か月 ほんの少しだけ、 持ち出して、使った感想を書いて見ますね。


シリーズ冒頭で、 ピントの山や 細部描写は 素晴らしい! と書きました。
これに、 異論を挟む必要は無さそうです。


巷の評判をご覧になっていれば、
  ピント合わせがより厳密さを求められる
  神経質にならなくてもピントは来る
と、相反する記述が見付けられると思います。

個人的な感想は、両方正解! です。
でも、後者、 恐れるな! の方が自分にはしっくり来ます。

しっかり合焦した時の ピントの山 言い換えれば 輪郭線の描写 は、
背筋がぞくっとする程の 絵 が出て来ますね。
特に、中景から遠景での鮮鋭度は圧倒的です。
シャープな線。
線を明確に描けると言う事は、細部描写力もあると言う事です。
確かに、
ハッキリ狙った場所にピントが来てしまう事が、
出来上がった 絵 を見た時に、本来ピントが来て欲しい場所と合っているか?、
を焙り出すと言い換える事が出来ます。
別に、高精細機種に限らず、
撮影している時に考えた フォーカス位置と、
後からじっくり見る 撮影後の画像 での それ とが、
同じ場所とは限りません。
その事を、より考えさせられる 機材 である と捉えると、正確かも知れません。
これは、 別に、高精細である無し に限らない事 を忘れてはいけません。



細かい所迄も写せる為に、メーカーさんが奢った(対策した)機能が、
合焦精度向上 と メカ機構ブレ低減 とであった とすれば、
これが有利に働いているのは、使って見れば、分かります。

AF 精度が良い や 小さいシャッター音 や 少ないミラーショックの振動 等と言った評判が、
これを表していると思います。
実際に使って見て、 そうだ! と言い切れる部分です。

色々な場面で、 成果品の画像の質向上が見られる 事が これを証明しているのかもですね。



但し、 大きくて重い は、 レンズも含めて、 意外な落とし穴があります。
三脚に据える方には関係ないのですが、 手持ち至上主義 の 私としては、 気を付けなければいけない事が。

それは、重い機材を持って歩き廻った挙句に、足場の悪い場所で 不自然な姿勢をして、 カメラを構えた時に現れます。
重量に耐え兼ねて、肩手や足腰が悲鳴を上げている時に、構えると、 躰の振動が止まらない時があります。 
カメラの耐震性は上がっても、 こちら の躰 の耐震性は 歳と共に 低下の一途! だからですね。
所謂、 自分の震えが止まらない状態を抑えられない時 があったりします。
こんな時は、軽いカメラは、楽です。  影響が少ない気もします。
   細心の注意を払って構えれば ですが ... 。  軽いカメラはぶれ易い の 持論 に変わりはありません。.
勿論、これは、カメラではなく、撮影者の問題!ですが ... 。  体力を附けなければ 鍛錬 鍛錬!。.
                                        実は、 このカメラの所為か否か分かりませんが、バテ気味 です ... 。.



さて、
高い 耐久性能と 耐候性能とが 齎す 安心感 は 何物にも代えられません。
どうしても 酷使 する事になる カメラ。
壊れない 狂わない のは 最重要課題 ですから。
そして、これはなかなか評価の対象に上がらない項目です。
何十万もするカメラそれも自分のものを、わざわざ、ぶつけたり落としたりしてテストする奇特な方は ... 。
メーカーさんは そうした 世にも怖ろしい試験をパスした 機種 を世に送り出してくれています。
そして、個人的には、中級機 D7000 で数年前に既に 経験済み です。
6年の酷使に耐え、今尚、現役!。
その上に位置付けされる機種ですから、万全の信頼を置いています。


勿論、既に、後継種もあるので、それでは更に進化している事でしょう。
無論、撮影素子と処理エンジンによる 味付け で、 出て来る 画像  は 別の性格を持つでしょうから、
必ずしも、新しければ良し とはならない事は、過去の事例を見ても明らかです。  好みの問題。
でも、 主観を除けば、 進化は順当に階段を上に上がるものです。


一部で、 この機種 D810 は WB が正確になって露出補正の機会が減る 旨の記述を見たのですが、
私はそうは思いません。
と言うか、 これを 鵜呑み にしてはいけません。
補正は不可欠でしょう。
寧ろ、 カメラが考えてくれる部分が増え複雑になっている分、 自分の考えに合わせるのに苦労するかも知れません。
今迄使って来た機種との違いが混乱を大きくします。
或いは、 色の表現が正確に出来る様になっていて、 原理通りに 露出補正すれば済む のかも知れません。
所謂、 機種毎の 癖!。
私が撮って見て、 EV±0 の コマ は そうはありません。

確かに、 色は 正確に (濁り無くと言う意味で) 、 なっている印象はあります。
しかし、 ケースによっては、それが災いする事もあったりして。
反射光の雰囲気を潰したり、 情景としての光源色を弱めたりしている気がします。
この辺りは、更なる考慮が必要なのかも知れません。  ( D850 でどの位の改善が有るのか興味はあります。) .
言い換えれば、 入射光式測光は精度が上がったが、反射光式的には後退している気もします。  (自信無いので薄くしました).
何とか、設定で逃げられそうなので、試行錯誤している最中です。.
私の守備範囲が 商業写真 等と違い、 色表現の正確さを然程要求していない事が原因かも。



さて、 このクラスの機材になると、
レンズ資産も相応しいものを! と言われます。
勿論、それに越した事は無い と思いますが、
重量から来る体力の消耗や 持ち運ぶ機材総量総数も考え合わせて、 本当にそうなのか? とも思っています。
自分で運ばなければならない 素人 の辛さ ... 。
所謂、高級レンズに対応出来るカメラのポテンシャルが それより お安いレンズ群でも無駄か? と考えれば、
そんな事は無い気もします。
既存のレンズ資産を十分に活かし得る と考えたいですね。



使い込めば込む程、要求に応える! そんな手応えを感じています。
Nikon D810 良く練れた機種です。


しかし、

キットで供給されるレンズの歪が ... と言う酷評を良く見ます。
私は x1.2 クロップを基本にしたいと思っていますので、
影響は多少緩和されるでしょう。

  フィルム時代、 広角レンズ 24mm の出番はかなり少なかったです。
  広い画角が災いし、取り込みたく無いものが画面に顔を出すのですね。
  フレーミングが難しいのです。
  それに較べて、 28mm は扱い易い画角でした。
  絵を造る と言う観点から、
  仮に、歪を抑え周辺光量不足を解消したにせよ、 扱い辛い 範囲 な気がしています。
  一般に、ズームは端を多用し勝ちです。  もっと広く もっと長く。
  すると、 私としては、 使い難い焦点距離が 使い易い 場所(ズーム位置) にある と言う事になります。
  私見では、 広角端に 24 はいらない、 26 位で十分 だったのになぁ~ と思うのです。
  実際に、 x1.2 Crop で撮っていて、 24(換算 29 ?) で画角が足らないと思う機会は少なかったりします。
  もっと、広角的な表現をしたければ、 その 単焦点 なり ズーム を求めれば( Crop 外しでも )良い訳ですから。


更に、
等閑にされている部分もあります。

フード や ファインダーのクロップ や シャッターボタンのフィーリングや .... 。

フード は 大昔のままから進歩していません。
ズーム用のフードは広角のケラレの問題もあって 望遠側では 無力ですし。
ファインダーのクロップは D3 登場の頃 (?) の仕様をずるずると引き摺ったままです。
クロップ時に 初心者用機種の視野率と同じ! なんて、それで、本当に良いの!。
シャッターボタンのフィーリングは機種を変える度に間誤付きます。
スイッチングの深さがまちまちなのですね。
指が驚いています。  調整機能もありません。  しかし、昔程の機種間格差は無くなってはいますが ... 。

他にもありますが、止めて置きましょう。
これらは、 ユーザーの反応が無い、言い換えれば、改善の必要無しと判断されている部分です。
皆さんが声を大きく張り上げれば、 通るかも知れません。
この機種に限りませんが、
意見を伝え無ければ、改善されては行きません。
ものは 作った人間には 長所も短所も 分かりません。  実は。  きっと。
使っている方だけが それ を知っています。
そして、改善要求は 既に 検討済み項目かも知れません。
却下する理由は既に用意されているケースが多い のです。
でも、 前提条件が変われば、結果が動く事が往々にしてあります。
その意味でも、 声はあげるべきです。
取り上げてくれるか否かは 分かりませんが ね。
そして、 このクラスになれば、 欠点を見付ける方が難しい とも思います。 
 .


最後に言って置きます。
D810 このクラスになれば、 直すべき箇所はそう多くない!。
既定の設定に不満があれば、 それを回避する手段も備わっている のですね。
既に直した新機種 D850 が出ている D810 ですが、 私は そう 思っています。  思いたいです。



   巷の D850 の 対 D810 評価 を見ていると、自分とは違う感想に出喰わします。
   D810 は 柔らかめ 明るめ に撮れる と言う 奴 です。
   あらまぁ、 他人さまの評価は斯くも違うのか? と びっくり! です。
   と言うのも、 D810 ですら、 アンダーが落ち過ぎる と感じているから ... 。
   無論、 撮影時の設定如何で、これは変わって来ます。
   でも、 一般的には、 派手で硬め の 表現 がお好きな方が多い と言う事なのでしょうね。
   その意味でも、
   標準値に設定された値如何で、巷の機種評価が変わるとしたら、これは鵜呑みには出来ない! と言う事。
   自分の設定値を探り出せて、始めて、比較評価がスタートします。
   私?、 ... 、 まだまだ、本当のスタートには立てていません。  目下、試行錯誤中。
             (目安、80% 位かな?、 概ね、探せたのですが、検証中、 と言う事で。)



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