2019年1月8日火曜日

GIMP 霞んだ遠景の白黒化

写真の白黒化。  魅力的ですよね。
しかし、普通に白黒化しても映えないものもあります。
そうです。
写真は撮る時も見る時も、色と言う情報に助けられているからですね。


如何に、写真を撮る見ると言う行為が色情報に依存しているか!。
それは、白黒化して見れば、一目瞭然です。

例えば、霞んだ遠景。
大抵は、青を薄っすらと被せた様なものになっている筈です。
雰囲気が出て宜しいのですが、
これを、何かの閃きから、白黒化するとします。
結果は ... 惨敗 であるケースが多いと思います。

どうして?。
はい。
答えは、中間の諧調のみから構成されている為、白黒化で眠い絵が現れるからです。
色と言う要素に助けられ、趣の有った絵が、無残な姿を現します。

最初に試行錯誤するのは、やはり、最初の白黒化で、 RGB 各チャンネルの比率でしょう。
眠い場合、RGB 等分 33:33:33 を最初に試して見ます。

これを基に、加工を考える訳ですね。
勿論、チャンネル比率の変更で、絵は変わって来ますから、それを試します。
次に、トーンカーブやコントラストを幾ら弄っても、そうは、上手く行きません。
不自然になるだけ ... 。
或いは、調整範囲が狭い! のです。  微妙な匙加減は苦手!。

さて、どうしよう ... 。

頭を抱える処ですね。

画像処理は、何も、トーンカーブやコントラストばかりではありません。
同じ画像を重ねて、伸長させる事も可能なのでしたね。
その要は、レイヤーモードです。
重ねる方法(モード)によって効果は様々ですし、
重ねたものの不透明度を弄れば、効果の度合いも調整出来ます。

また、忘れないで欲しいのが、白黒化の時の RGB 各色の働き方です。
以前書いた投稿 GIMP モノクロ化を考える に、 R(赤) はコントラストに影響する とあります。
ですから、重ねる対象に RGB 分解した R のみを使う方法もある事です。

カラー画像の場合、画像編集の し過ぎ は違和感を齎しますが、
白黒化の場合、積極的、いいえ、過度の編集 位で丁度良いケースも多々あります。
白黒画像、そう、明暗差のみの画像では、人の目を欺き易いのです。


以下、 白黒化の過程 の例 です。  (部分拡大)







上から、 原画、白黒化、調整、R チャンネル重ね合わせ、同別手段弱めで追加、 です。
この例では、少し暗めに仕上がっています。
それは、 此処が、主題の箇所では無いから でもあるのですが、
幾つかの過程を経て、締まって来ているのがお分かり戴けるかと。

この例の 全体像 は 以下の URL を辿って見て下さい。

   https://shiroyuki-mot-photos-casket.blogspot.com/2019/01/mtt0560.html


最後に。
ここに示した方法は、ひとつの例に過ぎません。
他に辿り着く道は沢山ある筈です。
そして、 霞む遠景は、やはり、難しい ... です。

どうぞ、画像編集を楽しんで下さい。



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