2025年10月1日水曜日

PC Win10 から Win11 へ 壱 MBR-Regacy と GPT-UEFI

ご存じの様に、Windows 10 もサポート切れ間近。
なので、Windows 11 に 無理矢理 上げたいと思うのが人情!。
でも 古い PC には 制約が多くて!。
先ずは MBR/Regacy から GPT/UEFI へ 。


OS の入った ドライブ を MBR から GPT に変換しないと ... 。
そう、 今後の作業 に 差し障り が ... 。
はい。 Windows 11 を見据えた 第一関門!。

  多くの Windows 10 稼働の 古い PC は MBR 構成かと。

此処で、対象とするのは HP Elitebook 840G3 。
無論、CPU や TPM で、対象から外れるもの。
現行の OS は Windows 10 で動いています。
しかし、 後から入手した 同一機種 は Windows 11 それも 24H2 で動いています。
  参照;
     Win11 強引に入れた古い奴 で 難儀 其の壱 
     Win11 強引に入れた古い奴 で 難儀 其の弐 
     Win11 強引に入れた古い奴 で 難儀 其の参 
きっと、 何とかなるんだぁ、と 一条の光明。

で、今回の MBR/Regacy から GPT/UEFI へ 。


しかし、 途中、めげそうになる壁 にぶち当たりました。
まぁ、 其れは 追々 。



先ずは、おまじない を。
mbr2gpt コマンド です。

OS の入った 起動ドライブ を変換する 凄い奴 。
通常、中に保存されたデータを消去して変換する事が多かった訳ですが、
流石に、其れでは不都合!とばかりに、追加された奴ですね。

2ステップで進みましょう。
オプション違いで ふたつ 。

/validate と /convert と。
mbr2gpt /validate /disk:□ /allowFULLOS
mbr2gpt /convert /disk:□ /allowFULLOS
前者は事前チェックで、後者が実際の変換。
チェックで問題が無ければ、実行させる感じですね。

ディスクを指定しますので、更に事前に diskpart.exe や diskmgmt.msc で
ディスク番号 □ を確認してから。

ワーニングが出ましたが、一応、無事に変換完了!。
うふふ。


  もしかしたら、
  通常環境下で実行したが故のワーニングだったのかも。
  安全を期すには、WinRE (回復環境上)で実行した方が良かったのかも。

  mbr2gpt /? でオプションを確認すると。
   /allowFullOS
     - Allows the tool to be used from the full Windows
       environment. By default, this tool can only be used
       from the Windows Preinstallation Environment.
    参考: WinRE ≒ WinPE  ( WinPE+α = WinRE )
  

実際の経緯を。

Microsoft Windows [Version 10.0.19045.6332]
(c) Microsoft Corporation. All rights reserved.

C:¥WINDOWS¥system32>diskpart

Microsoft DiskPart バージョン 10.0.19041.3636

Copyright (C) Microsoft Corporation.
コンピューター: HPEB-840G3-1

DISKPART> list disk

  ディスク      状態           サイズ   空き   ダイナ GPT
  ###                                          ミック
  ------------  -------------  -------  -------  ---  ---
  ディスク 0    オンライン           447 GB  1024 KB        *
  ディスク 1    オンライン           238 GB  3831 MB

DISKPART> exit

DiskPart を終了しています...

C:¥WINDOWS¥system32>mbr2gpt /validate /disk:1 /allowFULLOS
MBR2GPT: Attempting to validate disk 1
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Validation completed successfully

C:¥WINDOWS¥system32>

C:¥WINDOWS¥system32>mbr2gpt /convert /disk:1 /allowFULLOS

MBR2GPT will now attempt to convert disk 1.
If conversion is successful the disk can only be booted in GPT mode.
These changes cannot be undone!

MBR2GPT: Attempting to convert disk 1
MBR2GPT: Retrieving layout of disk
MBR2GPT: Validating layout, disk sector size is: 512 bytes
MBR2GPT: Trying to shrink the OS partition
MBR2GPT: Creating the EFI system partition
MBR2GPT: Installing the new boot files
MBR2GPT: Performing the layout conversion
MBR2GPT: Migrating default boot entry
MBR2GPT: Adding recovery boot entry
MBR2GPT: Fixing drive letter mapping
MBR2GPT: Conversion completed successfully
Call WinReReapir to repair WinRE
MBR2GPT: Failed to update ReAgent.xml, please try to  manually disable and enable WinRE.
MBR2GPT: Before the new system can boot properly you need to switch the firmware to boot to UEFI mode!

C:¥WINDOWS¥system32>



さて、次に。

PC の BIOS/UEFI を切り替えましょう。
此処で、 大きな壁! 。

幾ら藻掻いても、GPT の OS を認識してはくれません。
ハードドライブがおかしいよ! と警告が。
ブート対象には何も表示されず(空の表示) ... 。
此の状態では ESD-USB (俗にインストール用)すら認識してはくれません。
Boot 前の 格闘 が続きます。 2日!。


正直、本気でもとに戻したいと思う程でした。
MBR で動く OS は変換して仕舞ったので無いし、
GPT のものは 認識 し無いし。

mbr2gpt は提供されていますが、
gpt2mbr となる様なものは 無く! 、
前に戻る事は不可能なのです。

有償のアプリはある様ですが、此の為に購入も ... 何だか、ね。



試行錯誤で、ぐちゃぐちゃと弄り廻したので、
差し当たり、HP の BIOS を元の工場出荷状態 (BIOS-Boot) に戻し、
  HP Elitebook 840G3 の場合
  メイン (Main) -> 工場出荷時設定を適用して終了 (Apply Factory Defaults and Exit)を選択
Windows 10 ESD-USB から PC を起動します。
はい、 俗に言う インストール用 USB ですね。

BIOS (Default) の ブートメニュー では、 同じものでも UEFI と Regacy とが別個に列挙されるのを思い出したからです。

UEFI モードの USB を選択し、
初期の 設定画面 で Shift + F10 キーで cmd.exe を呼び出します。

bcdboot e:¥windowws /s e:

はい。  ブート領域の修復 ですね。
e: は OS の入っている ドライブ番号。
此れも、直前に、echo list volume | diskpart で確認しましょう。

  修復環境のドライブ記号は、通常のものとは違いますし、順番すら狂います。

序でに、ワーニングされた WinRE も、と思ったのですが、
reagentc は WinPE には入っておらず(そりゃぁそうだよなぁ)、 後から。


ESD-USB を刺したまま、再起動します。
起動直後に BIOS に入り、 ESC で、ブートメニュー へ。
BIOS(Regacy) からですが、
Windows Boot Manager が出て、此れを選択する事で、
UEFI の GPT の OS が 無事! 起動しました。
やったぁ~! と叫んだ瞬間!。
恐らく、山 は 越したぞぉ!!。

reagentc /info
reagentc /disable
reagentc /enable
と進んで、回復環境 WinRE を正常化します。

更に、msinfo32.exe で確認すると、
BIOS モード UEFI となっています。
良かったぁ。
GPT のドライブが復活!!!。


然る後に、ESD-USB を外し、OS 再起動。
無事に起動される事を確認しました。
此の時にも、 BIOS(Regacy) の設定で、SSD は 勿論! GPT です。

折角、UEFI 起動なのですから、
再度再起動させ、BIOS 画面で UEFI 起動 の設定に変更し直します。
  HP Elitebook 840G3 の場合
  詳細設定(Advanced)-> セキュア ブートの構成(Secure Boot Configurations)
  レガシーサポートの無効化およびセキュアブートの有効化(Legacy Support Disable and Secure Boot Enable)
此方は 一般的に 説明されている通り です。

果たして?。
結果、大丈夫 でした。  ;)





  類推するに、
  mbr2gpt 実行で、ブート領域と修復の内部設定とに不都合があったのでしょう。
  其れ故、 検索で出て来る方法を試しても、ブート出来ない 状態でした。
  泥沼で、四苦八苦しました。
  幾ら検索しても、糸口は見えず、投げ出そうかとも考えた位です。   
  

問題は解消した筈ですが、
念の為、暫く様子を見て、
然る後に、Windows 11 24H2 に上げる予定です。



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