2016年4月14日木曜日

GIMP GIF アニメーションを自分で (4) 複雑なもの 覚書

GIMP で複雑なアニメーションを作成する時の覚書です。
自分の記録用参考用の色合いが強い投稿ですので、 レア ケース かも知れません。
幾つかのパーツに分けて作成し、それらを組み上げて、ひとつのファイルを生成する場合の 留意点についてです。
何かの参考になれば、幸いです。


GIMP の GIF アニメーションには、 様々な ツール類 そして スクリプト群 が存在します。
何か、少し、複雑なものを 発想 した場合、 その実現方法は 適切な手段を その内容に応じて 使い廻す 事になるでしょう。
便利なものが沢山あるので、使わない手は無い!ですよね。
斯くして、 構想に沿って、 最適な方法で、 部分部分をパーツとして造って行く 事になります。

そんな時に注意した方が良い事を纏めましょう。


1.場面の切り替わり

  画面ががらっと変わるのは 劇的で効果的です。
  しかし、見ていて目が疲れる場合も多いですね。
  映画やドラマをご覧になっているときの事を思い出しましょう。
  場面の切り替わりに 緩衝的な 僅かな クッション が挿入されている事例が多いですね。
  フェードイン・フェードアウトや ブラックアウト・ホワイトアウト 等々。
  僅か数コマ、これらが挿入されるだけで、随分と、印象が違うものです。
  
  或いは、部分の始まりを 前の部分の最後のひとコマから 作り出す のも良いかも知れません。


2.画像のブレやズレに注意

  写真を使ってアニメーションを作る場合の留意点です。
  フレームのサイズを決めて、それに、写真をレイヤーとして取り込む場合も多いと思います。
  パーツ分けして作った場合、 各パーツで 微妙に 画像位置が移動する事で違和感を覚える場合があります。
  縦横比は、必ずしも、材料とフレームが同じ とは.限りません。  トリミングの場合にも当て嵌まるかも。
  すると、 画像サイズとレイヤーサイズに差が生じる事になります。

  レイヤーとして開く では センタリング されますし(単一レイヤーの場合/複数レイヤーのケースは後述)
  クリップボードから レイヤー生成 では 左上を座標 0, 0 で配置されます。
  
  かなり作業してしまってから、 この位置ずれに気付き、 作業のやり直し を迫られる場合があるので気を付けましょう。


3.ファイルからパーツとして組み込む場合の留意(位置)

  ファイル上で複数レイヤー且つレイヤーが画像のサイズより大きい場合には、
  レイヤー構成を保持したまま開くと、位置ずれ が生じます。  レイヤーとして開く や ドラッグドロップ でも同じです。.
  例えば、画像サイズより横幅の広いレイヤーがあると、 その広いレイヤーを基準に、挿入時の位置決めがされます。
  この場合、座標 x の基点(始点)が右にずれた状態で取り込まれます。
  取り込まれたレイヤーは、全て、位置がずれている事になりますので、注意して下さい。


4.ファイルからパーツとして組み込む場合の留意(レイヤー名)
  同一ファイルを2回取り込んだ場合の 数字で区別されたレイヤー名の逆転

  少し、分かり辛いのですが、 下から フレーム# 1 2 3 4 5 ... 10 と言った形のファイルがあるとします。
  これを2回取り込むと、1回目は 1 2 3 4 5 ... 10 ですが、2回目は 20 19 18 17 16 ... 11 となります。 

  GIMP のレイヤー名命名規則は                後日、別投稿に纏めますね。.
        同一名が存在する場合は コピー を追加し、
        もし #nnn で終わっている名称の場合は 番号を ひとつ 増やしますね。
  ですから、xxxxx #1~ 10 が既にあるものに 同じ xxxxx #1~ 10 を挿入すると
  xxxxx #20~ 11 と 自動的に改名されます。
  この時の留意点は xxxxx #11~ 20 では無い! 事です。

  アニメーションは、通常、下のフレームから番号を振りますが、
  この場合、挿入(追加)したものは 下から順番に見て行った時に、
  昇順ではなく 降順で 新たな番号が与えられます。

  その後に、GIF 最適化 を行うのなら(時間と動作の指定の無いレイヤー名の場合)、 更に、新しい名称に 更改 され直しますが、
  差分最適化のみの場合(時間と動作の指定のある場合)には、 名称を保ったまま、GIF アニメ用の語句が追加されますので、
  レイヤー名を見た場合に、番号の順序が ぐちゃぐちゃ になっている 感が否めません。
  勿論、番号だけの問題で、 画像の順序が狂う訳ではないので、 後から見れば、更に、難解です。


5.パーツを何処まで仕上げるか

  パーツを .gif ファイル形式まで追い込んで、最後に各パーツ群をひとつに纏める方法も考えられますが、
  これは、止めて置いた方が良いです。
  この方法が有効なのは、生成される インデックスパレットが全く同じ場合のみ です。
  GIF では色の減色を必ず伴う と考えて置いた方が良いでしょう。
  同じ画像からアニメ効果を変えた複数パーツを作っても、GIF で同じインデックスになるとは限りません。
  つまり、再現される色がパーツ毎に変わってしまいます。

  一旦、GIF 用に調製した上で、 再度、最適化を外し、 更にインデックスモードを RGB モードに戻し、 .xcf で保存。
  これが私が 良く使う手 です。
  こうして置けば、 各パーツを、 時間調整も含んだ 部分的な透明処理を加えない 状態 で保存出来ます。
  各コマ(レイヤー)の名称は xxxxx (nnnms) (replace) となっている筈です。
  各パーツをひとつのファイル上に組み込み、その後で、最適化(差分処理)をすれば OK です。

  但し、上項のレイヤー名の重複(類似性) がある場合には、番号が めちゃくちゃ になりますので 覚えて置いて下さい。


6.色数の減少に留意

  これは、以前にも書いた内容ですので、 既存投稿 をご覧下さい。
         GIMP GIF アニメーションを自分で (3) 256 色の制限
         GIMP GIF アニメーションを自分で (3)+ ディザリング
  掻い摘めば、 色数が多い場合には、 ディザリング適応 をお忘れなく! と言う事です。
  
  

0 件のコメント:

コメントを投稿