2016年6月30日木曜日

GIMP Sans フォントの不思議

フォント って、 ふぉんとう に 不思議 です。  のっけから下手なダジャレですみません。.
零したくなるのは、 Sans って どの フォントが使われてるの? と言う 疑問 ... です。
一応、画像に書き入れて見て、正体は朧げ乍ら、見えるのですが、
それって、本当に、そうなの?! と言う疑惑から抜け出せていません。


ところで、皆さん。  Sans は GIMP を起動して最初に表示されている フォント ですが、
その意味をご存知ですか?。

   Sans は 書体の分類のひとつ Sans Serif の事なんだと思います。
   Sans は 「ない よ」 の意で、 Serif は 「飾り」 

   この Blogger も、 標準フォント以外に、 Arial や Courier や Georgia が選べます。  編集画面にて指定
   GIMP Sans Sans Serif Arial Courier Georgia を 標準から変えると、

   GIMP Sans Sans Serif Arial Courier Georgia   Arial   これが標準(無指定ですね。.
  GIMP Sans Sans Serif Arial Courier Georgia   Courier
   GIMP Sans Sans Serif Arial Courier Georgia   Georgia 

   サイズも、皆、標準なのに、 文字幅が異なったり、 文字の端部に装飾があったりなかったり。
   Serif のある Courier や Georgia に対し、線の端部に飾りが無いのが Arial や Sans です。

フォントについて調べると、 Sans Serif ( GIMP 表記 Sans )  は、装飾のない 端正な 基本的な 字体である事が分かります。
ですから、 GIMP では、 文字操作をする時の デフォルト として、 Sans が選択された状態にしているのでしょう。
用途を限定しない 万能選手 を、トップに据えた と言う事でしょうね。


さて、 Windows 版 GIMP は、標準では、OS の用意したフォントを使う訳ですが、
OS の機能、 フォント表示 で示される Sans ( Sans Serif ) 系のものと、
GIMP の中で使った時の Sans とは、 どうも、 どれも、 字体が 明確に 違うのです。
  完全に同一と思われるフォントを使っても、Windows と GIMP とで、
  全角文字の文字間隔や 文字のグリフそのものが違う場合もあります。
  但し、一部の文字に於いて です。
  これは、レンダリングエンジンの相違で、如何ともし難い 難問 です。
.
しかし、可成りの確率で、
GIMP の Sans は、 .fon ファイルである MS Sans Serif ( sserif*.fon 系 )  だと思います。



.fon ファイルをハンドリングし難い WPF が中心になった 現在の Windows では、 その情報は限られています。
特に、冒頭に書いた様に、
OS のフォント表示画面で示される MS Sans Serif と、 GIMP の中での MS Sans Serif は字体が違うのです。

「 1 」 で 顕著に見られる様に、 部分的に Serif 付きの 字体。
  文字識別からは l や | と 明確に区別できるので、この例外には大賛成ですが ... 。
果たして この相違は レンダリングエンジン が起因なのか ... ?。.

でも、 仮に、 この推測 ( GIMP Sans = Windows MS Sans Sesif ) が合っていれば、
Windows 3.1 の時代から綿々と続く、 MS Sans Serif を Sans として採用している GIMP (FreeType) も 偉い と思います。



別の見地から、
GIMP では ひとつのフォントを 代表選手として再度掲示しているケースがある事になりますね。
固有名詞で区別される 他のフォント とは異なり、
字体の種類の代表選手は、 特定のフォントを 別名でも採用し、
更に、標準字体しか持たないものを、 フォントエンジンで Bold や Italic を Simulate している と思うしかなさそうです。
(.fon の系列の中に Bold や Italic があったのかなぁ~ ... ?。  いや、そんな筈は ... 。  でも、幾つかあるのですよね 同系のファイルが。

或いは、
Sans 以外にも、 Serif や Monospace ( Non-Proportional Font / Fixed Font ) も同じ扱いなのかも知れません。
これらは、 フォントの固有名詞ではないから。
Serif は Times New Roman, 辺りが、
Monospace は Courier ( or Courier New )  辺りが使われているのかな?。

       C:¥Program Files¥GIMP 2¥etc¥fonts¥conf.d のファイル群を読み解けば、 明確になるのですが ... 。
       そして、混乱の元は Windows の .fon ファイルの存在。  情報が少ないので まるで パンドラの函 です ... 。
       私のレベルでは よく分かんない ... 。  推測が合っていそうなのは 朧げながら 見えるのですが。.


Sans / Serif / Monospace は、 英文フォント の代表的なカテゴリです。
これに、筆記体や手書き等を始めとする 特殊書体 が加わります。

日本では、フォントのカテゴリを、ゴシック/明朝 に大別しますが、 海外では事情が異なります。
文化の違いが 分類を左右している 良い例 ですね。



そう、 脱線しますが、 
現 Windows の .fon の中に IBM Graphics 8514 の名を冠する 8514fix.fon とか 8514oem.fon が出て来るのは驚きです。
8514 と言えば、 1990 年頃ですよ。
先程 述べた MS Sans Serif も同じ頃の誕生ですね。

何か、 既に忘れ去ってしまった物事が 静かに 目の前の環境の中に息衝いているのは 不思議な感覚です。 



そして、分かり難い フォントについても、 各項目を検索して行くと、その背景が理解出来て、
GIMP のフォントが この様な構成 になっているのが納得出来ます。
GIMP の 可能な限りの環境をサポートする姿勢 が、 このフォント構成に表れている気もします。

その結果が、 使いもしない 山の様な フォント群 がダイアログで表示される 結果に ... 。
行き着く先は 泥沼に浸り 頭を抱える 私 ... 。
                               あ~、 フォントの世界は 難しい!。
やはり、文化的にも、我々の日本は 特殊な位置付け で、 それ故に、余計、直観的にピンと来ないのでしょうね。.



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