2018年1月3日水曜日

第82回 蒸気機関車

昨年秋、 久しぶり、本当に久しぶりに、蒸気機関車の動いている姿を見ました。
いいですね。  蒸気機関車。
心臓の鼓動が高まるのを感じます。
維持側では、相当、ご苦労も多い事と思いますが、 是非、この様な機会が無くならない事を祈っています。


台所で、ヤカンから立ち昇る 沸騰した合図!。
特に 冬場に顕著な 白い蒸気!。
あれっ、 何かに 似ている ... 。


はい。  一般的には、SLと呼称される、蒸気機関車。
私は、この 蒸気機関車 と言う 5文字 が大好きです。

SLでは、あのボイラーの重たさが軽く感じられてしまいそうで ... 。
Steam Locomotive の頭文字の省略が、すっかり、一般化してしまって ... 。

そう、個々の蒸気機関車の事を かま(釜) 等とも呼びますね。
蒸気発生装置のボイラーから転じて、この呼び方をします。

蒸気機関車 は 生き物 と言う表現を良くされます。
それは、 この かま の夫々で 調子が異なり、その日の気温等にも影響されるからでしょうか。
季節季節で、吐き出す煙や蒸気の状態が異なり、
日々、見ていても、その姿に変化がある為に、そう喩えるのでしょうね。

他の機関車では、こうは行きません。
いつも同じ姿で、蒸気機関車 とは対照的です。

電化(無煙化)で、国鉄時代に姿を消した、蒸気機関車。
でも、 各地に静態保存され、その後、動態保存へ再び移行した かま が元気に走っています。
その一方で、当初、動態保存されていたものが、種々の理由から、静態保存に変わってしまった かま も。
でも、全体的に見れば、その動く姿を拝める数は 増えている 気もします。
そして、日本各地で、その姿に触れられるのは、素晴らしい事です。

懐かしいと思われる方も、初めてご覧になる方も、
是非、機会があれば、その姿をご覧になって下さい。

嘗ての 雄姿 が そこ にあります。
そして、それは、紛れもない、今の姿!なのです。

火室に石炭を投げ入れ、燃焼させ、
ボイラーにその高温の熱気を送り、
そこを循環する煙管で、水から高温高圧蒸気を発生させ、
その蒸気をシリンダーに送り込み、
往復運動を回転運動に換えて、
ロッド経由で動輪の推進力を得る。

遠くから聞こえる汽笛!。
遥か彼方から、立ち昇る煙!。
あの音!。
目前に迫る、その姿!。
蒸気と煙!。
あの石炭の匂い!。
そして、暫く佇む 漂う煙 ... 。

まぁ、 仕組みはこれ位にして、ボロが出ないうちに切り上げましょう。
そして、 間近で起こる ほんの暫しの光景も、もっと、良い文章が沢山ありますし ... 。

蒸気機関車。

秋の長瀞 と 蒸気機関車

往時を知るご年配の方々以外にも、若い方々を惹き付けている その状況は、
やはり、
蒸気機関車 と言うものは 魅力があるのだろうな、 と思わずにはいられません。

効率的と言えば、
ディーゼル機関車や電気機関車の方が優れていて、
それ故に、その主役の座を引き渡した訳ですが、
非効率的であるが故に、
魅力と言う代えがたい性格を持っていたのではないでしょうか?。

何よりも、
優等生より出来の悪い子が可愛いのと似ているのかも知れません。
往時、沿線の住民から、その煤煙に苦しみ、憎まれてすらいた 蒸気機関車。
憎まれっ子、世に憚る はばかる、 かも。
今の沿線の方々へ。  ご苦労さま です。  我慢して下さって、 ありがとう。

そして、維持管理が大変な 蒸気機関車。
所有者並びに維持管理者の方々に、 お礼を!。
大変でしょうが、お陰様で、動いている姿を見る事が出来ます、 ありがとう。


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