HSL 分解と合成 は 余り お使いにはなられていないと思います。
わたしもそうです。 そうでした。
でも、 GIMP の この強力なツール を使えば、
色相 のみを表示する事だって可能です。
GIMP で、 色相 のみを表示する 方法について書きます。
写真等の画像を HSL で分解すると、
H S L 、そう、 H 色相、S 彩度、L 輝度、 の3要素に分解されます。
これらは GIMP 上では グレースケール として表示されます。 白黒ですね。
そして、 これらを個々に加工した上で、再合成すれば、
別の画像を手に入れる事が出来ます。
殆ど全ての写真は この3つの分解画像 が 白黒の斑模様です。
ここで、 S 彩度、L 輝度、の2要素 を以下の指定色で全面を塗り潰します。
S 彩度 : #ffffff 純白
L 輝度 : #808080 50% 灰色
そして、再合成すれば、
H 色相 のみからなる 画像 が手に入ります。
GIMP での操作手順に置き換えれば ... 。
写真を開く
色(C) > 色要素(O) > チャンネル分解(D)...
チャンネル分解 Dialog で 色モデル(M) で HSL 選択 > OK(O)
色相(HSL) 彩度 (HSL) 輝度 の3レイヤーを別画像で自動生成
(分解したチャンネルをレイヤーに展開する(D) がチェックされている場合)
彩度 (HSL) レイヤーを選択 > 塗りつぶし ツール をクリック
描画色 を HTML 表記(N) で ffffff に
塗りつぶす範囲 を 選択範囲 にして 画像上をクリック
輝度 レイヤーを選択 >
描画色 を HTML 表記(N) で 808080 に
塗りつぶす範囲 を 選択範囲 にして 画像上をクリック
色(C) > 色要素(O) > チャンネル合成(O)...
チャンネル合成 Dialog で 色モデル(M) で HSL 選択
色相 彩度 輝度 が、夫々、該当のものを選ばれているのを確認の上で、> OK(O)
です。
さて、
この作業を前もって行った画像を用意して置き、H 色相 のみ入れ替える事で汎用化する事を考えます。
実は、これが、制限事項が一杯! なのです。
あっ、それは HSL 合成 全般でのお話し 。
今回の様に、 H 色相 のみ取り出すなら、 そうは難しくありません。
上の例の様に、レイヤーを画一的に扱うなら、問題無いですが、
選択範囲を作って 複雑な操作を! となって来ると ... 。.
各画像のサイズを同一にする事
レイヤーで行う場合、位置ずれを避ける事(オフセット無し)
合成前の画像が RGB ではなく、グレースケールである事
何を当たり前な! と思われるかも知れませんが、
HSL 分解合成 を行う上での、他の画像処理と異なる点です。
サイズやモードが合っていないと、合成すら出来ません。
画像編集用に用意する これ (既分解画像) は、
差し替えて使う H 色相 以外は 単一色の塗り潰し なので、
画像の拡大縮小による 画像劣化 の恐れはありません。
ですから、 予め、 対象とする画像のサイズに合わせて、拡大縮小してからお使い下さい。
ファイルダウンロード:GIMP xcf File 色相取り出し雛形ファイル
Link の無断転載を禁じます!。.
そして、
HSL 分解した H 色相 と入れ替えてから これを合成すれば、 目的のもの ゲット! です。
くれぐれも、入れ替え時に レイヤー位置のずれ が起こっていない事を確認して下さい。
尚、合成時には、利用する画像(or レイヤー)を選択するのが GIMP の標準の仕組みなので、
入れ替えで無く、追加するだけでも OK です。
更に、分解だけして何もしなく共、OK ですらあります。 選び間違えなければ ... ですが。
2画像から行い レイヤーの入れ替えや追加をしないのであれば、位置ずれの問題は回避出来ます。
言い換えれば、作業経過をファイルとして残さないのであれば、
目的の画像を HSL 分解し、 既分解画像 雛形 のサイズをそれと同一に調整し、
合成時にレイヤーを 的確に 選ぶだけです。
毎回同じカメラの写真を扱うなら、最初から、既分解画像 雛形のサイズを変更保存すれば良いですね。
個々の画像ではなく、興味本位で沢山のものを覗こうと言うのなら、
画像閲覧ソフトで、多量のサムネイルを表示させた状態を コピペ し、
これを GIMP 上で画像として表示させながら、 HSL 分解 > H 色相 取り出し でも OK !ですね。
(必要に応じて不要部分をカットしてやれば見易いです。)
ずら~ッ と並ぶ 色相のみの画像集団 は 圧巻 ですらあります。.
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