写真の編集や加工をしていて困る事があります。
例えば、ピントや色や明るさや ... 。
直して見ると、他に変な処が顔を出して来てしまいます。
それは、包括的 簡単に済まそう と思ってやった作業が原因です。
前から書いている様に、画像の処理を包括的にやるのは無理があります。
画面全体に対して作業すれば、対象部分以外の場所が狂い始めますし、
コントラストのみを調整したいのに、色が変化して来たりします。
覆い焼きや焼き込みの様に、画面全体で無く、部分的な修正が有用であるのはお分かり戴けると思います。
ピントの調整に、アンシャープも良いですが、周波数分解して行う方が、更に、高機能である事も述べました。
HSV に分解して V に行うのも良い方法でしたね。
他も皆、 そう です。
写真は、幾つかの要素が 互いに密接な関係を保ちながら、見た目を提供しています。
どれかを弄れは、別のものが 多少なりとも 変化してしまう のが常なのです。
以下に述べる事を毎回試みるのはどうか? とも思いますが、
最後の 取って置き!の手法 として覚えて置かれると良いでしょう。
キーワード は 作業前に 分解! です。
色絡みは RGB CMY LAB HSL HSV 等、様々な分解方法がありますし、
色選択で該当する色範囲を別に切り出すのも良い方法です。
境界(ピントやぼけ)は 先に述べた 周波数分解があります。
連動してしまう他の要素を切り離す事で、影響を最低限に抑え込むのです。
分解の多くは、単純化 に繋がります。
色絡みの多くは グレースケール 白黒の濃淡 で表現されます。
このどれかの要素に加えた変更は、他のものに影響が及ばないのですね。
色絡みで述べた RGB や CMY 等は単純ではありません。
これらの要素の組み合わせで色が出来るからで、
それを ぴぴっ と どう料理すれば良いか が直観的に判断出来る方は 少ないでしょう。
なので、 ここでは HSL を一例に取り上げます。
分解してしまうと、なかなか、元のものはイメージ出来ません。
それ故、他要素に与える影響を低減出来る訳ですが、 何処をどう直せば良いのやら ... 。
そこで、元画像と見較べながらの作業になると思います。
HSL の場合、 3つのグレースケール画像に分解されます。
画像の全部を均一的に扱う場合には問題ないのですが、
その部分を選択範囲などで切り出し作業する場合には、
選択範囲が別画像に適応しなければ、直観的な作業は望めません。
そこで、グレースケール画像 を RGB 画像に変換し、 これをレイヤーとして元画像に取り込み、
腕を揮った後、
合成前に、再度、グレースケール変換する手間が必要になります。
この方が、 選択範囲を有効に活用した編集が可能になります。 自由自在!。
分解後の各画像から、有意な範囲を認識出来る場合は、この様な、煩雑な仕組みは不要ですが。
単純に全画面を画一的に弄った例で見て戴きましょう。 原画の一部を拡大して操作しました。.
田型に 上から Hue Satulation Lightness です。 色相・彩度・輝度 ですね。
左右は 真ん中 が原画で 無編集 の 同一画像3枚です。
縦に 左が コントラスト -20%、右が コントラスト +20%、 です。
例示なので、破綻を恐れずに、大袈裟に加工して見ました。
色相 を弄ると色が変わっているのがお分かり戴けますでしょうか?。 花色が別ものに!。.
彩度 は、色がハッキリするか くすんで色被り して来ていますね?。 雪の白にも変化が!。.
輝度 は、コントラストそのもの でしょうか?。 うっ、効き過ぎ?。.
色が変わって来てしまう のは、色相の変化があるから なのでしょう。
彩度や輝度を弄っている分には、色の大きな破綻は見られません。
例としては、雪の中の椿 なので、色数は少なく、
普通に画像編集しても、し易い部類なのですが ... 。
6+1枚それぞれ違った味があって、画一に処理してしまうと、それが引き立ちません。
ここを触れば、あそこが萎む と言った具合です。 うっ、ものの喩えが まずいかな。.
弄る事で、立つ瀬もあれば、流され溺れ沈む箇所もある! と。
ここはこれ、あそこはあれ、 と、 部分的に弄る事で、総合的なイメージを膨らませる事が可能です。
そう、 良い所取り は 分解して 選択して 弄る! です。
写真には斯くも多くの情報が詰まっていて、
バランスしているが故に、加工して、崩れる事もあるが、
上手にハンドリングすれば、更なる可能性を秘めている! とも考えられます。
でも、やはり、理想は、 ... 、 撮影時のままで 加工の必要等無い 絵 でしょうか ... 。.
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