これは 覚えるのが 大変だ! と、嘗て、開発版や候補版 の時に 感じていました。
Stable 化に伴う 様々な ハードルを乗り越えた後で、 訪れるのは、
やはり、 基本的な考え方の進歩! です。
さて、 GIMP が 2.8 から 2.10 に変わって、何が変わったのか?。
見た目が 白基調 から 灰色基調 に変わっただけではありません。
16ビット TIFF もそのまま開ける様になっただけではありません。
実は根本的に がらっ と変わっています。
未だ、良く分かっていないので、話半分でお付合い下さいね。
その根本とは、 ガンマ と リニア と言う 語句 で代表されます。
今の version (2.10.2) では、画像を開くと、 gamma や linear と タイトルバー に表示されています。
通常、写真の場合、 画像として開けば、
.jpg は RGBカラー 8-bit gamma integer <ICC profile>. で表示されます。.
gamma や linear って 何?。
それが 大半の方の 第一印象ではないでしょうか?。
私もそんな ひとり です。
2.10 で GEGL と言う 新しい画像ライブラリ に 刷新 された事が この変貌を齎しています。
これに絡む内容は ひと先ず 棚に上げて、 使い勝手を見て行きましょう。
気を付けるべきは、
画像やレイヤーやグループ等の モード です。
.jpg は RGBカラー 8-bit gamma integer ... 、
では、そのレイヤーは ... ?。
今迄の GIMP 2.8 系も各種のモードが存在していましたが、
今度の GIMP 2.10 系(それ以降も?)では このモードが 2層化 されています。
このモードを ふたつに大別して扱う事 が可能です。
モードの後ろに付く (legacy) 或いは単純に (l) がこれを区別します。
そうです。
Normal であれば、2種類の Normal が存在します。
legacy が意味するのは 従前の GIMP ですが、
"Normal(l)" それは 詰まり ガンマ を意味します。 画面では Wilber の 舌出し アイコン ですね。
"Normal" legacy 無し は リニア を意味します。 画面では 見慣れないアイコン ですね。
レイヤー新規作成時の Default *1. は legacy の付かない Normal です。
そして、後からでも、この モードの切り替えは可能 です。 双方にあるモードであれば、ですが。
legacy のアイコンが 舌を出しているのは きっと 意味がある筈です。.
実際に、このモードの違いが 画像加工時の 効果の程を左右します ので、
ここを良く見る様にする事 を お勧め します。.
このふたつがどんな意味を持つかは、私のレベルでは、説明が難しいのですが、
これを思い出して下さい。
写真の露光で 良く登場する語句 標準反射率 18 % !。
あらゆるものの反射率の 平均値 を意味する この言葉。
はい。 平均なのに 50% じゃぁなくて 18% ... ?。
そして、この色( HTML 色:#808080 )は RGB 各色が 約 50% の時の灰色に相当します。
やっぱり、50%、 真ん中 なのですね。
この 18% と 50% とが、 ガンマ と リニア とを理解する上で重要です。
GIMP (2.8 迄) では、余り登場しなかった ガンマ と言う言葉。
人の 見た目 に近似させる為の 用語 ですが、
写真にも登場しますし、モニター用語としても登場しますね。
尤も、 その補正も色々あって、一筋縄ではない様ですが ... 。
参考迄に。 ガンマ。
gamma ギリシャ語の3番目のアルファベット だそうです。 γ。
アルファ α ベータ β ガンマ γ でしたっけ ... 。 大文字なら Γ ... 。 ふぅ。
Wikipedia さまに依れば、 引用: https://ja.wikipedia.org/wiki/ガンマ値.
画像の階調の応答特性を示す数値。また、入出力機器のガンマ値に応じた最適のカーブに画像の階調を補正することをガンマ補正(ガンマほせい)という。
perceptual gamma (sRGB) 知覚的なガンマ 平たく言えば 見た目補正 でしょうかね。 視覚補正 かな。
画面表示の標準 sRGB に合わせて、見た目が自然になる様に、 補正 していますよ でしょうか?。
補正と書きましたが、実際に値が弄られている と言うよりは、
極一般的に その条件の下で 皆 表示していた 表示している と考えましょうか。
補正されてはいるが それが 当たり前 なので、 補正の字は ここでは忘れて下さい。
そして、 今迄の GIMP (~ 2.8 系)も、何も書かれていませんでしたが、 これ でした。
そう、 ガンマ は 曲線、 リニア は 直線、 と言い換えても良いのかも知れません。
人の眼は 暗い部分からは 多くの情報を得ようとし、
明る過ぎる部分は 省略したがる(眩しいですし、眼にも悪いから?) と言われます。
これを再現するのが ガンマ なのでしょうね。
これに対して、 リニア は画像加工時の 正確性 を増加させる と言われます。
元々、ガンマ補正の掛かった 写真画像 を普通に(従前の方法で)編集すると、
その事前の補正故に、誇張され過ぎるキライがある とも言われます。
恐らく、
そんな理由から、 2.10 になった GIMP では、
写真等の画像を開く時は ガンマ で、 そのレイヤーとしては リニア で持っていて、
レイヤー加工時の 正確性 を 向上させる事を狙っているのでしょう。
元々、双方とも 同じものを指す のですが、
加工編集時に扱う値が 見た目なのか 実際の数値なのか の違い と考えても良いのかも知れません 。
その意味からすれば、加工編集結果も双方で違うものを齎すケースがあります。
標準的なレイヤーモードが変わった事で、
最初は 間誤付く 悩む 混乱する と思いますが、
是非、 今迄とは 違う! と言う事を 念頭に置き、 楽しんで下さい。
そして、 これらの事は、画像を 編集加工する 迄は 変化が無い 点にも留意しましょう。
最初に単に開いた時には、その変化は 感じられないのです。
ですから、 殊更、 その モード には 留意し、加工編集に臨みたいものです。
もし、 加工編集していて、今迄の様な効果が得られない! と嘆くのなら、
レイヤーモード(グループも含む)を確認して見て、必要なら、切り替えて試して見る 方法もあります。
きっと、 新しい Normal モードになっているのが、その原因 かも知れません。.
*1. 尚、 現在の Default 標準値 が変更されないとは限りませんので、
今迄に増して、 各レイヤーのモード設定 には十分に気を配って下さい。
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