2018年8月20日月曜日

写真 あなたの好みは?

写真 あなたの好みは? と書き出しても、
それは、 人物写真やスナップ写真や風景写真等 ジャンルの事ではありません。
嘗てのフィルム時代なら、 どんなフィルムがお好きですか?、 に近い お話し です。
こんな書き出し方では、今のお若い方々は ? の羅列でしょうね。  きっと、読んではくれない ... 。 :)


実は、最近、再認識した事があります。
それは、自分の 写真の好み は 軟調傾向 であると言う事。

実は、大昔の、写真を始めて少し経った頃から、全く、変わらない傾向です。
はい。  諧調重視。

そして、実は、もうひとつ。
お仕着せ の設定のみで、変更の余地が無ければ 別 ですが、
必要に応じて、加工すれば、何とでもなる と言う意識から、
加工素材としての原画は 諧調豊かな方が良い と言う事。

勿論、加工無しで見せられれば、それに越した事はありませんから、
諧調豊かで 適度に締まった 絵 が 目指す処 になります。


昨年夏、主力機を Nikon D7000 から Nikon D810 に変えたのですが、
其の時も、標準設定値が高コントラスト傾向なのに気付き、諧調重視に変えたのでした。
その頃に登場した D850 は更に高コントラストとの評判が立った頃の事です。

そして、今、 GIMP の白黒化のプリセットに RGB 各値 を設定する折に参考としたのが、
嘗てのフィルムの銘柄の模擬値です。

大昔の話になりますが、
往時から、2種類の系統がありました。
諧調重視とコントラスト重視です。  (白黒フィルムの お話し です。)
フィルム時代の一時期、粒子が荒れても、存在感を誇張する高コントラストは持て囃されていました。
他方、滑らかな諧調は、大きな版であるブローニーやシートに勝てる筈もなく、
135 (35ミリ)では軽んじられる傾向があったのです。
でも、私は NeopanSS や Ilford FP4 等の白黒フィルムを使っていました。
ASA(今で言う処の ISO)が 100 から 125 の世界です。
高感度増感耐性に優れる Tri-X 等は使わずにです。
勿論、 増感が撮影前から予測されるケースでは そちらも 当然 使っていましたが。

カラーフィルムでは、その色表現を求めて、
早期に、135 (35ミリ)から 120 (ブローニー)に移行し、
更に、他人の手に委ねる回数の少ないネガからポジに転向したのでした。
Kodak EPR 120 が最も馴染んだもので、 135 では 外式の KR (Kodachrome 64) や PKR (Pro. Type) でした。

より滑らかに、より自然に、 が私の目標だったのです。


今のご時世、こんな構成を取らず共(機材資材をあれこれ増やさ無く共)、綺麗な写真をゲット出来ます。
しかし、 お仕着せでは嫌なら、多少の工夫をする事に。

その結果が、私としては、件の、軟調傾向! (諧調重視!) なのです。


さて、
RGB の意味する処を思い出しましょう。

  既投稿参照: GIMP モノクロ化を考える
  https://shiroyuki-mot-says.blogspot.com/2016/09/gimp-glayscale-and-monochromatic.html

さて、此処からが、現在のお話し。

白黒化する上で、その各色の働きは ... 。
光のスペクトルの中央に位置する G は、人の眼が最も反応する色で、
諧調表現と密接に係わります。
R はコントラストを、 B はノイズを左右するとも言われます。
でも、嘗てのフィルムは、その3者の按分で個性を発揮していました。
勿論、各フィルムらしさは、 RGB 比率のみでは無く、
粒状性や諧調の繋がり具合や感度も そして、液温 処理時間 処理液濃度も 関係して来ますので、
一概には言えませんが、
低感度のものと高感度のものは、メーカーが違えども、似た傾向を示します。

カラーでは、その比率を弄る事は記録される色の破壊に直結しますから、
そうは、弄り廻さないと思いますが、
RGGB と言う画像素子のベイヤー配列そのもの (G がふたつ) がこの事を物語ります。

写真は肉眼とは違い、狭い範囲に画像を押し込んで仕舞います。
これは、昔も今も変わらない事実です。
極論すれば、
切り捨てて押し込むか、圧縮して押し込むか、 です。
切り捨てれば、上下が消えて無くなりますが、
圧縮すれば、真ん中が疎かになります。
その何方か しか選べないのですね。

硬調気味の絵が好まれる状態とは、つまり、後者です。
見た目は パッと見 良いのですが、
もっと見たい! のに、 見えるのは少しです。

前者の欠点は、眠くなり勝ち な事でしょうね。



勿論、 被写体によって異なりますし、光線状態にも依ります。
そして、 微妙な調節が可能な機種も多いです。


でも、何方かをと言われれば、私は、後者は選ばないです。
前者を加工する道を選んだ訳です。

  以前、お伝えした様に、 別 Blog : みつけた とらえた ときめいた : で、
  8月下旬から、 Nikon D810 で撮ったものを主力に公開しています。
  ある時点から、 標準設定値ではなく、数値を弄ったものが現れます。  (更に将来ですが。)
  果たして、その変化を言い当てる方がいらっしゃるか? も興味深い処です。
  乞うご期待! と書き添えて。 .



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