2018年8月30日木曜日

Windows Fonts の追加削除 とユーザー

Windows には追加でフォントをインストール出来ますね。
さて、これを、削除したら、どう言う状態になっているのか?。
普通は、余り、意識しないと思います。
でも、OS とは別のフォントシステムを使うソフトから見た場合 ... 。


フォントの追加。
少し、画像編集や文章の見た目に拘り出すと、「変わったフォントも使って見たい」となりますね。
斯くして、フォントを追加するのですが。

この追加されたフォント。
実は、2通りの利用形態があります。  Windows の場合。
それは、 システムで既定で用意されたものと、ソフトが持ち込んだ固有のものと、 です。

具体例を挙げましょう。
GIMP では FreeType2 と言う Linux 起源の フォントシステム が使われます。
OS を跨げるソフトでは、 この FreeType が良く利用されています。
クロスプラットフォームのソフトの多くがそうです。
フォントの追加削除や実際の描画処理を除く、フォント関連ライブラリからなっています。

個人的に、このフォント追加削除は、システムのものとは別にしています。
そう、C:\Windows\Fonts と言う特殊な場所ではなく、個人プロファイル配下を使っています。
ですから、一般的なソフトから見た場合には、追加のフォントは無い標準的な状態です。
なので、今回、これから書く内容は、全く、知りませんでした。
また、検証も行ってはいません。
従って、推測になりますが、 何かの参考にはなると思いましたので、筆を進めます。


本題。

GIMP の Bug 報告サイトで、気になるレポートを見掛けました。
Windows でフォントを追加し削除すると、フォント候補に、削除した筈のものが2重に表示される というものです。
フォント導入対象はシステムフォントの場所()です。

  Shows Fonts that are Deleted from System
  https://gitlab.gnome.org/GNOME/gimp/issues/1987

この Bug 報告は、フォント削除の仕方を変える事で 問題解決 CLOSED となりました。

具体的には、Explorer 等の GUI からの操作を止めて、実際のファイルを対象にファイル削除を実施する 方法です。


さて、では、どうして、GUI 操作がファイル削除ではなく、フォント無効化 になっているのか?。
これを推測して見ます。


その前に、何故、GUI から削除した筈のものが GIMP(FreeType2) で2重にリストアップされたか? ですが。

ファイルの実体が残っていて、フォントとしての無効化 になっていた様です。
無効化されたのは、一般的なソフトから見たフォントの状態なので、
OS からは消えた様に見えています。

しかし、 GIMP(FreeType2) からは、
恐らく、キャッシュを見に行き、リストアップし、
フォントを探すが、無効化されているので、
代替えフォントの仕組みで、無い文字を別のフォントから補い再リストアップした。
ファイルそのものが残っている為、こうした不可解な事象が現れたのではないでしょうか?。

こうして、問題提起に対する解消方法が提示されたのでしょう。


では、どうして、OS の GUI はファイルを消さなかったか?。
推測です。

マルチユーザー環境。
これに尽きる気がします。

OS としての Windows は、複数のユーザーが使う前提で設計されています。

ですから、フォントをシステムにインストールすれば、
ファイルをコピーし、皆が使える環境を整える訳です。

一方、フォントの削除は、GUI からの場合、そのユーザーが、そのフォントを不要と判断した と。
他のユーザーに対する権限は1ユーザーには割り当てられていません。
別ユーザー所有のファイルを削除する権限は有りませんよね。
独立したユーザー環境を保持するのが Windows の設計思想と思っています。
それ故、GUI で削除を実行しても、そのユーザーが使えなくするだけで、
別ユーザーからは使える状態が保持されているのでは? と考えました。
ですから、ファイル自体は削除されずに残っていて、この様な状態に遭遇したのではないでしょうか。


時間が出来たら、適当なフリーフォントで試して見たい処ですが、
可笑しな履歴や塵が残る可能性も否定出来ませんので、検証は見送ります。
当方の環境は 皆 ソフト検証用では無く、画像編集用等 実戦機 ですから。



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