2018年9月20日木曜日

写真と被写界深度 [初心者向け?]

さてさて、ピントの問題で必ず登場するのが、被写界深度 と言う言葉。
ピントを考える上で、重要ですね。
レンズの焦点距離が短く、被写体との距離が長く、絞りの値が大きく、なるに連れ、
ピントの合う範囲が拡がる筈ですが ... 。


フィルム時代、この被写界深度は、本当に、ピントが合っている範囲の様に考えていました。
実際にも、そうであった気がしています。

しかし、
デジタルの時代になって、 この考え方に疑問を持ち出しています。

因みに、カメラメーカーさんのサイトには、こんな説明があります。

被写界深度とは、ピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲のことです。 被写界深度は絞り値(F値)、レンズの焦点距離、撮影距離(被写体とカメラの間の距離)で決まります。 レンズの絞り値が小さくなるほど、被写界深度は浅くなり、大きくなるほど被写界深度は深くなります。

此処で、留意するのは、
「合っているように見える」 と言う箇所でしょう。
「合っている」 では無い! のです。


合焦 する範囲 は、基本的には、変わらないのではないか? と思い出しています。


言い換えれば、こう言う事です。

  フィルム時代、被写界深度で、合焦範囲をコントロールする癖が附いていたが、
  デジタルでは、容易に、近視眼的に確認が可能になった(原寸等拡大表示)為、
  被写界深度でピントが合う範囲を拡げられる訳では無い事に気付いてしまった ... 。

別の見方をすれば、

深く被写界深度を採る事によって、
合焦範囲は拡大しないが、その前後の ぼけ が縮小し、
画像を離れて見た場合、恰も、合焦しているが如く見える。
しかし、ピントそのものは、やはり、来てはいない! ... 。

実際、拡大して覗き込めば、それは残念な結果を齎す! ... 。


そうです。
ピント合わせ は 重要 です。


嘗ての様に、被写界深度にお願いして、ピントを拾って貰う(楽をする)行為は、
無駄な足搔きに近い! と思い出しています。


矢張り、全てのコマで、ピントは正確に狙うべきです。
横着は いけません!。

絞り込めば ピントが来る と言う 妄想 は捨てるべきです。


そして、 被写界深度を稼ぐ為に、絞り込めば、 シャッターは遅くなり、
被写体の動きを記録したり、作者の揺れを記録したり、 詰まり、ブレる 機会 が増えると言う 事実!。
此処には、また、別の 落とし穴 が潜んでいます。.


テクニックとして、
被写界深度を活用して、絵作りする事は大切ですが、
それに溺れて、
疎かなピント合わせ は慎むべきでしょう。



ピタっと合ったピント は気持ちが良いものです。
柔らかなボケ も気持ちが良いものです。

思い描く画像を残す為にも、 過度に被写界深度に頼ったピント合わせ は 止めましょう!。
勿論、これは、自分への戒めです。



0 件のコメント:

コメントを投稿