PC Ubuntu dd でデータ消去

検索していましたら、こんなのを見付けましたので、
書き記して置きますか。
記憶装置のデータ消去に関する事です。
Windows OS からでは無く、Ubuntu LiveUSB から。


Windows でデータ消去 ... 。

普通は 其のお世話になる事は 稀 だと思います。

出番が来るとしたら、
パソコンを譲渡や売却とか、
データ用の記憶装置に初期不良が見付かり返却交換とか、
経年の劣化から廃棄とか、
そんな時位でしょうね。

私も データ用に調達した SMR の HDD で 初期不良に当たって、
返却した事があります。

其の時は、確か、
Windows OS に備わった cipher /w コマンド で対処した記憶があります。
cipher.exe 。
データを全て消して、
NTFS でフォーマットされている事を確認し、
パーティションひとつの状態である事も確認した上で、
只管、上書きされる経過を待っていた記憶があります。



さて、
今回、書き残すのは、
Ubuntu LiveUSB を使った 上書き データ消去 です。

此れなら、
完全に独立した OS が走るので、C ドライブ でも OK でしょう。
（試してはいません。　今後の参考用です。）

以前、OS の 回復 に Ubuntu LiveUSB の ddrescue を使った訳ですが、

ddrescue の ご先祖？ dd コマンド を使って、
cipher /w と、同じ事が可能です。
NTFS に限定されませんし、
事前準備も不要でしょう。
此れも ドライブ を対象に作業する事が可能だから、　です。
NTFS は、謂わば、Ubuntu では 特殊ケース でしたね。


dd は、基本、ディスクコピーのコマンドです。
元になるものを 特殊なもの で指定する事で、上書き消去 に対応します。

以下、
dd コマンドによるディスクバックアップ・リストアメモ　-　UPKEN さま
https://www.upken.jp/kb/dd-backup-restore.html
から コマンド例 を引用させて戴きました。

　　UPKEN さま、　ありがとうございます。


基本
sudo dd if=/dev/sda of=/dev/sdb bs=4096 conv=sync,noerror

上書き消去 zero
sudo dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=64k conv=noerror

上書き消去 urandom
sudo dd if=/dev/urandom of=/tmp/rand1GB bs=1024k count=1024
sudo dd if=/tmp/rand1GB of=/dev/sda bs=1024k conv=noerror
sudo dd if=/tmp/rand1GB of=/dev/sda bs=1024k conv=noerror seek=1024
sudo dd if=/tmp/rand1GB of=/dev/sda bs=1024k conv=noerror seek=2048
sudo dd if=/tmp/rand1GB of=/dev/sda bs=1024k conv=noerror seek=3072
...

此処で、
/dev/zero　は Null / 0 書き の事で、
/dev/urandom　は ランダムな文字列(乱数) 、
urandum は unlocked random source （枯渇し無い乱数 疑似乱数）、
だそうです。


応用編で、
ディスクを 未初期化ディスク に移行する事も記述がありました。

ストレージの先頭をある程度破壊すると、未初期化ディスクとして扱われる、　だそうです。

未初期化
sudo dd if=/dev/zero of=/dev/sda count=512