2017年10月2日月曜日

Win10 コマンドプロンプトの配色変更に纏わる 色の事

Internet をうろついていて、こんなものを見付けました。
どうやら、近い将来に、Windows では、コマンドプロンプト (cmd.exe) の配色が変わり、
より、視認性に優れた色に更新される との事。
今回は、 それ ずばり ではなく、 写真や画像編集の色として、考えて見ます。


さて、Windows 10 も この秋 ( 2017/10/17 ) に Fall Creators Uodate を迎える との事で、
情報収集していた時の事です。
偶然、 以下の記事が目に留まりました。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1708/03/news050.html

https://blogs.msdn.microsoft.com/commandline/2017/08/02/updating-the-windows-console-colors/

       上が日本語のサイトで、 下が恐らくそれを書かれた方が引用した英語の大元サイトであろうと思います。.

ずっと従前から 変わらなかった コマンドプロンプト で使われる文字の色を見直す と言うもの です。
この従前の数値は 往時の CRT 用に調整されたものであった為、
現在の利用環境 液晶表示では 改善要求 が多かったと記載されています。


この中から、 RGB 値の比較表がありましたので、引用しますね。

    項目名のみ編集し、表組みし直しました。  https://blogs.msdn.... よりの引用。.
    本来であれば、図も引用した方が分かり易いのだとは思いますが、著作権もありますので、必要であれば大元の記事をご参照下さい。.

 
Additionally, the following table describes the color scheme change in terms of RGB values.

Color Name Legacy RGB New Default RGB
BLACK 0,0,0 12,12,12
DARK_BLUE 0,0,128 0,55,218
DARK_GREEN 0,128,0 19,161,14
DARK_CYAN 0,128,128 58,150,221
DARK_RED 128,0,0 197,15,31
DARK_MAGENTA 128,0,128 136,23,152
DARK_YELLOW 128,128,0 193,156,0
DARK_WHITE 192,192,192 204,204,204
BRIGHT_BLACK 128,128,128 118,118,118
BRIGHT_BLUE 0,0,255 59,120,255
BRIGHT_GREEN 0,255,0 22,198,12
BRIGHT_CYAN 0,255,255 97,214,214
BRIGHT_RED 255,0,0 231,72,86
BRIGHT_MAGENTA 255,0,255 180,0,158
BRIGHT_YELLOW 255,255,0 249,241,165
WHITE 255,255,255 242,242,242


Legacy 従前 は、0 128 192 255 の数値の組み合わせですね。
それに対して、New Default 改良 は 微妙な数値の組み合わせ になっています。

無発光の黒 や 全発光の白 は 各々 その範囲をずらし、共に、穏やかな色に変わっています。
しかし、ぱっと見! では その印象は やはり 黒や白 なのです。

そして、注目すべきは、他の色です。
RGB と CMY と言う 補色関係のある色をグループとして見ると面白い事に突き当たります。

RGB ならば、 各色は 0 と 128 或いは 255 との組み合わせであったものが、
そんな単純な組み合わせでなくなっている点を見て下さい。

B (Dark_Blue) には 0 が顔を覗かせますが、 R と G とには 0 はありません。
R Dark_Red で見れば、RGB の各値が 197,15,31 となっていて 197,15,15 ではなく G,B の値が食い違っています。
暗めの赤 と一概に言っても、 これだけ範囲が広いのです。

そして、改めて、従前の色の組み合わせを見て 気付くのは、
一目見て、その組み合わせが何色なのかが、直観的に分かる事です。
この3つの組み合わせならば、この色であろう と言う想像が直ぐに働くのです。
改良色は直ぐにはピン!と来ません。
少し考えて、この色か? と言う印象ですね。


さて、写真に話を切り替えます。
一見、その色に見えても、実は、微妙な配合になっているのですね。
丁度、今回の 改良色 と同じです。
濃い赤が、128,0,0 の組み合わせで無く、 197,15,31 になっている と想定して見ます。
(多くの場合、写っている色は、単純な純色に近いものではなく、複雑な色合いになっているものです。)

ひとつの色を考えた場合、 その 類似色 は 四方八方 に拡がる訳です。
他の色要素が混ざっても、最初は、変化が分かりません。
それらが徐々に増えて行くと、微妙な変化となって現れ、
やがて、別の色に化けて行くのでしたね。

これが、俗に言う、 諧調表現 です。

滑らかな変化が齎す 印象は こうした色の各3要素が担っているのです。
そして、そのバランスは微妙なものであるのを忘れてはいけません。
写真の画像編集で、色を印象的にしよう! と弄ったばかりに、
その調和が崩れる事は、皆さんが経験なさっている事です。


今回の資料は 視認性 に基づく改良でした。

文字の色は 隣接色との差異が大きい程、明瞭な印象が得られる!。

しかし、これは、表示する機器が CRT か 液晶 か によって、異なる!。

その様に、今回の改良の説明は書き出していますね。
同じ透過光の文字情報ですら、この通りなのです。

写真の様に、 PC 等のモニタ(透過光)で見て、これを反射光の印刷物で見る! 
その差は歴然で当然ですね。


改めて、写真の色の難しさを認識する機会となってしまいました。



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