2017年10月13日金曜日

カメラの WB 判定がより正確になると

カメラを替えて、 その 色出し に悩んでいます。
あれっ、 前と色が違う! なのです。
何台かカメラを替えて来ましたが、 今回の変化は 大きい! のです。
悩んだ末に、 どうも WB が原因だ! と感じています。


これから書く事は、間違っている、のかも知れません。
でも、
最新のカメラは、皆、ホワイトバランスが正確になっている、進化している、
との触れ込みですから、
強ち、間違いにはならないかもと思って、
恥をかく事になるのを承知で書き進めて見ます。

ホワイトバランスが正確になると、色を正確に表現する事が可能になる とあります。
実際に、新しいカメラを手にして撮って見ると、その正確さに驚きます。
濁りの無い色 と言うと良いのでしょうか。
でも、
正確になり過ぎちゃって、どうも、味気ない 素っ気ない と言う印象も拭えません。
どうしてなんだろう。
ずっと、考えて来ました。

もしかして、うちのカメラ、狂ってるの?。
いえいえ、 そんな事は無いでしょう。
入手したばかりの ピカピカ で、 落としても ぶつけても いません。
外れを引いた と言う クラス でも無いですし ... 。
  あっ、 これはメーカーさんに怒られますね。  高い安いは関係無い筈ですから。


でも、ずっと、疑問でした。
未だに答えは出ていません。

詳しくないので、誤記を含むのを承知で書きますので、
細かい部分を 突っ込まないで 読んで下さい。  そう、間違いだらけかも ですよ。



ものを撮る時に、光源色に影響されて、正確な色表現が出来ないのは 困りもの です。
それを克服するべく、ホワイトバランス判定 は進歩して来ました。

画像の 白点 或いは 50% 灰色の点(標準反射率の点)を見付けて、
ホワイトバランス判定 を行っているであろう事は想像出来ます。
更に色々な情報を加味して演算しているであろう事も予想出来ます。
その結果が 正確になって来ている事は 大歓迎! です。

しかし、撮影時の雰囲気を消している と思わせる場面もあります。
この辺りは、機種の世代が進むに従って、既に、克服されている可能性もありますが、
一応、そうでないものとして考察を加えます。

以下の 考察用画像 をご覧下さい。
上半分と下半分は、同じものを基準に、
上半分が 余白無し、 下半分が 上の辺を 20% に縮小し黒背景に割入れたものです。
白が3つ並んでいます。
左から、RGB の数値で、 {255,252,252}, {252,255,252}, {252,252,255} です。
詰まり、 左から、 ちょっと赤い白、ちょっと緑がかった白、ちょっと青い白 です。
夫々、赤緑青 の諧調を 0-255 (白から純色) とすれば、 各々 1 になる色です。




先ず、 見分けが付きますか?。
私は 眼が しょぼしょぼ なので、 厳しいですが、
上なら、辛うじて ですかね。
下では、眼が痛くなって、眩暈がしそうです。


さて、
カメラ さんに、 この数値を教えずに 判定して貰いましょう。
はい。
オートホワイトバランス さん ご登場。


他に、{255,255,255} 純白 の点や 各値同値の 灰色 が含まれていれば、
正確に判定するでしょう。
しかし、 この様に、若干に色付いた白しか無かったら ... 。
それも、 この3つが共存せず、 ひとつしか無かったら ... 。
どうなのかしら?。
ちゃんと、 255 / 252 / 252 の組み合わせで判断してくれるのかしらん?。

そして、 次に起こるのは、これ です。
ほんのり色の被った白 を 白 であると判断してしまえば、 純粋な白 に表現する訳ですよね。
そう、 薄っすらと乗った色が 光源起因の色被り と判断した場合です。
正確に色を掴んでいれば、
各色要素の数値、 255 を 252 にするか、 252 を 255 に、 持ち上げるでしょう。
薄っすらとした赤なら、赤味が引く訳です。
そして、写真の全画面で見れば、 赤が冴え無くなるでしょう。  たった、数値 3/256 ですが。

更に、 この微妙な色の差を判断し兼ねれば、
色の退色はこれに増して進む事になります。
いや、 逆に、色が残るのかも知れません。
この辺りは、混乱してしまって、冒頭の疑問 は増すばかり ... 。


でも、
ホワイトバランス (特にオート) の進化は、
 大雑把であった頃は、 色転びや 滲みが 嫌がられたが 雰囲気を掴むのは 上手 だった。
 進化して、 色が正確になったが、 雰囲気を上手に表現するのが 苦手 になった。
そんな印象を持っています。

極論すれば、
一般の景色を撮っている分には、
正確なオートのホワイトバランスは、 味気無い 絵 を紡ぐ傾向があって、
面白みに欠ける! と言えるかも知れません。
勿論、 正確になっていれば、
後から、如何様にも加工して(設定値を変えて再現像し)、思い通りの絵 を造り出す事は可能でしょうけれど ... 。

  更に、事を複雑にしているのが、機種毎の 味付け!。
  やれ、 色が薄いだの、色が濃いだの、誇張され過ぎているだの、塗り絵見たいだの、 ... 。
  RAW と言えど、標準状態で表示されるのは、撮影時の設定に基づいた jpg 用調整画像でしたね。
  画像処理エンジンに左右されているので、何が基準なのか、掴むのに苦労します。
  RAW 自体は ホワイトバランス 等とは関係ないデータの集合ですが、
  絵として見るのに、この ホワイトバランス を始めとする各種設定が必要なので ... 。

  皆、これらは、各機種に味付けされた レシピ で 絵 を見ているから でしたね。
  現像処理に長けていれば、 これらは、ある程度、後から改善が可能なのでしょう。
  でも、 カメラの標準で吐き出す絵 に、どうしても、振り回されてしまう ... と。

この先、恐らく、
ホワイトバランス判定は、
色情報の正確さを重視するか、 雰囲気を重視するか、
の 2択 をユーザーが選べる時代が訪れる と期待しています。

嫌、 既に、 その様な機能が備わったものがあるのかも知れません。
私が知らないだけ。


何れにしても、
写真に閉じ込められる 色 と言う情報は、
その多くが、 ホワイトバランスの設定に委ねられている と考えると良さそうです。

オート は 便利ですが、 機種依存で、そのカメラ内部の諸設定やロジックに頼っています。
癖が有る のですね。

これに対して、 晴れ や 曇り や 絶対色温度数値 で指定すれば、
撮像センサーの色傾向のみになります。

尤も、 正確に言えば、
センサーから出て来る数値を画像化 (色として表現) する際に、
ホワイトバランス以外の項目 ( Nikon であれば Picture Control ) も関与するとも思いますが、
その色への寄与率から見れば、 ホワイトバランスの設定 は重要です。

センサーの生データである RAW は、この撮影失敗を補填する訳ですが、
画像として見るのに、何らかの加工は必須で、 本当に生のものそのままを見ている訳ではない のが 痛し痒し です。
そう、 基準が無い のです。
基準を仮定しなければ、画像として成り立たないのでしたね。

  実際に、 困って検索して見ると、 Nikon では D4s 以降、色目が変わったとあります。
  そして、 一先ず、その変化が落ち着くのが Picture Control が変わった D810 の様です。
  今後は分かりませんが、この辺りに、 分水嶺 がある様です。
  センサーの吐き出す本当の生データは、センサーによって、まちまちでしょうから、
  何らかの均衡化がなされていると思いますが、
  その時の設計思想が、 この 分水嶺 で変わっているのでしょう。

  確実に言えるのは、 処理を 整数でするか、実数(浮動小数点) でするかの違いですが ... 。
  それ以上に、画像のレシピ(味付け)がふらふらと動いている そんな 印象 を持っています。

  それなので、 新旧のカメラを構えて、色がどうも違う! となったのでは?。
  そして、 細かく見れば、 機種毎に微妙な差異が存在する気もしています。
  機種の位置付けに応じて、 色傾向をアレンジしている と思っています。
  一般的に言われる、 黄色み 以外にも、 実は別の傾向もあるのでは? と勘繰っています。
  詳細には触れませんが、
  絵作り が 全く 違う 気がしています。.



おやおや、  お話が ホワイトバランス から脱線してしまったですね。

オートのホワイトバランス。
まだまだ、 改良の余地は ... ありそうです。



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