2017年10月1日日曜日

写真現像 DSC_nnnn.NEF.nksc って何

きっと、 nk は Nikon で sc は Side-Car ... 。
はい。
ViewNX-i や CaptureNX-D で RAW (NEF) を 編集保存 した時に、
元ファイルのサブフォルダ内に自動生成される ファイル ですね。


正直に書きますと、

一眼レフ を使って撮影する場合、 同時記録と言って RAW + JPG の保存が出来る様に設定出来ますね。
私も、この設定で撮って来ましたが、
RAW 現像で、設定値を変えて、 JPG を生成し直す 事 は、殆ど、して来ませんでした。
  皆無 ?に近いです。  メディアのトラブルで RAW しか活きておらず それから再生成した経験はあります。

詰まり、 RAW は 撮影後の 保険 であり、
その恩恵に浴する事無く、済んでしまって来た事になります。
謂わば、 無駄な RAW が 保存領域を圧迫しても、 その ありがたさ を使わないで来た のです。
現像し直さないのが殆どなのに、 RAW 記録を止めずに来た 訳 です。
よしんば、 将来、それらの RAW を使って 現像三昧、 その為の 貯蔵! (塩漬)  ですね。

何故!?。

画像現像 に凝り出す と、 撮影時の雰囲気を壊してしまう と言う危惧もあるし、
つい、オーバーな表現の 派手目の 絵 にしてしまう 誘惑 に勝てない! と思っているからです。
得るものも多いが、失うものも多い、 と。

そんな考えを打ち砕く出来事に遭遇します。
新しい D810 の 紡ぐ 絵 です。
あれ?、今迄と 違う! なのでした。

これは 標準設定を弄って調整しないと ... 、 と感じた訳です。
昔の機種の良かった部分も この新機種 に盛り込んで遣ろう! と 欲を出したのです。

基本は カメラの設定を変えて撮影を繰り返す ですが、
そんな悠長な事をしている暇はありません。  第一、バッテリの減りが早く ... 。
手っ取り早く設定値を得たい と思えば、 純正ソフトでの現像です。
そこで、
撮影済みの画像を元に、試行錯誤  が始まるのですが、
その際に、出会ったのが、

PC 保存後に、 不用意な編集をさせない為の Read-Only 指定 ( Nikon で言う処の プロテクト ) が効かない!、

でした。

確かに、 既存ファイル の RAW (NEF) は全く変更されていないのですが、
Nikon 純正ソフトで閲覧していると、 変更保存されている様な 振る舞い をします。
OS の Explorer で見ていると、 変更されていない表示のまま なのです。  Codec を導入すれば、表示されます、 NEF も。.
どうして?、  疑問が湧いて来ますね。

答えは Nikon さまの サイドカー システム です。

元のファイルを非破壊で と説明されていますが、
元のファイルに全く手を着けすに、
その サブフォルダ を用意して、そこに、元ファイル名称に .nksc を足したファイルを新設し、
その中に、編集の内容に相当する メタデータ を 文字情報 で格納しています。
Read-Only なのに、 編集出来ちゃってる! 状況 に 遭遇! です。

  元のファイルに設定した Read-Only を無視して、編集が可能 なのです。
  これの 善し悪し は棚上げして。  本来、編集結果保存の適否を尋ねてくれると良い のだとは思いますが。.

そこで、 試しに、
ある RAW ファイルに編集を施し、 この .nksc ファイルを自動生成させます。
そして、 全く手を着けていない別の RAW ファイルを 別フォルダにコピーし、
NKSC_PARAM と言う名称のサブフォルダを新設し、
そこに、 .nksc ファイルをコピーし、 ファイル名を RAW ファイルの番号と合わせます。
この手順を経て、 Nikon のソフトで RAW ファイルを表示させると、あら不思議!、
最初に編集したものと同じ効果を得られているではないですか!。
これが、 Nikon さま がサイト等で ご紹介されている ファイルと紐付けされた の仕組みです。

  この 実験 は、 実験! です。
  推奨の手順とは異なりますので、 参考程度にして下さい。

  本来なら、全ての調整をコピーして、xxx..nxd として保存し、 それを読み込む のだと思います。
  内容的には、 次に示す ファイル記述と 類似 (記述方法は異なる) になる様です。.


ViewNX-i や CaptureNX-D で RAW (NEF) を 編集 した時に、
元ファイルのサブフォルダ内に自動生成される ファイル は 以下の通り ですね。  内容は省略。

<?xpacket begin="" id="W5M0MpCehiHzreSzNTczkc9d"?>
<x:xmpmeta xmlns:x="adobe:ns:meta/" x:xmptk="XMP Core 5.5.0">
   <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#">
      <rdf:Description rdf:about=""
            xmlns:sdc="http://ns.nikon.com/sdc/1.0/"
            xmlns:ast="http://ns.nikon.com/asteroid/1.0/"
            xmlns:astype="http://ns.nikon.com/asteroid/Types/1.0/"
            xmlns:nine="http://ns.nikon.com/nine/1.0/">
         <sdc:about>nikon sidecar/1.0</sdc:about>
         ...
         省略
         ...
      </rdf:Description>
   </rdf:RDF>
</x:xmpmeta>

<?xpacket end="w"?>
くれぐれも、 エディタで その内容を直そう 等とは 考えないで下さい!。.


id="W5M0MpCehiHzreSzNTczkc9d" に並ぶ 意味不明の文字羅列 は GUID で、
これ( Nikon の RAW ファイル編集 ) に限らず、 pdf の画像組み込み時にも用いられる もの の様です。
The Extensible Metadata Platform (XMP) に固有のものです。

詰まり、写真の メタデータ そのもの で、
上の様に、ファイルは メモ帳 (notepad.exe - Windows) でも覗く事が出来ます。
はい。  テキストファイルですね。

そして、 文末の <?xpacket end="w"?> は編集可能な事を明示しています。
一般論として、 end="r"? ならば、読み込み専用 (として扱ってね) なのですが、 これは機能していません。
元のファイルの中にある メタデータ であれば、その意味は重要ですし、準拠すべきでしょうが、
別ファイル化されているのですから、意味無しですね。  これで良いと思います。

びっくり!する事に、
この .nksc は .JPG に対しても生成されます。
でも、どの様な手順で生成されたか 弄り廻した挙句の発見なので、 再現が ... ?です。


別の見方をすれば、
編集後、元のファイルを移動しただけでは、編集結果は附いて来ない事になります。
ふたつでペア!。
これを忘れると 作業の成果も 無視 されてしまいます から。

また、 純正以外の RAW 現像ソフトをお使いの方は、 この ふたつでひとつ が足枷になるのかも知れません。
サイドカー システムに 準拠 していないと 恩恵が得られないからです。


最後に。
写真をやられている方々、それも、一眼レフを使い熟していらしゃる方々 の多くは、
ここで書いた事は 常識 なのかも知れません。
私の様に、 RAW (NEF) で撮っても 全くと言って良い程 触らない 等と言う人間は少数派なのでしょう。
でも、 再現像を カメラの設定を追い込む為に流用する と言う考え方は面白いのではないかと思い、
ここに残して置く事にしました。



8 件のコメント:

  1. “NKSC PARAMを日本語で”と検索しましたら
    Shiroyukiさんのこのポストがヒットされ驚きました。

    中々難しいです。


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    1. Tomoko さま コメントありがとうございます。

      いつも、別 Blog ではお世話になっています。
      さて、 NKSC_PARAM は、
      NK が Nikon で SC が Side-Car、PARAM が Parameter で媒介変数。
      平たく言えば、Nikon のサイドカーシステムで与えられる編集用の値(を収めるフォルダ) と言った感じでしょうか。
      この名称を頼りにプログラムが設定値を探しますので、名称変更は 一切不可! です。  移動も不可!。

      それを検索でお調べになったと言う事は、RAW 現像してるのですね!。  :)

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    2. 追記します。

      元のファイルと NKSC_PARAM に生成される複数のファイルは 1:多 の対応で、
      Nikon 純正ソフト上での表示を調整するものです。
      別目的(ブログ投稿や印刷や配布等)で利用するには、別の jpg ファイルを生成しないといけません。
      その場合、くれぐれも、元ファイルを上書きせぬ様、注意して下さい。

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    3. あっ、間違えました。

      誤: 複数のファイルは 1:多 の対応 
      正: ファイルは 1:1 の対応

      また、Nikon 純正ソフト上からは NKSC_PARAM サブフォルダは表示されません。

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  2. お返事ありがとうございます。
    長い間Lightroomファイルを使ってRaw 現像しておりますが、NikonカメラにはNKSCが良いと勧められまして。
    Lightroom は手放せない便利なものなのですが....

    何でも習うより慣れろ式でやってきましたので、困ったことに読ませていただいてもさっぱり意味が分からないのです。専門用語を知らないためと思います。

    とにかくインストールはしてみるつもりです。

    ”Rawで画像現像 に凝り出す と、撮影時の雰囲気を壊してしまう と言う危惧もあるし”
    これは耳の痛い言葉です。現像するの大好きなんです。

    まだ目のケアをするように医者から言われてまして、いつも遅い訪問になっています。
    現像も目に堪えますね。

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    1. Tomoko さま コメントありがとうございます。

      この投稿の立ち位置は、現像に関してでは無く、サイドカーシステムの仕組みに就いてです。
      ですから、これを読んでも、現像の役には立たないと思います。

      RAW と言う生データに対して、ひとつの最適解はカメラが自動生成する .jpg です。
      センサーの特徴を十分に把握しているメーカーが値を操作した結果ですから、
      素人が弄繰り廻すのより、バランスが取れているケースが多いと思っています。
      自社ソフト (CaptureNX-D) は、その流れを汲んでいますから、信頼性は大かも知れません。
      それに対して、社外ソフトは、自由度の高さなのだと思いますが、難易度も高いかも。

      個人的には、殆ど、RAW 現像しません。
      この時も、 カメラ (D810) の Picture Control 設定値を見付け出す為に、RAW 現像した次第です。
      語弊を恐れずに書けば、Picture Control = RAW 現像 です。

      参考: 恐らく、お勧めの RAW 現像 ワークフロー(作業手順)
       現像用に新規フォルダを用意する > NEF をコピー > 名前を変更 > CaptureNX-D > 編集終了後 JPG 吐き出し。
       その後、このファイルには手を付けない。  もし、繰り返す場合は、別名のファイルをまた作る、 です。
       現像結果を反映して其処からスタートなら、サブフォルダ NKSC_PARAM の .NEF.nksc もコピー・名前変更する必要があります。
       吐き出した後、ソフトでパラメータを操作してしまうと、現像し直した事になってしまう筈、 です。

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  3. 有難うございます。
    Raw用の編集ソフトでないことははっきり分かりました。

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    1. Tomoko さま コメントありがとうございます。

      何か勘違いをなされていませんか?。

      NKSC_PARAM サブフォルダは CaptureNX-D によって自動生成される、
      現像用のデータを収めるものです。
      ですから、Nikon 純正 RAW 現像ソフト は CaptureNX-D です。

      使う使わないは別にしても、インストールして置く価値はあります。
      撮影時に選択したり内容変更したり出来る Picture Control を、
      撮影後にソフトから変更して現像出来るものとお考え下さい。
      事後にこのソフトでの経験を重ねれば、撮影時に設定を変えるのも、理解し易いと思いますから。

      CaptureNX-D Nikon 純正 RAW 現像ソフト 最新版
      https://www.nikon-image.com/products/software_app/lineup/capture_nx-d/
      使用説明書
      https://www.nikon-image.com/.../capture_nx-d/pdf/D-CNXD-010000BF-JP-ALL.pdf

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