2017年10月7日土曜日

PC Linux 起源のフリーソフトって偉い!

GIMP も RawTherapee も、そうですが、
Linux 起源の Windows 用 フリーソフト って凄いなと思います。
良く使われていて、 歴史も長いものは、
やはり、それなりの 理由 が ありますね。


GIMP も RawTherapee も。
これらのソフトに共通するのは、

オープンなのですよね。
それに尽きると思います。

良く、フリーソフトだからって 馬鹿にする 方々がいらっしゃいますが、
私は全く逆の事を考えています。

上に挙げたソフトは、
凄くオープンな環境で、日々、更新作業が進んでいます。
ブラックボックスが極めて少ない状況です。
ソースコードが公開されている、その事実が、これを象徴しています。
更に、 問題点のリストアップがなされ、それが公開されています。
そのリストには 関係者の方々の 遣り取り が 含まれていたりします。

一般的には、何方かが Build された 実行ファイル として公開されていますが、
遣る気になれば、
OS Windows でも、ソースコードから それを 生成する事さえ、可能なのです。

更に、 どんなトラブルを抱えているか をも 調べる事が可能です。

そして、 Nightly Build と言う語句に象徴される様に、
日々、バグ(問題点)を修正したものが作られています。
数多の開発者さん達は それを あるタイミングで、一般公開なさっています。
公式開発版 とでも言いますか、 正式版の前の試験的なものが お披露目 されています。

それらは、
新機能の搭載であったり、
前述の 問題点修正 であったりします。

  RawTherapee では 盛んに この更新が行われている様です。
  GIMP は 根幹部分 を弄っている最中と言う事もあり、 表面には頻繁には上がりませんが、
  問題点リストで 様々な報告がなされ 検討されている 様子 が窺えます。.


自分でプログラムを書いているので、尚更、ですが、
フリーソフトとは言え、ソースコードも含めて、大っぴらに、曝け出しているものは少ないと思います。
  (私の書いたもの等、とても恥ずかしくて晒す気にはなれません。)
そして、個人や団体や会社組織ではない、
有能な個の集団がメンテナンスしている例も少ない筈です。
それだけ、 そのソフトに 惚れ込み、 愛情を持って取り組んでおられる訳です。

それらのソフトの恩恵に与っている身としては、 とても、貶す方の気持ちは理解出来ません。

更に、
ソースコードが提供されていると言う事は、
問題点を炙り出し易い事に繋がっています。

世の中には有能な方が沢山おいでで、 問題解決の糸口をご報告になっています。
市販のソフトの様に、 操作画面とその操作結果からしか検討出来ないのと異なり、
自分で書けたり組み上げられる人の多い Linux ならでは の事かも、 と思っていましたが、
Windows に移植された後も、同じ様に解析出来る方が随分といらっしゃるのです。
問題点を抽出し解析を加え解決の指針を示す、 そんな 素晴らしい方々に支えられてフリーソフトは引き継がれて行きます。
知識と気力が有れば、 その機能を自分なりにカスタマイズする事すら可能な気もします。
所謂、派生品の 存在 です。
勿論、 複雑多岐になっているので、確実なのは、本家本元である事は 言うに及びません が ... 。

(市販ソフトの場合、 実行ファイルから、そのソースを解析する事すら 固く 禁じられています。)

一般に、ソフトウェアは、複雑になればなる程、
利用方法を理解していないが故の問題点報告がなされます。
それって使い方を間違っているからじゃぁないの! となるのです。

市販のソフトでは、相当な数に当たる、こうした 勘違い が寄せられている筈です。
もし、その中に、本質を突くものがあっても、それを見極めるのは難解でしょう。
その機能更新や改善は、作り手に完全に委ねられています。
不具合が含まれていても、その解消の対応や位置付けは、作り手が握っています。
次のバージョンアップで反映されるか否か は 不明 なケースが殆どでしょう。
そして、多くの複雑なソフトに典型的な 再現性の低い 問題点 すら ある訳です。

例えば、日本語の問題。
この言葉の壁は大きくて、 コンピュータの世界は、未だに、この点に翻弄されています。
GIMP にも RawTherapee にも、 この壁が押し寄せて来ます。
いえ、 OS の Windows ですら、 実は、この点がまだ不完全と判断出来る箇所が残っています。
全世界がお相手のこうしたソフトの作り手から見れば、 2バイト言語圏 の問題は把握し難い問題のひとつ です。
GIMP の Script-Fu でも、この問題が原因で壁に当たった事がありますし、
RawTherapee の起動時の問題も この壁が悪さをしていた と読める展開を、つい最近、経験しました。
本筋の処理の流れから行けば、 実に 些細な 事なのですが、
私達、2バイト言語圏 (日本語環境) では 忌々しき事件 となります。
Windows がこの壁をなかなか突破出来ないのを見て分かる通り、
ソフトの改善は遅々として進まない事が大半です。

この手の難解な落とし穴は 2バイト言語圏 には沢山あります。  まだ、残っています。
しかし、 私が経験した、上の2項目では、迅速に事態が収拾している事を確認出来ました。


これは、やはり、 文化の違い! だと、思わずにはいられない出来事でした。

2項目共、 直した方には全く利点の無い、別言語環境下での トラブル なのです。
直したからと言って、その方は、恩恵に与る 訳ではありません。
今迄通り、何の問題も無く動いている 筈 なのです。
対応前に、その問題が再現出来難い 典型 の 筈 です。

   因みに、 Rawtherapee では、日本語などの2バイト圏での起動問題が Nightly Build で解消され、
   その数週間後には、 他の改修改善も盛り込まれた形で、  5.2 から 5.3 にアップデートされました。
   起動に数分以上要していたものが 数十秒 に短縮されました。.
     RawTherapee 5.3 Released
     http://rawtherapee.com/blog/rawtherapee-5.3-released


皆で、直して、より良いものにして行く!。
これが、 その方達の 文化であり、 気風なのでしょう。
これって、 とても、 素晴らしい 事だとは思いませんか?。



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